山口方面ツーリング。(2024/05)

今年のゴールデンウィークについて、例年のようにどこかにツーリングに出かけようと考えていた。で、思いついたのが山口方面のツーリングであった。

山口方面のツーリングについては昨年夏にフェリーを利用して出かける計画を立てていて各種予約まで済ませていたのだけれど、タイミング悪く台風が直撃する予報になりフェリーが欠航することになったためキャンセルせざるを得なかった。今回、改めて計画を立てる際に立ち寄る場所も再検討。最終的に、以下の場所に立ち寄ることにした。

  • 毘沙ノ鼻(本州最西端)
  • 福徳稲荷神社(千本鳥居がある)
  • 角島(風景が綺麗)
  • 元乃隅神社(千本鳥居がある)
  • 青海島(奇岩がたくさん)
  • カルストロード
  • 秋芳洞(日本屈指の大鍾乳洞)
  • 別府弁天池(水が綺麗)
新門司港→毘沙の鼻→福徳稲荷→角島→元乃隅稲荷→長門市 行きのルート。
新門司港→毘沙の鼻→福徳稲荷→角島→元乃隅稲荷→長門市。
長門市→青海島→秋芳洞→別府弁天池→新門司港 帰りのルート。
長門市→青海島→カルストロード→秋芳洞→別府弁天池→新門司港。

自宅から山口方面に行くために全て自走するのは距離があって厳しいので、前回の計画と同じように、門司方面までフェリーに乗船し門司方面から関門海峡を渡って山口県に入る方針を引き続き採用。日程としては5/2フェリー乗船・5/3門司着・5/4門司発・5/5帰宅という計画を立てた。神戸付近から門司方面のフェリーとしては阪九フェリーがあり、六甲アイランドから新門司港に至る航路になる。阪九フェリーはWebで乗船日の2ヶ月前から予約可能なので、3/2の夜に六甲アイランド発の便を予約しようとしたのだけれど、客室は空いているもののバイク駐車枠が満車となっていて予約できなかった。そこで、日程を1日ずらすことにし5/3~5/6に変更。3/3の予約開始時間すぐに5/3発の便を予約。帰りの5/5の便については予約可能になる3/5の朝に予約しようとしたのだけれど、この日は平日だったのでスマホ経由で予約しようとしたら入金手続きで少し躓いてしまい、数分経った時点で新門司港から六甲アイランドの便のバイク駐車枠が満車になってしまって予約に失敗。阪九フェリーには新門司港から泉大津港に至る便もあって、こちらはまだバイク駐車枠が残っていたので、新門司港から泉大津港の便を予約。こちらの便も数分後にバイク駐車枠が満車になっていた…。

今回の計画では山口県内で一泊する予定にしていたけれど、どのあたりで宿を確保するかははっきりとは決めていなかった。フェリーが予約できた時点で5/4~5/5に宿泊できる宿を検索したのだけれど、既に空きがある宿はほとんど無く、かろうじて長門市内のビジネスホテルに空きがあったので予約。いつものツーリングでは疲れを癒やすために大浴場付きの宿を確保しているのだけれど、今回予約したビジネスホテルには残念ながら大浴場は無し。部屋にユニットバスがあるので、これを使用することにした。

これで、山口ツーリングに向けての準備が終わった。あとはツーリング中の天気が大丈夫かどうか、というところであった。5/3~5/6あたりの天気については、当初の長期予報では雨が降りそうな予報となっていて心配になっていたけれど、日程が近づくにつれて次第に予報が良い方向になっていき、4月末の時点でほぼ問題無い予報になっていたのでツーリングを決行することにした。

5/3になり、準備が完了したのでフェリー乗り場に向けて出発。今回乗船する便は20時発という遅めの便だったけれど、前回の阿蘇方面ツーリングの際にフェリー乗り場に到着してから実際に乗船開始するまでにそこそこ待たされたこともあり、余裕を持たせてフェリー乗り場に着きたかったので早めに出発し、18時30分頃にフェリー乗り場に到着。阪九フェリーでは乗船3日前からQRコード付きのe乗船券が発行されていて、窓口での手続きが不要となりQRコードのスキャンを行ってもらうことで乗船手続きが完了し、部屋のロック解除もQRコードで行えるようになっていた。このためか、今回はさほど待たされることはなく18時40分頃に乗船を開始。

