うちのメインPCであるYuiはデータドライブとしてHDDを3台搭載していて、そのうち1台はドライブレコーダーの録画データ置き場にしている。最近になって、WindowsのイベントビューアにこのHDDに関するエラーが多数記録されていることに気がついた。
ドライブレコーダーの録画データ置き場にしていたHDDはWD80EAZZ-00BKLB0で、このHDDについてCrystalDiskInfoを用いてS.M.A.R.T.情報を確認してみたところ、代替処理保留中セクタのカウントが30個以上となっていて「注意」状態と判定されていた。予備HDDとして使用時間がさほど長くないWD80EAZZ-00BKLB0がもう一台あったので、一旦、こちらに全ての内容をコピーすることにした。ほとんどのファイルのコピーは問題なく成功したものの、一部のフォルダが壊れていてアクセスできなくなっていたので、一旦CHKDSKで修復を実行。CHKDSKは問題なく完了して壊れていたフォルダにもアクセスできるようになり、コピーできていなかったデータもコピーに成功。
エラーが出ていたWD80EAZZ-00BKLB0の内容の待避に成功したので、このHDDを作業用PCであるSaoriに接続し、SaoriのLinux環境にてshredにより全領域抹消を実行。抹消完了後、代替処理保留中セクタのカウントは一旦0になったので、念のためと考えてWD Data LifeGurard DiagnosticsにてEXTENDED TESTを実行したところ、不良セクタが多数検出されたたとの表示が出てテストに失敗してしまった。また、代替処理保留中セクタのカウントは再び増加。 テスト失敗表示のダイアログにRepairボタンがあったのでRepairを実行してみたところ、代替処理保留中セクタのカウントがいくらか減少したものの0にはならなかった。もう一度、EXTENDED TESTを実行したところ、今回も不良セクタ多数検出のためテストに失敗してしまった。今回はRepairボタンは表示されず、代替処理保留中セクタのカウントはさらに増加。ここで、 WD Data LifeGurard DiagnosticsでのテストではなくEaseUS Partition Masterのサーフェイステストを行ってみたところ、正常時よりテストの進行がかなり遅く、残り時間の表示がかなりの時間(67時間以上)となっていたため、途中でテストを中断。この時点で代替処理保留中セクタのカウントがさらに増えただけではなくリードエラーレートもかなり悪化し、CrystalDiskInfoでの状態表示も「注意」から「異常」に変化。まさかここまで状態が悪化するとは予想していなかった。
幸いにもこのHDDの中身を他HDDに待避できたことと、これだけ状態が悪化したHDDはとても使う勇気が出ないので、処分することにし、ジャンク品としてオークションに出してみた。状態がかなり悪いので実際に落札されるかどうか不安ではあったけれどのだけれど、同型番のHDDの落札価格とさほど変わらない価格で落札されて驚いた。こんな状態のHDDでも部品取り等の需要があるのだろうか。