うちのサブPCであるAiについては、前回の構成更新の際にSATAなSSDを搭載するかM.2なSSDを搭載するか迷った結果、SATAなSSDであるPX-256M3Pを採用することにした。しかし、このPX-256M3Pは少し前の世代のSSDということもあり最近のSSDと比較するとモニタリングできる数値が少ないなど不満点もあり、最新世代のSSDへと換装したくなった。で、調査を開始。
前回、SSDを選択する際にM.2規格のSSDを除外したのは、高速な代わりに消費電力が多いのではないかと予想したためであるが、調査の結果、M.2規格でNVMe接続なSSDであっても消費電力が必ずしも多いとは限らないことが分かったので、より高速なNVMe接続のSSDに絞って検討。メインPCであるYuiで採用したSamsung 960EVOの250GB品を採用しようかとも考えたけれど、Aiは長時間の連続運用を行うため、TLC NANDを採用している960EVOは避けることにし、最終的に、MLC NANDを搭載しているPlextor M8Pe PX-256M8PeGを採用することにした。
PX-256M8PeGは通販で発注し、まもなく到着。PX-256M8PeGをAiのマザーボード ROG STRIX Z270G GAMINGに搭載してからPX-256M3Pの内容をAcronis True Imageのクローン機能を使ってコピーし、正しくコピーができたことを確認。コピー自体は正常に終了したのだけれど、何故かパーティションの順番が元のPX-256M3Pと異なる状況になった。ただ、このままでもAiのWindows10の起動は問題なく行えたので、そのまま運用することにした。
換装後の感想としては、体感できるレベルでAiの起動が速くなったという感じ。SATAなPX-256M3Pの時点でも相当に速い感じではあったのだが、M.2 NVMeなPX-256M8PeGはさらに速い。
参考までに、PX-256M8PeGのベンチマークはこんな感じ。OSインストール後の計測ではあるが、960EVOほどではないにしろ、十分に高速なことが分かると思う。
PX-256M8PeG搭載後にAiの消費電力がどのように変わったのかが気になったので、AiにPX-256M8PeGを搭載した状態でワットチェッカーを用いて消費電力を測定してみた。その結果、PX-256M3Pを搭載した状態と消費電力はほとんど同じであることが判明。消費電力が増えることを予想していたので、ほとんど変化がなかったことについては少々驚いた。ま、消費電力が少ないに越したことはないので、悪くない感じである。
なお、PX-256M8PeGにはヒートスプレッダが装着されてはいるものの、あまり冷却性能については期待できそうにない感じであった。PX-256M8PeGの発熱対策として、小型ファンを近くで回して冷却の助けにすることにした。
この状態で、PX-256M8PeGのS.M.A.R.T.経由での温度は通常の運用時では36度あたりになる。ベンチマークを取ったりすると50度オーバーになるけれど、そんなに高負荷な状況はまずないと思うので、気にしないことにする。