フェリー乗船前 フェリー乗船前、指定場所にて待機。
フェリー乗船後バイク 車両甲板の左右端の方にバイク駐車枠があって、そこに案内されたので駐輪。
フェリーバイク列 バイクの駐輪枠はさほど多くなかった。左右合計で30台分も無かった感じがする。
競争率が高かったのも納得。
フェリー位置2 船室内のテレビで現在位置を見ることができるようになっていた。
この表示で現在位置と到着予定時刻が分かる。

乗船後、船内をうろついて様子をみてから夕食を取るためにレストランに移動。阪九フェリーのレストランはさんふらわあと違って前払いのバイキング形式ではなく、必要な分だけメニューの皿をトレイに乗せてからレジで会計、という方式であった。また、一部のメニューを除いて各メニューは作り置きで温かくなったけれど、これは自分で電子レンジを使って温める方式らしい。後で電子レンジの存在に気がついたけれどそのまま食べてしまった。冷たい、というほどでも無かったし。

夕食後に大浴場で入浴。大浴場には露天風呂もあったけれど人が一杯だったので行かなかった。そろそろ陸地から離れてきたこともあり、スマホの回線が繋がらなくなってきたので船内の無料WiFiに接続してみたが、この船内WiFi経由でもインターネットへの接続ができなかった。どうやら船内WiFiは独自に通信回線を使っているのではなくてどこかのキャリアに繋がっているらしい。特にできることがなくなってきたので早めに就寝。ちなみに、船室での振動や騒音は少なめだったけれど、ベッドが固めだったのが少し惜しい感じだった。

5/4の朝は天気予報通り非常に良い天気に恵まれた。起床後、朝食等の準備を行って新門司港への到着を待つことにした。新門司港へは定刻通り8時30分頃到着し、すぐに車両甲板が解放され下船し、8時40分頃新門司港から出発。最初の目的地である毘沙の鼻に向かって走行していったのだが、ナビの経由地設定がまずかったらしく行きすぎてしまったので一旦引き返し毘沙ノ鼻に到着。

毘沙ノ鼻展望 毘沙ノ鼻の展望台からの展望。
いい天気。真っ青な海。
尾車の鼻鯉のぼり 毘沙ノ鼻で鯉のぼりが上がっていた。
よく考えてみたらこどもの日が近かったからかな。

毘沙ノ鼻から次の目的地である福徳稲荷に向けて出発。こちらも危うく通り過ぎそうになったけれど、直前で福徳稲荷方面への案内看板を見つけたので何とか無事に到着。

福徳稲荷大鳥居 福徳稲荷の大鳥居。
福徳稲荷千本鳥居入口 福徳稲荷の千本鳥居への入口。
福徳稲荷千本鳥居 福徳稲荷の千本鳥居。
よく見たら鳥居は木製ではなくて塩ビパイプ製っぽい…。
こちらの方が長持ちするかもしれないけれど…。
福徳稲荷展望 福徳稲荷の千本鳥居の先にある展望台からの展望。

福徳稲荷の次に向かったのは角島方面であった。こちらは特に迷うこともなく到着。角島大橋を望む展望台があることは知っていたけれど行きすぎてしまったので、一旦角島大橋を渡って角島に渡って、角島を回ってから再度角島大橋を渡ってから展望台に到達。当初は角島にある灯台に立ち寄るつもりだったけれど立ち寄るのを忘れてしまった…。

角島海岸1 角島にある道の駅近くの海岸の眺め。
海がめっちゃ綺麗。
角島海岸2 海岸に降りてみた。
日本じゃないみたいに綺麗な海。
角島大橋1 角島大橋の展望その1。
海士ヶ瀬公園駐車場からの眺め。
角島大橋2 角島大橋の展望その2。
角島展望台からの眺め。

角島大橋を渡る際に、本土から角島に渡る方向はスムーズに流れていたけれど、角島から本土側に渡る方向は角島大橋全ての区間を越えるほどの酷い渋滞になっていて角島大橋を渡りきるまでにかなりの時間を要してしまった。この渋滞の原因については、車の数自体が多かったこともあるけれど、角島大橋の本土側の交差点に信号がなく一時停止になっていたことが原因ではないかと思う。この交差点については期間限定でもいいので信号機を設置した方がよいのではなかろうか。

角島を後にし、次の目的地である元乃隅神社に向けて走行を開始。途中まではスムーズに走行できたものの、県道66号線に入ってしばらくしてから酷い渋滞に遭遇。途中に「元乃隅神社方面は渋滞が予想されるので仮設トイレを利用してください」との案内がある仮設トイレがあったので利用したのだが、これが正解だったらしい。結果的に、渋滞に捕まってから元乃隅稲荷の駐車場に至るまでに2時間弱ほどかかってしまった。距離的にはさほどでもない感じであったが、この道はかなり細くて離合困難な箇所も多く、ゴールデンウィーク中ということで元乃隅神社を訪ねる観光客の車が多いことで大渋滞になってしまっていたらしい。

