これまで使ってきたスマホはXperia Z3(SO-01G)で、購入からそろそろ2年程度になる。まだ十分に現役で使えそうな状況ではあったけれど、さすがに一部アプリではスペック不足を感じる状況になってきたので、次世代機について情報収集を開始。その結果、docomoからXperiaシリーズのハイエンド機としてXZ(SO-01J)が発売されることが分かったので、購入を決意。
docomoから発売されるSO-01Jについては、スペック面でいうと今年夏モデルであるXperia X Performance(SO-04H)のマイナーチェンジ的な感じで大幅な進化は無し。ただし、SO-04Hの時点でかなり良い感じの進化があったので、さほど気にはならなかった。また、SO-01Gの後継機種であるXperia Z4(SO-03G)からCPUが64ビット化したこともあり、そろそろ、64ビット機に手を出してみたいということもあった。で、SO-01Jの予約が開始された日にすぐさま予約。無事に、発売日に購入することができた。
購入したSO-01Jのカラーは黒(ミネラルブラック)。青(フォレストブルー)と迷ったけれど、発売前に実機・モックアップを見た結果、黒に決定。XZシリーズからUSB端子がType-Cになったことで手持ちの充電器がそのままで使えなくなるので、docomo純正ACアダプタ06やAnkerのUSB Type-C対応充電器、microUSB→Type-C変換アダプタ、USB Type-C対応ケーブルも確保。ケースについてはTPUケースを使用することにし、液晶保護フィルムも別途確保。microSDXCカードについても、64GBなカードだと容量に不安があったので128GBなカードを確保。SO-01Jを確保後、各種セットアップを実行し、使用を開始。
SO-01Jは、微妙にSO-01Gより厚みがあって少しだけ重いものの、さほど差を感じない。液晶画面はSO-01Gの時点でかなり高品質だと感じていたが、SO-01Jの方がやや品質が上に思える。SO-01Gの液晶画面は色温度がかなり高めでやや青っぽい画面であるが、SO-01Jの画面はSO-01Gほどは色温度が高くない感じでより自然に見える。
左がSO-01J(XZ)、右がSO-01G(Z3)。
うちのSO-01Gだけかもしれないけれど、緑色の発色が画面端部分だけやや強めになっていて少しムラが出ていることが気になっていたが、SO-01Jではそんなことはなくて一安心。
これも左がSO-01J、右がSO-01G。写真だと分かりにくいけれど、緑色の場合はSO-01Gの画面周囲部分がやや明るい。
SO-01JとSO-01Gでそれぞれベンチマークを取ってみたら、以下のような感じになった。
SO-01G | SO-01J | ||
Antutu | Total | 58964 | 143624 |
3D | 10100 | 58552 | |
UX | 20356 | 45244 | |
CPU | 19852 | 30804 | |
RAM | 8656 | 9024 | |
3DMark | Sling Shot | 1167 | 3340 |
PC Mark | Work 2.0 | 3250 | 5060 |
Antutuではトータルスコアが約2.4倍になった。特に3Dの差が大きい。3DMarkでも約2.8倍。さすがにこれだけ差が出ると見た目で体感可能である。ベンチマーク中の画面のフレームレートがかなり違うのがよく分かる。プレイしているゲームでも、SO-01J上だと明らかに表示が滑らかになったものがあったし。
カメラのテストも行ったが、SO-01Jのカメラの画質はSO-01Gと同等か、やや落ちる程度のような気がする。まだ十分にテストできていないので、現時点では評価は保留。
バッテリーの持ちについては、少しSO-01Jの方が持つ印象。容量的にはSO-01Gの方が大きいはずだが、SO-01Gのバッテリーはやや劣化が進行していることと、SO-01Jの方が発熱が低めなことが影響している気配。ポケモンGOをプレイしている際にSO-01Gだと裏面の温度がそこそこ上がるけれど、SO-01Jでは裏面の温度はさほど上がらず、ぬるいと感じる程度である。スペックに余裕がある分、無理しなくても十分なのだろう。
あと、SO-01Jでは、Xperia Z5から搭載された指紋認証が引き続き搭載されている。指紋の登録方法がよく分からずに苦戦したものの、登録成功してからは非常に快適に認証できて、いい感じである。あまりに認証速度が速いので、画面ロックが効いていないのではないかと思ったくらいである。
全体的に言ってSO-01Jの不満点は少なくいい感じではあるのだが、一つだけ、気になる点がある。SO-01Jの画面が2.5Dガラスを採用していて、側面部分が曲面になっている点である。このため、SO-01J用の画面保護フィルムによっては平面部分までしかカバーせずに画面表示範囲の端が保護されないものがある。画面端までカバーする製品もあるけれど、画面端ではややフィルムが浮いてしまう。最初に購入した画面保護フィルムは平面部分しかカバーしないタイプの製品だった上に防指紋性能が良くなかったので、改めてミヤビックスOverlay Plusを購入し、貼り替えた。このOvelay Plusは全表示範囲をカバーできる製品ではあるけれど、画面端の曲面部分については曲面に添うことができず微妙に浮いてしまう。ただ、TPUケースを装着している状態ではこの浮いている箇所に指が引っかかったりすることはないので、何とか許容できる。
現時点では、このSO-01Jに対する満足度は大きい。規格の大規模な変更などといったどうしようもない状況が発生しない限りは、しばらく使っていくことになりそう。