先日、Windows7が発売開始になった。少し前に、新しいCPUであるCore i7 870/860と i5-750と各社からP55チップセット搭載マザーボードも発売開始されていて、そのうえ、年末も近いということで、そろそろ、OS込みでメインPCであるYuiの構成を変更したくなった。で、例によって構成更新を実行。
CPUについては、クロック周波数2.93GHzなi7-870か2.8GHzなi7-860のどちらにするか迷ったのだが、約0.13GHzクロック周波数が高い代わりに約2倍の価格なi7-870についてそこまでメリットを感じられなかったため、i7-860を選択。
マザーボードについては、前回の構成でAsustekのゲーマー向け高機能マザーボードであるRampage Formulaを選択したのだが、結局、これを選択したメリットはさほどなかった。その上、今回のゲーマー向けマザーボード新製品であるMaximus III FormulaではオンボードLANのチップがPCI接続なRealtek 8110SCのみという構成であることがわかり、購入対象から外れた。他の製品では、ハイエンドなP7P55D Premiumについては少しオーバースペック気味な感じがしたので、一つ下のランクなP7P55D Deluxeに決定。
メモリについては、特にオーバークロックの予定もなかったので無難なところとしてUMAX Cetus DDR3-1333 4GBを2セット選択。メモリ容量は8GBとなり32ビットOSで使用可能な容量を超えているが、RAMディスクでの使用を想定していたためこの選択となった。
メインPCから追い出されるCPU・マザーボード・メモリについてはサブPCなMamikoで使用する予定だったので、一旦、MamikoからCPU・マザーボード・メモリを取り外し、CPUとマザーを中古として買い取ってもらった。その上で、i7-860 ・P7P55D Deluxe・DDR3メモリ・Scythe Kabuto・Windows7 Professional 32bit DSP版・FDDを購入。Windows7発売記念キャンペーン中であったため、各種割引がいろいろとついて、支払総額は67000円程度というところ。ローエンドではないパーツをごっそり入れ替えた割には比較的安く収まったと思う。
帰宅後、早速、各パーツのYuiへの組み込みを開始。今回もCPUクーラーはリテールクーラーを使わずに追加購入したScytheのKabutoを使ったのだが、これの組み込みに四苦八苦。今までならバックプレートを追加しネジ止めでの装着を行っていたのだが、さすがにまだLGA1136対応のネジ止め対応バックプレートが市販されていないようだったので、あきらめてプッシュピンでの装着になった。IntelのCPUクーラーにプッシュピンを採用した技術者には反省してもらいたいところである。何故にあのような取り付けにくい仕様にしてしまったのだろうか。毎度、苦戦させられる。CPUクーラー以外にはパーツ取り付けで困る点もさほどなく、各種ケーブルの接続を確認し正しく起動できることを確認。
この後、引き続きWindows7のインストールを開始。これも、さほど困ることもなく完了し、各種ドライバ類や必要なアプリケーション類のセットアップも実行。パーツ更新前のVista環境でWindows転送ツールを用いて各種データと設定のバックアップを行い、Windows7環境上のWindows転送ツールでリストアを行った。Windows7ではOS標準のメールクライアントが廃止されたので、メールクライアントとしてWindows Liveメールを使うことにしたのだが、データリストア後にWindows Liveメールを起動しようとしてもエラーになって起動できない状態に陥ってしまった。情報収集を行ってみたところでも解決できそうになかったため、Windows Liveメールの使用をあきらめ、別のメールクライアントを使用することにした。最終的に、Mozilla Thunderbirdを使用することにしたのだが、これは標準状態のままだとWindowsメールのメールデータをインポートできない。この問題については、ImportExportToolsというアドオンをインストールすることで解決できた。各メールアカウント・メールフィルタのルールも登録し、問題ないレベルでメールを使用できるようになった。
これで、後は必要に応じてアプリケーション類のインストールや設定の変更を行うつもりで運用を開始したのだが、たまに、UACのダイアログが表示されるときなどに画面の解像度を強制的にXGA相当にされてしまう症状が発生。ビデオカードのドライバのバグを疑い、最新版のGeForceドライバをインストールして試してみたが結果は同じ、RADEONHD4670搭載のビデオカードを確保し、最新のCatalystドライバをインストールしてみても同じように症状が発生してしまった。ややお手上げ状態になってしまい、某所にて質問を出してみたところ、RAMディスクでOS管理外領域を使うと症状が発生したことがあるとの情報を得られた。確かに、Yui上でもOS管理外領域をRamPhantom7を使ってRAMディスクとして割り当てていたので、RAMディスクを無効化したところ、ぴったりと症状が治まってくれた。とりあえず、これでまともにWindows7が使える状態にはなったけれど、RAMディスクはできれば使いたいので、RamPhantom7の販売元であるI-O DATAに質問を投げてみた。こちらは、まだ質問と返答のやりとりの最中で解決には至っていない。
Yuiから追い出されたパーツについては、予定通り、サブマシンMamikoに搭載。こちらも大幅に構成が変わったので、Windows Vistaを再インストールして環境整備中。最低限の環境の整備までは終わったので、後は、必要に応じて整備の予定。