Inspiron 14 5430、購入。(2023/09)

うちで使っていたノートPCはASUS Zenbook UX32LN-RI5で、購入から9年以上経過していた。まだ十分に使えるとはいえ、CPU世代が第4世代Core i5ということでWindows11にはアップデートできず、いずれは新しいノートPCに買い換えたいと思っていた。

たまたま、スペック低めのノートPCであれば購入可能な予算があったので、購入対象のノートPCについて情報を集めてみることにした。うちでのノートPCの使用頻度はかなり低く、また、高負荷な作業を行うことはほぼ無いため、スペックが低いノートPCで十分である。比較的大型でスペック低めなノートPCであれば安価な製品はいくつかあるけれど、置き場所等の絡みであまり大きい製品は避けたいと考え、画面サイズ13インチから14インチである程度のスペックがあるノートPCに絞ることにして調査。その結果、DellのInspiron 14 5430が目に留まった。即納モデルのうちの一つに、CPUが第13世代であるCore i5-1335U・メモリーがLPDDR5の16GB・ストレージがNVMe 512GB・14インチ1920×1200ドット液晶、というスペックで8万円を切る値段のモデルがあって、かなりコストパフォーマンスが良いように思えたのだ。Inspiron 14 5430のレビュー記事もいくつか見つかり、全般的に高評価であったことも選択を後押しする形となった。液晶画面の発色の評価があまり良くないことは気になったけれど、発色を重視する作業をノートPC上で行うことはまず無いと思われるので妥協することにした。

Inspiron 14 5430は発注から1週間経たずに届いた。早速開封して初期セットアップを行い、環境整備を行った上で各種ベンチマークを実行してみた。

ベンチマーク Zenbook UX32LN-RI5 Inspiron 14 5430 倍率
CINEBENCH R23 cinebench-zenbook cinebench-inspiron

Multi:10.7
Single:3.0

FFXV BENCHMARK ffxv-zenbook ffxv-inspiron 2.4

最新のCINEBENCH R24はZenbookで動作しなかったのでR23にて計測。CINEBENCH R23については、CPUの世代が9世代違ってコア辺りの性能が違うことと、コア構成が大幅に異なる(ZenbookはCore i5-4200Uで2C4T・Inspiron 14 5430はCore i5-1335Uで10C12T)ことで性能向上しているとは予想していたけれど、まさかマルチコア性能が10倍以上違うとは思わなかった。FFXV BENCHMARKについては、Zenbookの方はGeForce 840M、Inspiron 14 5430の方はIntel Iris Xe Graphicsで実行。どちらにしろFullHDでは性能不足ではあるけれど、スコア的には2倍以上の差がある。

液晶画面の発色についても比較してみた。

Inspiron-Zenbook-LCD

左側がInspiron 14 5430、右側がZenbook UX32LN-RI5。
輝度が少し違うので単純比較はできないけれど、Inspiron 14 5430の方が色が浅い。

発色の違いについては事前情報の通りでInspiron 14 5430の方が良くないけれど、普段使う分にはさほど気にならない。比較対象であるZenbook UX32LN-RI5の液晶の発色は安価なノートPCにしては良い方なので、十分許容できる範囲ではある。Inspiron 14 5430の液晶は14インチ1920×1200ドット液晶で13.3インチ1920×1080ドット液晶のZenbookより大きいが、狭額縁であることもありフットプリントはZenbookと大差ない感じ。

Inspiron 14 5430はNVMe SSD(Samsung PM9B1 512GB)を搭載していて、Zenbookに搭載していたSATA SSDより高速である。ただ、使用当初にベンチマークを取った際にはNVMe SSDにしては妙に遅い速度(800MB/s台)が計測された。Windowsのディスクの管理から確認してみたところドライブが暗号化されていたので暗号化を解除してみたのだが結果は変わらず。そう言うものなのかと思って半ば諦めてパーティション分割を行ったりして、しばらく後でベンチマークを取ってみたところ、それらしい速度が出ることを確認。しばらくの間はWindowsの各種チューニング等でSSDのアクセスが多発していたのかもしれない。

Mao-CDM-old

使用当初のSSDのベンチマーク結果。
NVMe SSDにしては妙に遅い。

Mao-CDM

使用開始からしばらく経った後でのSSDのベンチマーク結果。
普通の速度。

Inspiron 14 5430のキーボードのタッチは少し微妙だけれど、大量のキー入力を行うことはまず無いと思われるので許容範囲ではある。本体の蓋を開けると電源が入る(パネル オープン パワー オン、というらしい)設定がデフォルトでONになっていて少しうざかったので、BIOS設定でOFFにして対応。Inspiron 14 5430のデザインや質感は無難な感じで問題なし。本体のサイズ感や重量感はInspiron 14 5430とZenbookで大差ない感じだけれど、比較的小型だったZenbookのACアダプタと比べるとInspiron 14 5430のACアダプタは普通サイズでやや大きく感じる。

全体的に言うと、Inspiron 14 5430はコストパフォーマンスに優れた比較的小型なノートPCとして問題なく推薦できる製品だと思う。一部気になる点はあるけれど、コストパフォーマンスの良さで相殺できる範囲である。今回の購入は正解だった。

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