元乃隅稲荷千本鳥居 元乃隅神社の千本鳥居。
こちらはちゃんと木製だった。
元乃隅稲荷鳥居 元乃隅神社千本鳥居の出口(入口?)の大鳥居。

元乃隅神社の千本鳥居を抜けた先には海岸沿いに大きな岩場があり登ることができるようだったので登ってみた。この岩場には特に手すりなどが整備されているわけではなく海側はきつい崖になっていてかなり怖かった。岩場の中に賽の河原のようにいくつも石積みがあった場所があったが、こちらの由来も特に説明が無くわからなかった。誰かが石積み始めて増えていったのだろうか。

元乃隅神社を一通り回った時点で時間が遅くなってきて、予約していたホテルのチェックイン時刻に間に合わないことが確定したため念のためホテルに送れる旨を連絡してから元乃隅神社を出発。ホテルに到着したのは当初予定していたチェックイン時刻より1時間ほど後になってしまった。今回の山口ツーリングを計画した最初の予定では4日に青海島を回る観光汽船に乗る予定で5日の朝は余裕があると思って朝食ありの予約にしていたのだが、予定が変わって5日朝の観光汽船の便に乗ることにしたのでホテルの朝食を取ると朝の時間に余裕がなくなることが予想された。このため、ホテルのフロントで朝食をキャンセルできないか相談してみたのだけれど、残念ながらキャンセル不可と言われてしまった。仕方なく、ホテルでの朝食を取らずに自前で朝食を確保することにした。元々夕食はホテルでの予約にはなかったので、ホテルからしばらく歩いたところにあるコンビニで夕食と朝食を確保し、夕食を取ってから部屋のユニットバスで入浴し就寝。

5/5については、天気予報では曇で夜に雨となっていて、朝は予報通り曇っていた上に風がかなり強かった。本日最初の目的は青海島観光汽船への乗船で、青海島観光汽船の乗り場がある道の駅センザキッチンにはまもなく到着したけれど、風が強いために海が荒れていた。海が荒れている場合には観光汽船は島一周ではなく途中で引き返すコースに変更される可能性があるとのことで、残念ながら今回も島一周コースではなく途中で引き返す観音洞コースに変更されていた。しばらく待ってから乗船し、船は観音洞コースに向けて出航。

青海島観光汽船 今回乗船した観光汽船シータス号。
クジラ風。
青海島1 出港してからの青海島近くの海の状態。
波が出ていて波頭も砕けている。
青海島・花津浦 花津浦。
この角度からはよく分からないけれど洞穴が通っている。
青海島・タルフリ洞 タルフリ洞。
青海島・赤瀬 赤瀬。
青海島・コウモリ洞 コウモリ洞。
青海島・夫婦洞 夫婦洞。
洞穴が2つ並んでいる。
青海島・夫婦洞内部1 夫婦洞内部その1。
夫婦洞の片方に船が入ってくれる。
青海島・夫婦洞内部2 夫婦同内部その2。
場所により岩の色が違っている。
青海島・男性観音 男性観音。
アレっぽい形。
観光汽船の窓 観音洞コースの帰りはさらに波が強いところを通った。
船はめっちゃ揺れて窓は水しぶきで外が見えないほど。
船酔いするかと思ったけれど何とか耐え切れた。

青海島観光汽船から降りて、想定していた時間より短縮(島一周コースだと1時間20分・観音洞コースだと1時間)されたので青海島に上陸しようかとも考えたのだけれど、今回はそのまま次の目的地である秋芳洞に向けて出発。カルストロードを経由し、秋芳洞近くの駐車場に到着。バイクについては無料で駐車できた。駐車場からしばらく歩いて秋芳洞案内所に到着。今回は入洞券をあらかじめ電子チケットで購入していたためチケット確認だけですぐに入洞できたが、案内所での入洞券販売にはそこそこ列ができていた。

