うちのメインPCであるYuiに搭載しているビデオカードはMSI GeForce RTX 2080 GAMING X TRIOで、NVIDIA RTX2080を搭載している製品である。このビデオカードを購入してから既に4年以上経過していて、そろそろ、新しいビデオカードへと換装したくなった。
ビデオカードの換装を考えはじめた時期にはNVIDIAの新しいビデオチップであるRTX4000シリーズの噂が聞こえてきていて、後ほど詳細が分かってきた。RTX4000シリーズはRTX2080が属するTuring世代の2つ後の世代となるAda Lovelace世代となり、性能的には前世代のAmpere世代よりかなり向上したとの発表があったので、さらに前の世代であるTuring世代と比較すると相当に性能向上があることを期待できそうであった。しかし、性能向上はかなりあるものの、RTX4080/4090シリーズ搭載ビデオカードの価格帯がかなり上がってしまうことも分かってきた。RTX4080搭載ビデオカードに先行してRTX4090搭載ビデオカードが10月12日に発売開始されたのだが、ほとんどの製品が30万円台前後の価格帯となっていた。NVIDIAの公式発表でRTX4080搭載ビデオカードの発売日が11月16日と発表され、価格も219800円からと発表された。RTX4080搭載ビデオカードはRTX4090搭載ビデオカードほどではないにしろPCパーツ単体の価格としてはかなり高価なものとなっていた。RTX4090搭載ビデオカードは自分的にオーバースペックとの認識で、12VHPWR電源コネクタ周りのトラブルが出ていたこともあり手を出す予定は無かったけれど、RTX4080搭載ビデオカードもRTX4090搭載ビデオカードほどではないとはいえ、かなり高価な部類になる。これまで使っていたMSI GeForce RTX 2080 GAMING X TRIOの購入当時の価格が約13万円であり、これもかなり高価だと思いつつ手を出したのだけれど、RTX4080搭載ビデオカードの価格帯を見て、さすがに購入するかどうか迷ってしまった。
RTX4080搭載ビデオカードの発売日である11月16日が近づいてきても実際に購入するかどうかまだ迷いがあったのだけれど、数年は使いづけることを考えて最終的に購入を決断。発売解禁となる11月16日の23時に向けて各通販サイトを確認しつつ準備。23時を迎えて各社のRTX4080搭載ビデオカードが購入可能になっても、性能と価格の点でRTX4090搭載シリーズほどの人気は出なかったようで瞬殺ペースにはならず、各通販サイトの在庫には比較的余裕があった。いくつか発売開始されたRTX4080搭載ビデオカードのうち当初はASUS TUF Gaming GeForce RTX 4080 16GB GDDR6X辺りを狙っていて、通販サイトのカードにも入れることができたのでクレジットカードでの支払いを行おうとしたのだがエラーになって支払いが失敗してしまった。何度か試してみて同じで、手持ちの別のクレジットカードで支払いを試してみてもエラーになる状況であった。RTX4080搭載ビデオカードは瞬殺ペースではなかったとはいえ時間が経つにつれて在庫が無くなる製品も出始めて焦ってきた。たまたま、クレジットカード以外にAmazon Payでの支払いにも対応していた通販サイトがあり、そこにASUS TUF Gaming GeForce RTX 4080 16GB GDDR6Xの次の候補として考えていた玄人志向のGALAKURO GAMINGブランドの製品であるGG-RTX4080-E16GB/OC/TPの在庫がまだ残っていたので、これを購入することにした。無事にカートに入りAmazon Payでの支払いも問題なく完了して一安心である。GG-RTX4080-E16GB/OC/TPを候補に加えていたのは、ASUSを含めて他社のRTX4080搭載ビデオカードが1年保証であるのと異なり3年保証であることが理由である。20万円以上する製品が1年保証というのはさすがに不親切であるのではないかと思っていたのだ。
GG-RTX4080-E16GB/OC/TPは翌日に発送され、翌々日である11月18日に無事に届いたのだけれど、届いた箱がでかいことに少々驚いた。
YuiからGeForce RTX 2080 GAMING X TRIOを取り外しGG-RTX4080-E16GB/OC/TPを装着することにしたのだが、厚さが増えたためにそのまま装着することができなかった。3.5インチシャドウベイの配置を変更してスペースを確保し、無事にGG-RTX4080-E16GB/OC/TPを装着することができた。
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GG-RTX4080-E16GB/OC/TP装着後のYui内部。 CPUが簡易水冷に代わってからCPU周囲のVRMの冷却に不安があったので、 ケース天面のファンはラジエーターから出てくる熱気の排出を補助するために装着。 |
無事にGG-RTX4080-E16GB/OC/TPの装着を完了できたので、装着前と装着後での性能差を比較するために各種ベンチマークを実行してみた。
RTX2080 |
RTX4080 |
倍率 |
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3DMark Speed Way |
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3.21 |
3DMark Port Royal |
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2.67 |
3DMark Time Spy Extreme |
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2.32 |
FFXV Benchmark | ![]() |
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2.34 |
ベンチマークにより値がばらついているが、RTX2080からRTX4080になって、スコアはだいたい2.3倍から3.2倍の範囲で向上。4年経って2世代変わっていることを考えると順当な進化ではないかと思う。
消費電力についてOCCTの電源テストで確認してみたところ、RTX2080搭載時はだいたい710W弱、RTX4080搭載時はだいたい750W弱というところで、40Wほど増えた計算になる。Yuiの電源は1000WなSIGNATUREなのでまだ余裕はある。
騒音については、低負荷時はGeForce RTX 2080 GAMING X TRIOと同じようにGG-RTX4080-E16GB/OC/TPのファンも停止するので普段はごく静音。ベンチマーク中はさすがに音が出ているはずだが、ケースファンやラジエータのファンなどの他のファンの音にかき消されてほとんど気にならない。
今回のビデオカード換装で、価格の面を除けば満足度はそこそこ高い。あとは、次のビデオカードに換装するまでは故障せずに無事に動作してくれることを祈る。
ちなみに、ビデオカード購入時にクレジットカードでの支払いがエラーになった件についてクレジットカード会社に問い合わせてみたところ、不正検知システムによりガードされたのではないかということであった。確かに、今回は深夜帯に普段使わないような高額の取引を行おうとしていたので、これが不正利用ではないかと疑われて不正検知システムがガードしてしまったのではないかと予想。店頭では何度か20万円以上の取引を行ったことがあるけれど、インターネット通販で20万以上の取引を行おうとしたのは今回が初めてかもしれない。また同じような状況が発生するかもしれないので、対応方法を検討しておかなければならないかも。