うちのWiFi環境はフレッツ光クロス導入時にホームゲートウェイXG-100NEのWiFi機能に置き換えたのだが、XG-100NE経由だと各PCやスマホとの間でのリンク速度が低め(1200Mbps)になることが気になっていて、いずれは別途WiFiアクセスポイントを導入したいと考えていた。
WiFiアクセスポイントの専用品は一般家庭向けの製品はなく高価になるので、以前にやっていたように家庭向けWiFiルーターをアクセスポイントモードで動かすことにした。しばらく前から新しいWiFiの規格であるWiFi7に対応した製品が購入できるようになったので、その中から選択することにした。WiFi7対応であってもWANポートが1GbEな製品だと本来の性能が発揮できないと考え、最低でもWANポートが2.5GbEであることを必須条件とした、また、現在使用しているハブが10GbEの5ポートなので、これを拡張するためにLANポートも2.5GbE以上であることを条件に加えた。調査の結果、WANポート側が10GbEでLANポートが2.5GbEである製品として、I-O DATA WN-7T94XRと、ELECOM WRC-BE94XS-Bを候補とした。他にもBUFFALOの製品やTP-Linkの製品もあったけれど、BUFFALOの製品は価格帯が上になるのとゴツいので選択肢から外し、TP-Linkの製品は中国製の製品をLAN環境で使用するのに抵抗があって選択肢から外した。最終的に、I-O DATAのWN-7T94XRを選択し、購入。ちなみに、WN-7T94XRとWRC-BE94XS-Bは仕様がほぼ同じなのでおそらくハードウェア構成は同じだと思われる。
WN-7T94XRは購入後まもなく到着した。妙に大きい外箱に入っていて、製品の箱も大きかった。箱を開封してみたところ製品自体が大きい(奥行き約18cm x 高さ約25cm)ことに気がついた。これでは箱が大きくなるのは仕方ない。製品サイズについては購入時に意識していなかったので驚いたけれど、置けないサイズというわけではないので気にしないことにした。おそらく、10GbE対応ということで内部コンポーネントの発熱が大きくなることを考慮して大きめの放熱機構を採用しているのであろう。
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WN-7T94XR設置状態。 LEDの主張も大人しめで良い。 |
WN-7T94XRのセットアップと動作テストを行った後、WiFi接続している各機器の接続設定をWN-7T94XR用に変更し正式運用を開始。発熱が多めになることを心配していたけれど、本体上面がほんのり温かい程度でさほどでもなく一安心。各WiFi機器とのリンク速度もXG-100NEと異なり最大速度でリンクしていることを確認。うちのWiFi7機器はXperia 1VIのみだが、WiFi7での状況はWN-7T94XRの理論値最大である5765Mbpsでつながったり、2401Mbpsでつながったりする。iPerf3での実速度テストも行ってみたけれど、XG-100NEの場合にだいたい300Mbps前後だったのがWN-7T94XRでは400Mbps前後になった。速くはなっているけれど、理論値最大には遠く及ばない速度となっている。何か設定等を詰めていかなくてはならないのかもしれない。ちなみに、WN-7T94XRの有線接続側の速度は十分に出ていて、10GbE側に接続しているメインPCと2.5GbE側に接続している作業用PCの間では2.5Gbpsに近い速度が出ている。
うちで有線LAN接続の必要がある機器の数が10GbEハブ(TP-LINK TL-SX105:5ポート)のポート数より多かったので、XG-100NEのLANポート(1GbE)の先に1GbEスイッチングハブを接続して、そこに一部機器を接続していたのだけれど、WN-7T94XRの導入によりWN-7T94XR側のLANポートに繋ぎ替えることができたので、XG-100NEのLANポートに接続している1GbEスイッチングハブを使わなくても済むようになった。これで、少しLANケーブルがスッキリした。
WiFiの速度面で気になる点はあるけれど、今のところ安定して運用できているので、WN-7T94XRの導入自体は成功だったと思う。様子を見て、XG-100NE側のWiFi機能の停止を申請する予定。