今年のゴールデンウィークについても、どこかにツーリングで出かけようと考えていた。そこで、以前から何度か行ってみようと考えていた富士山周辺のツーリングを計画してみることにした。
今年のゴールデンウィークは最長の連続した休みが5/3から5/6までの4日だったので5/3からの2泊3日で一通り動くことにし、計画を発動。5/3に富士山近くまで行って宿泊し、5/4は富士山周辺を巡り、5/5に帰る方針とした。自宅から富士山の麓まで行こうとすると片道で400kmを超えてしまい給油が必要になりそうだったので、もう少し手前の場所で宿を取ることにした。最終的に、静岡市清水区にあるホテルルートイン清水を予約。ここでも自宅からは360km弱の距離があるけれど、経験上、Ninja1000SXで順調に高速道路を巡行できれば20km/L以上(おそらく22km/Lを超える)燃費を期待できるので、無給油で何とかなると考えた。
ホテルの予約ができたので、一通りルートを策定。
今回のツーリングに際してシートバッグとライディングシューズも新調することにした。これまで使っていたシートバッグはTANAXのミニフィールドシートバッグで1泊2日あたりなら雨具や防寒具込みで十分収納できるサイズであったけれど、2泊3日分となるとやや厳しいので、もう少し容量が多いシートバッグとしてヘンリービギンズのツーリングシートバッグPRO2のMサイズを購入。こちらは容量が37L(最大44L)で、ミニフィールドシートバッグの19L(最大27L)よりだいぶ大きい。ライディングシューズについてはELF シンテーゼ17を購入。BOAフィットシステム付きのシューズは初めてである。
一通り準備が終わったので、あとは5/3~5/5までの天気が良くなることを祈りつつ当日まで待つことにした。長期予報ではちょくちょく予報が変わり不安になったけれど、5/3に近づくにつれて予報が安定してきて、5/3から5/5まではほぼ晴れの予報となって一安心であった。出発前日までに給油を行って満タンにしておいて、出発当日を迎えた。
5/3の出発当日は予報通りのいい天気に恵まれた。自宅から阪神高速を通り名神高速に入って、一旦、吹田SAに入って道路状況を確認してみたところ、高槻ジャンクションの先の左右ルート分岐の辺りから渋滞との情報になっていた。この辺りは休日になると毎回のように渋滞しているので、今回もおそらく渋滞しているだろうなとは予想していたのだけれど、やはり、渋滞になってしまっていた。名神高速だけではなく京滋バイパスも渋滞していて、東方面に行こうとすると渋滞を回避できない状況だったので、SA・PAもなく逃げ道がない京滋バイパスを通らないことにし、また、京滋バイパス方面の分岐を回避するために右ルートを選択。大津インターあたりでようやく渋滞が解消されたので、少し先にある草津PAに入り休憩してから走行を継続。新名神高速に入り伊勢湾岸道に到達し、続いて新東名高速に入った。ホテルルートイン清水は東名高速の清水インター近くで新東名高速を通ると少し遠回りになるのだけれど、新東名高速の最高速度120km/h区間を走行してみたかったので、敢えて新東名高速を通ることにした。最高速度120km/h区間は普通に120km/h辺りで巡行してみた。他の車については100km/h辺りで巡行している車もあれば120km/hあたりで巡行している車もあり、速度が混在している状況であった。この辺りになるとそろそろガソリン残量が気になりだしていたけれど、走行距離が330kmを超えたあたりで燃料警告が表示された。少し不安ではあったが、メーターをレンジ表示に切り替えてみたらまだ余裕があったのでそのまま走行。ホテルルートイン清水近くのガソリンスタンドで給油したところ16L弱入って、ここまでの走行距離は約358kmだったので燃費としては満タン法で22.6km/L、メーター上の燃費表示でが24.1km/Lとなっていた。休憩込みの走行時間は約8時間というところであった。ホテルにチェックインし夕食を取ろうとしたけれど、ホテル内のレストランがゴールデンウィーク内は休業とのことでがっかり。仕方なく、ホテル近くにあったすき家で夕食を取り、風呂に入って就寝。
5/4は早朝に雨が降ったものの、ホテルからの出発時点では晴れ間が出ていた。しばらく東名高速道路を走行し、富士川SAにて休憩。
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富士川SAから見た富士山。 この時点ではまだ雲がそこそこあって山頂にも雲がかかっていた。 |
富士川SAからトイ名高速をしばらく走行し、一般道に降りた。街中からは普通に富士山が見えて良い感じであったけれど、この辺りに住んでいる方々からすればあって当たり前の風景なんだろうなと思いつつ富士山を見ていた。そして、最初の目的地である白糸の滝に到着。白糸の滝は予想していたよりは落差がある大きな滝で少し驚いた。
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白糸の滝。 予想していたより落差があり広かった。 |
