Ninja1000SX、チェーン&スプロケット交換。(2025/01)

うちのNinja1000SXについては、6速で走行中にさらに上のギア(謎の7速?)に入れたくなることがしばしばあり、また、少し前からチェーンに少し錆がついているのが気になっていたので、いずれは対策を行いたいと考えていた。もうしばらくすると次の車検なのでそのタイミングで対策を行おうと思っていたけれど、車検と合わせても作業工賃を抑えられそうな感じではなかったので、思い切って先行して対策を行うことにした。

Ninja1000SXはツアラーとしてはやや減速比がショート気味で、6速60km/hでのエンジン回転数は2600rpmあたりになる。この回転数は60km/hあたりで巡航するにはやや高めな回転数であると感じていて、エンジン回転数を抑えるためにさらに上のギアに入れたくなってしまうことがよくあった。この状況を改善するためには減速比をロング寄りに変更(減速比を低くする)すればいいのだけれど、さすがに一次減速比の変更やトランスミッションのギア交換による減速比の変更は困難なので前後スプロケット変更による二次減速比の変更が現実的な対応方法となる。

Ninja1000SXの純正状態での二次減速比はフロントスプロケット15T/リアスプロケット41Tで約2.73となっている。二次減速比を低くするには、

  • フロントスプロケットの丁数を増やす
  • リアスプロケットの丁数を減らす
  • 両方(フロントスプロケットの丁数を増やしてリアスプロケットの丁数を減らす)

という方法を取ることになる。Ninja1000シリーズのスプロケット変更に関する情報を検索してみた結果、

  • フロントスプロケットを15Tから16Tに変更
  • リアスプロケットを41Tから40Tに変更

という方法が現実的だと思われたので、この方法で行くことにした。この方法を採用することで二次減速比は2.5となり、純正状態より9%ほど低くなる。

Ninja1000SXに対応している16Tフロントスプロケットはいくつかあったけれど、サンスター製の428-16を採用することにした。40Tリアスプロケットについてはカワサキ純正品である42041-0065を採用。チェーンとの絡みでリアスプロケットは黒い製品を採用したかったけれど、40Tかつ黒色なスプロケットはすぐに入手できそうな気配でなかったので普通のメッキ色である42041-0065で妥協することにした。ちなみに、純正リアスプロケットのデザインは純正品にしては野暮ったくなく嫌いではない。

チェーンについてはFireStormでも採用していた江沼チェーン製のThreeDチェーンを採用。Ninja1000SXについては525Zが適合するので、525Zのブラック&ゴールドを選択。チェーンとスプロケットの交換はさすがに自力で行うには敷居が高いので、いつものようにカワサキプラザで作業を依頼することにし、各スプロケットとチェーンの発注依頼と部品代と作業工賃の見積もりも依頼を行った。

依頼翌日にカワサキプラザから連絡があり見積もり結果の連絡だと思ったのだけれど、スプロケット交換により各種不具合が発生する可能性があるので交換については検討し直してほしいとの内容であった。この時点で既に一部のパーツは発注済みだったのでキャンセル可能か確認してみたところキャンセル不可とのこと。つまり、交換を見送ることになると各パーツが無駄になってしまうことになる。確かに不具合発生の可能性は否定できなかったけれど、実際に交換された方は特に不具合が発生していないと記載されていたので、思い切って交換を実行することにし、カワサキプラザに連絡。

しばらくしてから、全てのパーツの入荷の見込みが立って作業が可能になりそうとのことで作業予約を依頼され、次の週末に作業を依頼することにした。作業時間は2時間強とのことで、カワサキプラザにNinja1000SXを預けて作業を依頼し所要のために一旦外出。用事が終わってからカワサキプラザに戻ったところ、まだ作業が終わっていなかったので作業完了まで待つことにした。最終的に作業は2時間ちょっとで完了し、精算を行い帰宅。ちなみに、今回の作業にかかった費用は部品代と作業工賃を合わせて8万円弱というところ。

チェーン・スプロケット交換後に初めて走行した際の感想としては、微妙に加速感がマイルドになって謎の7速に入れたくなる感覚がなくなった、という感じであった。減速比がロング寄りになったので、その影響かと思う。

今回の交換前と交換後で3速から6速までの特定速度でのエンジン回転数を撮影してみた。いずれの画像も録画した動画からの切り出しである。1速10km/hと2速20km/hは速度維持が難しかったので記録しなかった。

 

交換前

交換後

3速30km/h

交換前3速30km
1900rpmあたり

交換後3速30km
1700rpmあたり

4速40km/h

交換前4速40km
2200rpmあたり

交換後4速40km
2100rpmあたり

5速50km/h

交換前5速50km
2400rpmあたり

交換後5速50km
2200rpmあたり

6速60km/h

交換前6速60km
2600rpmあたり

交換後6速60km
2400rpmあたり

回転数の数値についてはタコメーターの目盛からの推測なので誤差はそこそこあると思う。後からRIDEOLOGYアプリを使えばより詳細な数値が取れるのではないかと思い付いたけれど、交換前の数値がもう取れないので断念。交換前と交換後のエンジン回転数を比較すると、同じ速度では1速分程度エンジン回転数が下がった感じがする。6速が分かりやすいかな。(交換後の6速60km/h時のエンジン回転数が交換前の5速50km/hの回転数とほぼ同じ)

ThreeD525Z チェーン交換後の写真はこんな感じ。
カラーはブラック&ゴールド。

残念ながらチェーン交換後の変化については特に感じられなかった。人にによっては取り回しが軽くなったと感じられるらしい。

今回のチェーン・スプロケット換装からしばらく経つけれど、以前と同じアクセル操作で少し速度が速くなる点にはまだ慣れていない。また、全般的にエンジン回転数が低くなった影響で、変速時にクイックシフターが使用可能になる回転数の下限(2500rpm)未満になることがあり変速できないこともあった。このあたりは時間が解決してくれると思う。

まだ寒い時期なので遠出はせず街乗りメインとなり高速道路での100km/h巡航は試せていないけれど、交換前よりエンジン回転数が間違いなく下がっているので少し燃費が良くなるはず。春辺りになってから確認してみようと思う。現時点では不具合は全くなくて一安心である。

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