これまで使用していたスマホはXperia 1 III SO-51Bで、購入から3年ほど経過している。去年にXperia 1 Vがリリースされていたけれど、その時期はカメラ更新を優先(α6700購入)したので購入を見送っていた。SO-51Bはまだ十分なパフォーマンスはあるけれど、そろそろ次の機種に更新したいと考えていた。
Xperia 1 Vの後継機種としては、少し前からXperia 1 VIの情報が出てきていた。Xperia 1 VIでは、次第にこれまでのXperia 1シリーズから大胆な変更があることが分かってきた。SoCの更新やカメラスペックの更新はあるけれど、他の大きな変更点は画面アスペクト比の変更と画面解像度の変更である。
Xperia 1シリーズは、初代のXperia 1からXperia 1 Vまで、かなり縦長のアスペクト比21:9を採用していたのだけれど、Xperia 1 VIでは、19.5:9が採用されて幾分縦長度合いが減った。21:9のアスペクト比は少数派で、19.5:9のアスペクト比の方が採用製品が多いことや、21:9のアスペクト比を生かせるコンテンツが少ないことが影響したらしい。画面解像度については、4K(3840×1644)から、FHD+(2340×1080)に変更になった。元々、僕も4K解像度はオーバースペックだと思っていたけれど、解像度が下がることへの影響はやや心配ではあった。解像度がかなり下がった代わりに画面の輝度はかなり上がって、屋外でも見やすくなるサンライトビジョン採用もあって屋外の明るい状況でも見やすくなるとのことであった。
画面周りの変更については不安もあったけれど、その他の変更点も合わせて期待も大きかったので、最終的に購入を決意。正式にSO-51Eの発売が正式にリリースされて発売日も確定(2024/6/7)し、ドコモオンラインにて予約が可能になったので予約を実行。なお、Xperia 1 VIにはキャッシュバックキャンペーンがあってSO-51Eも対象となっていたので、キャンペーンにも応募。
SO-51EについてもSO-51Bと同じように保護ケース(Spiegen製ラギッドアーマー)とノングレア画面保護フィルム(ASDEC製)を装着することにした。ラギッドアーマーは既に発売済みだったので問題なく発注できたけれど、ASDEC製の保護フィルムはSO-51Eの発売日より1週間ほど遅れてから発売されるとのことで、発注可能になってから発注することにした。
SO-51Eは無事に発売日の週(宅配ボックス不可で平日受け取りできないので次の土曜)に受け取ることができた。この時点ではまだASDECのフィルムが入手できないので、とりあえず開封だけ行ってフィルムが入手できるまで待つことにした。
![]() |
SO-51Eのパッケージ。 最近のSONY製品と同じく紙素材の「オリジナルブレンドマテリアル」。 |
![]() |
外の帯部分を外したところ。 「XPERIA」の刻印あり。 |
![]() |
フタを開けたところ。 画面保護シートも紙製っぽい。 |
当初はASDEC製の保護フィルムはSO-51Eの発売日から1週間遅れの6/13に発売開始との発表があったので、それまで待ってからSO-51Eのセットアップを開始しようかと考えていたのだけれど、6/13になっても発売される気配がなかったのでASDEC社のサイトを確認したところ、さらに1週間遅れの6/20以降に発売開始となっていた。そこまで待とうかとも思ったのだけれど、SO-51Eの開通手続き期限が入手日から2週間となっていて、それ以降は自動的に開通手続きが進行してしまうとのことであったので、6/20まで待つことはできなかった。仕方なく、他社製の保護フィルムを入手して一旦SO-51Eに装着してセットアップを開始することにした。なお、ASDEC製の保護フィルムは後ほど入手できたのでそちらに貼り替えた。
![]() |
SO-51B(左)からSO-51E(右)へのデータ移行処理中。 SO-51Eのセットアップ中、USB-TypeCケーブル経由で接続するように指示があったので接続した。 SO-03LからSO-51Bへの移行の際にはWiFi経由だったような記憶がある。 |