白糸の滝を後にし、富士山スカイラインに入って山中湖を目指して走行。富士山スカイラインは一部ワインディングもあったけれど走りやすい道であった。林の中を走ることがほとんどで、あまり富士山は見えなかった。走行中、標高が上がってきて気温が低くなり寒くなってきたので休憩中に防寒装備を装着した。さらに走行していくと今度は標高が下がってきて気温が上がってきたけれど、何とか耐えられる温度ではあったのでそのまま進行。そして、山中湖畔に到達。
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山中湖畔にあった駐車場からの富士山。 この頃には雲も少なくなり山頂まで富士山がよく見えた。 富士山を東側から見たのは初めてかもしれない。こちら側の方が綺麗な感じがする。 |
山中湖を後にして、次の目的地である富士山五合目を目指して富士スバルラインに入った。富士スバルライン終点は標高2305mで、走行するに従って標高が上がり気温が下がってきた。富士スバルラインに入る前には気温が20度を超えていたけれど終点では10度あたりまで下がった。4合目あたりからは日陰に雪が残っているのが見えるようになった。富士スバルライン終点の気温は地上よりはかなり低かったとはいえ予想していたよりは高めだったけれど、風がそこそこあって寒かった。終点あたりにある小御嶽神社に参拝し、売店でお土産を買ってから出発。
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駐車場から見た富士山頂上。 壁付近にある白いやつは残雪である。 |
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麓の方を見たら東富士演習場と山中湖が見えた。 東富士演習場は富士総合火力演習が行われるところ。 |
今回は山中湖を始めとして富士五湖の湖畔を通っていくルートを設定していたのだけれど、湖畔ギリギリを通る箇所はあまりなかったので、走行中に湖を眺める程度であまり立ち止まることなく走行を継続。河口湖畔・西湖畔・精進湖畔を通って次の目的地である本栖湖リゾートに到達。ここに至るまでにあちこち渋滞していて時間を取られてしまった。
本栖湖リゾートでは富士芝桜まつりが開催されていて、富士山と芝桜を同時に写真に収められそうだったので目的地に加えていた。しかし、本栖湖リゾート前に到着したのは閉園時間である17時を過ぎていたため、残念ながら中に入ることができなかった。5/4の走行については時間を全く考慮していなかったため、閉園時間に間に合わないかもしれないという意識がなかった。入れなかったのは残念であったけれど仕方ないので、引き続き本栖湖湖畔に戻り、甲州いろは坂を経由してホテルまで走行。甲州いろは坂はワインディングがあったりループ状の道路があったりして面白かった。19時を過ぎてたあたりでホテルに到着。既に辺りは真っ暗であった。5/3と同じように夕食を取り風呂に入って早めに就寝。5/4の走行距離は約280kmというところであった。
5/5も朝から晴天であり、ちょうど5/3の逆順(新東名高速→伊勢湾岸道→新名神高速→名神高速→阪神高速)で走行することにした。ホテルで朝食を取って準備を行い、給油してから走行を開始。走行距離340kmあたりで燃料警告が表示されたけれど、往路での経験から大丈夫と判断し途中給油せずに走行を継続し自宅に到着。往路と異なり渋滞に巻き込まれることがなかったためか、休憩込みでの走行時間は6時間強であり往路よりは時間がかからなかった。総走行距離は往路とほとんど同じで約358kmであった。
今回のツーリングは、過去最長の走行距離であったしまなみ海道ツーリング(往復で約600km)を大きく上回る合計1000km弱という走行距離をこなすことができた。また、チェーン・スプロケット交換によりギア比がロング寄りになってから初めての長距離走行だったけれど、燃費上では思っていたより差が出なかった感じがする。ただ、前の状態より1タンクでの走行距離が少し伸びることを期待できそうだったのでチャレンジできた、という側面もあり。
ただし、いくつか失敗した点もあり、次回ツーリングへの反省点としたいと思う。
- 目的地を考慮した時間計算を忘れていたため本栖湖リゾートを訪問することができなかった
- 全走行を記録したいと考えて5/4にドライブレコーダーのmicroSDカードを交換したけれど、ドライブレコーダーによるフォーマットを忘れていたため5/4・5/5の走行を何も録画できなかった。
- どこかでアクセサリーソケット防水用のカバーが吹っ飛んだらしくアクセサリーソケット周りの防水が効かなくなっていた。カバーの取り付けが甘かったらしい。
計画自体はホテルの予約のためにかなり早い時期(今年1月辺り)から発動していたのだけれど、詰めが甘かった…。
今回のツーリングで季節次第ではかなりの距離を走行できることが分かったので、また、計画してみようと思う。