これまで使ってきたヘルメットはSHOEIのGT-Air初代で、購入したのが2016年8月なのでそろそろ8年近くになる。しばらく前から新しいヘルメットを購入しようと考えていて、情報収集を行っていた。
GT-Airの後継機種であるGT-Air2は2019年4月に発売されていて、これに手を出そうかとも考えていたのだけれど、GT-Airが発売開始された2013年4月から6年経ってGT-Air2が発売されたことから、そろそろGT-Air3の発売が近いと考えて、もうしばらく様子をみることにした。この予想は当たっていたようで、2023年12月に海外でGT-Air3が発表され、今年1月になってから国内での販売についても正式に発表された。で、GT-Air3を購入することにして情報収集を進めていった。
GT-Air2で導入されたインカムをビルドインできる構造についてはGT-Air3でも引き続き採用されていてSHOEI COMLINKとなり、SENA社のSRL3とサインハウス社のB+COM SX-1のいずれかが装着できるようになっている。以前の記事で書いたとおり、見た目のスッキリさを重視してSENA SRL3を選択して購入済みであり、GT-Air3を購入したらこれを装着することにしていた。
今年4月になってGT-Air3の出荷時期が発表された。そこそこ大きい梱包になるので当初は通販での購入を計画していたのだけれど、しばらく前からSHOEIのヘルメットは通販での販売に制限がかかるようになった(フィッティングシステム対応が必須っぽい)らしく、価格面でのメリットはさほどない状況になっていた。出荷開始からしばらく待ってみたのだが予定していた通販店舗での発売が開始されず、最終的に実店舗で購入することにし、在庫がある店舗を確認できたので出撃。GT-AirはXLサイズを使用していたのでGT-Air3でもXLサイズを購入することにしたのだが、店頭でGT-Air3のXLサイズを試着してみたところ少し余裕がある気配だったのでフィッティングを依頼して対応。いくつかパッドを装着してもらい、いい感じになったので、この状態で購入。GT-Air3本体の価格に加えてフィッティング料金が加算され、合計価格は7万円を超えてしまった。高いとは思うけれど、しばらくは使うことになるので仕方なし。GT-Air3を入れる箱が大きいのでバイクのリアシート上に積めるか心配だったけれど、3Lサイズのネットを使うことでちゃんと積載できたので一安心。そのまま自宅まで持って帰ることができた。
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GT-Air3シールドクローズ状態。 |
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GT-Air3シールドオープン状態。 |
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GT-Air3インナーバイザークローズ状態。 余計なものが映り込んでいたのでインナーバイザーはぼかし加工済み。 |
GT-Air3を無事に入手できたので、シールドへのDRYLENS取り付けとSRL3の装着を行うことにした。GT-AirではPINLOCK EVO lensという名称だったのがGT-Air3ではDRYLENSという名称に変わっていたが、機能的には同等とのこと。DRYLENSの取り付けではシールドを曲げたりする(少し広げる)ので少々怖いが、何とか無事に装着完了。SRL3の装着については、SENA社のSRL3紹介ページに装着方法の動画があったので、これに従っていった。装着は簡単だろうと思っていたのだけれど、意外に手間がかかった。装着完了までは1時間近くかかった感じがする。
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SRL3装着後のGT-Air3左側面。 主な操作はこちら側から行える。 |
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SRL3装着後のGT-Air3右側面。 こちらのボタンはMESHインターコム通話開始ボタン。 |
SRL3を装着完了したので、手持ちのスマホとのペアリングを行い動作テストを行ってみた。SRL3単体での動作テストの際にも感じたのだけれど、結構パワフルな音が鳴るし、音質もインカムとしてはかなりいい感じな方だと思う。ただ、これまで使っていたDT-KIKUDAKEより劇的に上がった、というほどでも無い気がする。音質の傾向はSRL3がかなり元気な感じでDT-KIKUDAKEは少しおとなしい感じかな。
GT-Air3を使用する準備が一通り揃ったので、実際に装着して走行してみた。以下に感想をいくつか。
- GT-Air3のSRL3装着後の重量は約1.8kgで、GT-Airの重量(DT-KIKUDAKE装着前で約1.6kg)より重いので持つと重さを感じるけれど、装着時にはさほど重く感じない。
- 一般道の走行を行っている限りではGT-AirとGT-Air3で風切り音の差はさほど感じなかったけれど、高速走行したら差が出てくるかもしれない。
- インナーバイザーの下端が少し下がってインナーバイザーでカバーされる範囲が広がった。
- シールドがセンターロックになったのでシールド開閉の作法が変わった。(開ける際にはロックボタンを押す必要あり・閉める際にはタブで閉じようとするとセンターロックに嵌まらないのでシールド上端を押して閉めないといけない)
- GT-Air3のストラップはGT-Airより細くなったが使用上は特に違いを感じなかった。
- これまで使っていたDT-KIKUDAKEとSRL3の操作系が違うのでまだ慣れないが時間が解決してくれると思う。
また、走行前にMOTO GPS LASERとHFPのペアリングを行ったのだが、ペアリングは無事に成功したものの、音声再生がされなかったり、ノイズのみ再生されたり、音声再生前にノイズが入ったりする状況を確認。使い物にならない状況では無いものの気になるので、メーカーに問い合わせ中。