夏期休暇に入り時間が取れたので、購入時から各種アップデートやソフトのインストール・アンインストール等は行っているもののベースとなる環境は購入時そのままであったMariaの環境について、リフレッシュを行おうと考えた。リフレッシュ作業前にMariaのHDDであるWD2500BEVEの内容を丸ごと別HDDへバックアップを行おうとしたのだが、途中でエラーになって失敗するのでWesternDigital製の診断ツールWD Diagnosticで診断を行って見たところ、残念なことにセクタエラーが検出されてしまった。幸運なことにエラー箇所は少なく被害はほとんど無かったのだが、このまま使用を続けるには不安があったので、RMA(メーカーによるHDD交換保証サービス)を申し込んでみることにした。
日本国内でもRMAを利用できるHDDメーカーはSeagateとWesternDigitalで、その上、HDDによってはRMAが受けられないものもあるので、まずはメーカーのサポートページにてRMA対象製品かどうかを確認する必要がある。MariaのWD2500BEVEについては運良くRMA対象製品であることが分かったので、手続きを進めることにした。
HDDはかなりの数を取り扱ってきてハードウェアエラーにも幾度も遭遇していたとはいえ、RMA手続きを実行するのは初めての経験であるので、いろいろと情報収集を行った。最終的には、RMA手続きを詳細に記載されていたこの記事を参考に、実際に手続きを進めていった。具体的には、以下のような感じ。
- WDのエンドユーザー向け保証確認ページから、WD2500BEVEのシリアル番号を入力してRMA申請実行。RMA番号が発行される。
- WD2500BEVEを梱包。静電気防止袋に入れた上でエアキャップで包んで、手元にあった小さめの箱に入れた。RMAラベルを貼るように指示があったので、RMAラベルを印刷して箱の各面に貼り付け。
- RMA手順で指定されている宛先(シンガポールのWD製HDDの受託生産先)にEMSサービスを利用して発送。今回はEMSラベル印字ネット受付サービスを利用してEMSラベルを印刷し、必要事項を追記した上で添付。梱包重量が軽かった(300g以下)こともあってか、送料は意外に安かった。900円でシンガポールまで発送できるとは・・・。
- RMAステータスを確認しつつ、HDDが届くまで待つ。
- HDD到着!
時間経過としては、
- 2008/08/12 RMA番号発行・EMSラベル印字ネット受付サービス申し込み
- 2008/08/16 EMSラベル到着
- 2008/08/17 発送
- 2008/08/19 受託生産先(シンガポール)へ到着
- 2008/08/21 受託生産先から発送
- 2008/08/22 到着・ただし留守のため受け取り失敗
- 2008/08/23 受け取り
という感じ。ほぼ一週間で発送から受け取りまで完了。もっと時間がかかるかもしれないと考えていたのだが、意外に早めに完了して助かった。
ちなみに、返送されてきたパッケージは小振りではあったが2.5インチHDDを入れるには大きめの箱だったのでどんな感じになっているかと思ったら、こんな感じで梱包されていた。
この写真だけ見るとちゃんと衝撃を吸収してくれないように見えるけれど、この黒い物体はかなり柔らかくできていて、十分な衝撃吸収能力があるらしい。
到着したWD2500BEVEは、念のためWD Diagnosticにてチェックを行いエラーが検出されないことを確認した上で、RMA期間中に仮にMariaに搭載して環境整備を行っておいたHTS541616J9AT00の内容をコピー。
RMA手続きは初めての経験で、それなりに手間もかかったけれど、販売店での保証期間(10ヶ月とか1年程度)を超える3年という保証期間があるのでかなり有効だと思う。HDDの故障にはなるべく遭遇したくはないけれど、もし遭遇してしまったら再度チャレンジしてみようと思う。