秋芳洞には相当前(子どもの頃)に来た記憶はあったものの洞内の記憶はほとんどない状態であった。さすが日本屈指の大鍾乳洞、入ってすぐにスケールの大きさに感動。

秋芳洞入口 秋芳洞入口。
秋芳洞・百枚皿 百枚皿。
秋芳洞・洞内富士 洞内富士。
秋芳洞・傘づくし 傘づくし。
秋芳洞・大黒柱 大黒柱。
秋芳洞・黄金柱 黄金柱。
ここまでが本洞。
秋芳洞・巌窟王 巌窟王。
ここからは黒谷支洞。
秋芳洞・クラゲの滝のぼり クラゲの滝のぼり。

ゴールデンウィークのさなかということもあり、洞内はかなり人が多かった。洞内はかなり暗く手持ち撮影が難しいと予想していたので、小型の三脚(ベルボンCUBE)を持参したのだが、これはやはり正解であったらしい。人通りの邪魔にならないように気をつけつつカメラ(DSC-RX100M6)をCUBEに装着して撮影。ISO125固定・露出補正-1・セルフタイマーでの撮影を行ったが、十分にいい結果を出せたと思う。百枚皿については三脚の高さが足りないと感じたのでエクステンションバーを追加したのだが、それでも足りなかったのが少し残念。秋芳洞の黒谷口あたりまで到達したので一旦引き返し、改めて正面入り口にまで歩いていった。

秋芳洞を堪能した後、次の目的に向けて出発。ここまでスムーズに進行したのと、前述したように青海島観光の時間短縮もあったので、予定に入れていなかった秋吉台カルスト展望台に立ち寄ることにした。秋芳洞から秋吉台カルスト展望台まではそこそこ近く、数分で到着。

秋吉台展望 秋吉台カルスト展望台の展望。
天気が残念であったが良い景色だと思う。

秋吉台カルスト展望台を離れて、次の目的地である別府弁天池に向けて出発。ナビの案内に少し不安を感じたものの、何とか無事に別府弁天池に到着。

別府弁天池 別府弁天池。
綺麗な水。

別府弁天池の水は非常に綺麗で澄んでいて、青い色が印象的であった。見たところそこそこ深いとは思っていたが、約4mの深さがあるらしい。ただ、当日は風が強く波が立っていたのが残念であった。しばらく池を眺めていたところ突風が吹いてきて池の周りの葉っぱや木くずなどが飛ばされててきて池の水面を覆ってしまった…。

これで今回の目的地は一通り巡り終えたので、あとは新門司港に戻って帰りのフェリーに乗るだけになった。道中は渋滞もなくスムーズに走行できていたのだが、中国道を走行中にそろそろ休憩しようと思って立ち寄った王司パーキングエリアに着いてしばらくしてから雨が降り出した。雨雲レーダーを確認したところまともな雨になりそうだったので、雨具を装備して走行続行。しばらく雨中での走行となったが、関門海峡を渡るあたりで雨は止んた。雨具を装備したままで新門司港に16時頃到着。雨具を解除して少し待機し、まもなく乗船となった。

乗船後は夕食を取ってしばらく休憩。出航時間はもしかすると定刻の17時30分より早かったかもしれない。強風のためか、船内での表示では定刻より遅れて到着する予定となっていた。同じく強風のためデッキが封鎖されていて外に出ることができなかったのは残念であった。特にやることもなかったので、早めに就寝。神戸→新門司の時と違って強風のためか船は少し揺れていた。

ひびき船室コンセント 帰りの便はフェリーひびきであったが船室のコンセントの位置がイマイチだった。
上の方にあるランプと一体化していてベッドから遠く、ベッドにスマホを置いたらコードが届かなかった。
行きの便のフェリーせっつの船室ではコンセントはもっと下のテーブル近くにあった。

翌日5/6に起床してみると、到着予定は定刻通りとなっていた。強風の影響がさほどでもなかったのか、あるいは遅れを取り戻せたらしい。泉大津港に到着後まもなく下船し自宅に向けて出発。泉大津港から自宅方面に向かう際には阪神高速湾岸線を通ることになり、湾岸線では強風があると怖い思いをするので心配していたのだけれど、山口方面で遭遇した強風は湾岸線では遭遇せず穏やかであった。まもなく、無事に自宅に到着。到着後入浴し、しばらく休憩。

今回の山口ツーリングについては、 前回の山口ツーリング計画から一部変更して日程に余裕を持たせたことやフェリーの乗船・下船に余裕があったこともあってか、比較的ゆったりとツーリングや名所巡りを行えたように感じる。5/5の天候が悪く青海島一周できなかったことが少し残念であったけれど、全体的には十分に合格点を与えてもいいと思う。行って良かった。

次のツーリングはどうしようか…。今度はフェリーを使わないで東方面のツーリングを検討してみようかな。

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