サーバ、中身入れ替え

うちのファイルサーバ兼WebサーバであるAyakoについて、
中身入れ替えを実行。当初の予定では夏ボーナス時期まで旧構成のまま引っ張ろうかと考えていたのだが、
長期休暇に入って時間ができたこともあり、今のうちに実行することにした。元々、
Ayakoの運用状況ではパフォーマンスはさほど重視しなくてもよかったので旧構成の状態でもまだまだ十分ではあったのだが、
現状の構成になって約1年と9ヶ月になり状況によっては動作が重く感じることもあったことと、
そろそろデュアルコア化したくなったこともあり、入れ替えを決断。

今回の中身入れ替え対象は、CPU・マザーボード・メモリーである。CPUはMeromコアなCore2Duo
T7200かT5600のどちらか、マザーボードについては、Core2Duo T系に対応し、かつ、Ayakoに必要な条件(DVI装備・
SerialATAポート4個以上・オンボードグラフィックスあり)を満たす現状唯一の製品であるMSI製の945GT
Speedster Plusを選択。メモリーは、旧構成でメモリーの相性問題が発生したこともあり、945GT Speedster
Plusで安定して使用できているとの情報があったSamsung純正のDDR2-667 DIMM 512MBを2枚搭載することにした。
なお、945GT Speedster Plusに同梱されているCPUクーラーは爆音との情報があったが、945GT
Speedster PlusはリテンションをSocket478対応の物と換装でき、
コア高さ調整銅板と組み合わせてSocket478対応のCPUクーラーが使用できるとの情報もあったので、
その組み合わせでいくことにした。あと、HDD6台接続のため、PCI-Express x1対応のSATA
I/Fとして玄人志向のSATA2I2-PCIeも購入リストに追加。

いつもの行動範囲内のPCパーツショップでも上記構成を確保できそうではあったが、
ネット上で検索した結果の価格より高めで出費が増えそうな感じであったため、久々に日本橋に出撃し、各パーツを確保することにした。
何ヶ所かPCパーツショップを視察し、結局、僕的に評価が高いPCワンズにて主要パーツを確保することにした。
CPUについては最後までCore2Duo T7200かT5600のどちらかにするか迷っていたのだが、たまたま、
PCワンズでT7200が在庫切れだったので、妥協してT5600に決定。コア高さ調整銅板はさすがにPCワンズにも在庫が無く、
あちこち探し回った結果、ツクモにて在庫を発見し、確保。

945GT Speedster PlusでMeromコアなCore2Duoシリーズの動作をサポートしたのはBIOS
V1.2からであったため、入荷時期によってはBIOSバージョンが古くCore2Duoシリーズが動作しない可能性があり、
購入時にPCワンズの店員さんにその旨相談してみた。結果、たまたま開封済みのCeleronMプロセッサがあったらしく、
BIOSバージョンの確認を行い必要ならアップデート、CPU動作確認、その上、メモリーの動作確認までやってもらえることになった。
追加料金無しでサービスで行ってもらえた点も含めて、非常に助かった。PCワンズの僕的評価ポイントがさらにアップである。また、たまたま
「日本橋フェスタ」なるものが開催中で、PCワンズも加盟店とのことでWii等が当たる抽選券を3枚もらった。
これの抽選で500円の商品券を4枚ゲットし、再びPCワンズにてCPUクーラー関連を購入する際に使用。2000円引きはさすがに大きい。
ちなみに、店頭で購入できるSocket478対応のCPUクーラーの数は激減していたので、迷ったあげく、
オーバースペックとの認識を持ちつつScythe製の侍Z Revision Bを購入。
Meromコアは低発熱なので大柄なCPUクーラーは必要ないのだが、
Socket478対応のCPUクーラーで僕的に問題なさそうに思える製品はこれしか見あたらなかったのである。

上記パーツ類以外にもWindows Vista Ultimate 32ビットDSP版、
Xinruilian製の120x38mm PWM対応ファン、太陽誘電製の16倍対応DVD-Rメディアなども購入し、晩飯を食った後、
帰宅。しばらく休憩の後、Ayakoの中身入れ替えを開始。軽くケース内を掃除したりもして、約2時間で入れ替えを完了。なお、
 侍Z Revision Bに搭載されているファンは9cmのスリーブベアリングタイプ。
これでも十分静音でそのまま使っても良かったのだけれど、サーバ運用することでスリーブベアリングという点に微妙に不安があったので、
手持ちのOwltech製9cmボールベアリングファンOWL-FY0925Lと換装してみた。

AyakoInside-20070320

945GT Speedster Plus上のSerialATAポートは4つあり、マザーボード上側(ATX電源コネクタ側)
に近い方の段から「SATA4 SATA3」・「SATA2 SATA1」という印刷があり2個1セットで配置されているのだが、どうやら、
これは印刷が間違っているらしく、実際には上側がSATA2/1、下側がSATA4/3というように認識されるようだ。
マザーボード上の印刷を信じてHDDを接続したらBIOSセットアップ画面上でのHDD認識順序がおかしく、
上記したようにSATA4/3とSATA2/1が逆になっているものととしてHDDを接続してみたところ、
意図した順序でHDDが認識された。この件については、MSIに質問メールを投げてみた。あと数日したら、
返事が返ってくるのではないかと思う。

最近のLinuxはWindows系と同様にパーツ交換しても自動認識してくれるようになっているとはいえ、
今回の中身入れ替えの結果を問題なく認識してくれるとは思っていなかったのだが、入れ替え後、Ayakoを起動してFedora Core
6を稼働させてみると、ほぼ問題なく各パーツが認識され、やや拍子抜け。オンボードのIntel 82573Lも自動認識されたが、
固定IPではなくDHCP設定になっていたため、改めて固定IPに設定し直して対処。SpeedStep関連も問題なく動作しているようだ。
事前に調査していなかったので意外だったのだが、Core2Duo T5600は、
SpeedStepで可変する動作クロックが1.0GHz/1.33GHz/1.83GHzの3段階になっていた。
旧構成でもほとんどPentiumM 750の最低クロック800MHzで動作していたからもう少し低いクロックになって欲しい気がするが、
今回は仕方がないか。ハードウェア構成が変わったため、HotSaNICによるモニタリング対象も変更の必要が出たのだけれど、
使用していたバージョン (0.5.0-pre6 snapshot)では、
CPU使用率の計測自体はCPU毎に行えるものの出力HTMLにCPU毎出力を表示できなかったため、
HotSaNICのディレクトリ以下のmodules/system/makeindex.plについて、
38行あたりにあるセクション指定の部分に

# check, which
of the sections are needed at all
#
undef my @sections;
foreach my $section (“proc”,”cpu”,“cpu0″,”cpu1”,”load”,”mem”,”swap”,”users”,”irq”,”uptime”)
{

というようにcpu0とcpu1の記述を追加し、
cpu0/1についてもHTMLにグラフが表示されるようにして対処。

この状態でAyakoを運用開始し、まもなく3日目に突入。今のところ、
特にトラブルもなく安定しているような気配である。cpuburnで負荷を掛けると片方のCPUのみクロックが上がり、
CPU利用率も上がることも確認できた。はっきりと体感できるとは言えないが、旧構成と比較すると、
Ayako上のディレクトリのアクセスに対するレスポンスが良くなっているように感じる。

今回の中身入れ替えで、
さすがに不安がないわけではなかったので旧構成のパーツはしばらく手元に残しておくつもりだったけれど、この分だと、
旧構成のパーツをあえて手元に置いておく必要もなさそうである。

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