データ移行はやや時間がかかったものの問題なく完了。完了後にSO-51E側のストレージの使用量を確認してみたところ妙に使用量が多かったので心配になったのだが、これは、データ移行処理によってSO-51B側のMicroSDカードの内容もSO-51Eのストレージに転送されたためらしい。同じMicroSDカードをSO-51Eでも使い回す予定でストレージ側に転送された分は無駄になるので、転送された一部のデータをストレージから削除して対応。SO-51B側でインストールしていたアプリもSO-51E側にインストールされていたが、おサイフケータイやゲームなど、設定が引き継がれずに個別に移行手続きが必要なものもあったので、それぞれ移行手続きを実行。dカード周りの移行作業で手間取ったりしたが、何とか移行作業を完了することができた。SO-51E側の動作確認も問題なさそうであったので、正式にSO-51Eの運用を開始。
SO-51Eは画面のアスペクト比が変わったこともあり微妙に縦が短くなり横幅が増えた。ただ、実際に使い出してみた感じではあまりサイズの違いはきにならなかった。
![]() |
画面サイズの比較。サイズ自体は違うけれど大幅に違うというほどではない。 |
![]() |
背面の比較。 センサーサイズの違いからかレンズのサイズが違う。 背面の仕上げはSO-51Bが磨りガラス的なサラサラな感じだが、 SO-51Eはザラザラな感じで、ついにドコモロゴが消えた。 |
まずは、SO-51BとSO-51Eで各種ベンチマークを実行してみた。
SO-51B | SO-51E | 倍率 | ||
3DMark | Wild Life Extreme | 1288 | 3876 | 3.0 |
GeekBench6 | Single | 1513 | 2197 | 1.5 |
Multi | 2922 | 6507 | 2.2 | |
PCMark 3.0 | 15131 | 16384 | 1.1 | |
A1 SD Benchmark | Internal Read | 794.61 | 2564.13 | 3.2 |
Internal Write | 280.7 | 729.73 | 2.6 | |
RAM copy | 9515.29 | 12492.26 | 1.3 |
3D性能が3倍、CPU周りの性能が2倍強、ストレージ周りの性能が3倍前後、というところ。SO-51BとSO-51Eの間には3年の差があるので、かなりの性能向上がある感じ。
カメラ周りについても比較を行ってみた。
SO-51B | SO-51E | |
16mm | ![]() |
![]() |
24mm | ![]() |
![]() |
48mm | ![]() |
|
70mm | ![]() |
|
85mm | ![]() |
|
105mm | ![]() |
![]() |
170mm | ![]() |
|
おまけ:テレマクロ | ![]() |
SO-51Eでは広角カメラでの2倍撮影が可能になっていたり望遠カメラがの焦点距離が5mmから170mmの可変になっていたりして、撮影できる画角のバリエーションが増えた。望遠の170mmは思いのほか引き寄せることができる感じだが、やや画質が甘いかもしれない。広角カメラでの2倍撮影となる48mmはちょうどいい感じの画角になるので重宝しそう。テレマクロはマニュアルフォーカスになるのでやや使いにくいけれど、場合によっては便利かもしれない。ちなみにテレマクロの撮影対象は高さ7cm弱の小さなフィギュアの顔である。
また、SO-51Eで画面輝度が上がったので屋外相当での見え方を比較してみた。
![]() |
直射日光が差し込む窓際での画面の比較。双方とも最大輝度。 上がSO-51Bで、下がSO-51E。結構違う。 |
SO-51Eについて気になっていた画面解像度の違いについては、実際に運用してみた感じでは何も気にならなかった。元々、SO-51Bでの4K解像度がオーバースペックだと感じていたのと、SO-51EでのFHD+の解像度も画面サイズからすると十分に高くてドットが見えない。
また、各種サイトでSO-51Eのバッテリー持ちが改善したとの評価があったが、確かにかなり改善している感じがする。SO-51Bでも普通に1日使用している限りでは十分に余裕があって、だいたい充電前で70%ほどになっていたのだけれど、SO-51Eでは一日使用しても80%を超える容量が残っていて、毎日充電する必要はなさそうな感じである。発熱も幾分改善されている感じがする。
あと、SO-51Eの先代となるSO-51Dから通知LEDが廃止され、通知の有無やバッテリー充電状況が確認できなくなった。これの対処としてアンビエント表示を有効にするという方法があり、これを採用。
SO-51Eについては購入前にいくつか不安な点もあったけれど、実際に購入して使用している感じでは不安点は全て問題なく、安心して運用できている。購入して正解だったと思う。SO-51Bについては、これまでSO-03Lの立ち位置であったサブスマホとして使用していく予定。