うちでこれまで使っていたモニタは三菱製のMDT242WGで、解像度はWUXGAで発色も十分であり、機能面にもさほど不満はなかったけれど、いずれは、さらに高解像度のモニタを導入したいと考えていた。まだ予算に余裕があったこともあり調査してみたところ、4K解像度のモニタに手を出せそうなことが分かった。で、計画を発動。
うちの環境の場合、複数のPCでモニタ・キーボード・マウスを共有しているため、4K解像度のモニタに手を出そうとすると、必然的にCPU切り替え機も更新することになる。使用していたCPU切り替え機はデュアルリンクDVI対応のATEN製CS1784で、これでは4K解像度には対応できないためである。現時点ではフルカラー4K解像度でリフレッシュレート60Hzに対応するためにはDisplayPort1.2以上、またはHDMI2.0での接続が必要だが、対応できるCPU切り替え機としてはDisplayPort1.2接続対応のATEN製CS1924あたりしか選択肢がない。このため、4K解像度のモニターとCS1924をそれぞれ購入することにし、さらに調査。
調査の結果、4K解像度のモニタとしてLG製の27UD88-Wを選択することにした。この27UD88-Wは約1年前の機種で、最近になって出始めたHDR対応の機種ではないが、HDR対応機種は一気に価格帯が上がるし、HDRでの表示自体は一応TVのKJ-43X8500Cで対応できるため、選択肢から外すことにした。画面サイズが27インチである27UD88-Wを選択した理由の一つは、24インチでの4K解像度は目に厳しいことが分かっていたのと、さらに大きい32インチ以上のサイズは設置場所が確保できないためである。また、27UD88-Wはハードウェアキャリブレーション対応となっていて、ある程度は良好な発色が期待できそう、というのも選択理由の一つであった。一つ気になっていたのが27UD88-Wの本体色が白であることであったが、前面には白い部分はないし、背面は普段見ることはないので妥協。
27UD88-Wの購入を決めた時点では比較的品薄状態だったらしく、在庫がある通販サイトは少なかったが、在庫があり、且つ、価格面でも納得できたツクモにて発注。また、CS1924についても品薄だったけれど、こちらはATEN直営のオンラインストアに在庫があったため、こちらで発注。双方とも、さほど時間がかからずに到着。
今までMDT242WGを設置していた机に27UD88-Wを設置する際にはMDT242WGの横に設置していたラックを取り外す必要があったが、それ以外は特に問題なく設置できた。CS1924の方も開封し、各PCと接続。CPU切り替え機と各PCの接続は、各種ケーブルをまとめた専用ケーブルを使うイメージがあったのだけれど、このCS1924については、DisplayPortケーブル・USB3.0ケーブル・オーディオ入力ケーブル・オーディオ出力ケーブルはまとめられておらず、全て単独のケーブルだった。
CS1924と27UD88-WもDisplayPortケーブルで接続してから、各PCでの表示確認を行うことにした。27UD88-W購入時に交換保証を設定するのを忘れていたため、ドット欠陥など、表示に満足できなかったらどうしようと不安であったが、実際に画面を見てみると、発色は十分以上に良く、また、ドット欠陥も目視では確認できなかった。表示品質に関しては、どうやら当たりを引いたようである。
しかし、実際に使用してみると、おそらく発生するだろうと予想していた既知の問題を含めていくつか問題が発生し、全て解決するまでには時間がかかってしまった。以下、問題解決編に続く…。