うちでは10GbE環境構築の際に10GbEハブとして8ポートハブを選択したかったのだけれど、この時点で購入可能だった8ポート対応のハブがいずれもファン付きでファンの音も大きいという評価だったので、ファンレスで5ポートなTP-Link TL-SX105を採用したという経緯があった。最近になって、BUFFALOから10GbE対応8ポートハブLXW-10G8がリリースされたので、これに興味を引かれた。
LXW-10G8は8ポートのハブであるが、これが発売開始される少し前に5ポート版のLXW-10G5がリリースされていた。LXW-10G5もファンレスではないけれどスマート冷却ファン搭載とのことで、レビュー記事によると内部温度がかなり上がらないとファンは動作しないため、ほぼファンレス同等の動作になるという評価であった。8ポート版であるLXW-10G8も同じくスマート冷却ファン搭載なので、通常運用であればファンが動作しないことを期待できそうであった。
LXW-10G8は通販にて調達し、まもなく到着。これまで使っていたTL-SX105を置き換えて運用を開始。TL-SX105よりポート数が増えたので、ポートが足りずWiFiルーターWN-7T94XRの2.5GbEポートに接続していたLANケーブルもLXW-10G8に接続。
LXW-10G8は一旦平置きで運用を開始したのだけれど、筐体の表面温度がかなり上がって普通に触れない状態になったので、TL-SX105と同じように縦置きで使用することにした。LXW-10G8はTL-SX105より筐体サイズが大きいので同じ金具では対応できないために金具を作り直すことにしたのだけれど、手持ちの金具パーツでは対応できない事が分かったのでパーツを追加で調達して金具を作り直すことにした。LXW-10G8を壁掛け用ホールで吊り下げることも検討したけれど、金具パーツのネジ穴と壁掛け用ホールの位置が合わないことが分かったので、吊り下げ金具を2セット用意して、LXW-10G8をマグネットで貼り付けるようにしてみた。
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LXW-10G8の設置状態。 マグネットがかなり強力なのでしっかりと固定できる。 |
この状態で運用を開始してしばらく経つけれど、LXW-10G8の筐体表面温度はかなり下がって普通に触れる程度の温度になった。ファンの動作については、電源ONからしばらくの間(30秒ほど?)は全速回転するのでそこそこうるさいけれど、その後はファンが停止することを確認。LXW-10G5と同様に通常使用ではファンが回らないようだ。LXW-10G8への接続は10Gbpsが5ポート・2.5Gbpsが1ポート・1Gbpsが1ポート・100Mbpsが1ポートとなっていて、このうち、常にリンクしているのは10Gbps5ポートと10Mbpsが1ポートで、この状態での消費電力は25Wほど。フルにリンクした状態だと28Wあたりになる。やはり、消費電力はそれなりにあるようだ。将来的により消費電力が低い製品が出てきてほしいところだけれど、とりあえず、しばらくはこのままで運用していこうと思う。
あと、LXW-10G8導入で期待していた点がもう一つあって、うちのサーバーであるKanaのリンク切れ軽減であった。頻繁ではないけれど、場合によっては一日に数度、LANのリンク切れが記録されていたのである。LXW-10G8導入後でも残念ながらリンク切れはまだ発生してしまっているけれど、もしかすると、リンク切れの頻度が減ったかもしれない。このリンク切れについては、しばらく様子を見てみようと思う。