Home > PC > メインPC、ビデオカード換装。(2018/09)

メインPC、ビデオカード換装。(2018/09)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのメインPCであるYuiについてはビデオカードとしてMSI製の GTX 970 GAMING 4G(以下、GTX970 GAMING)を搭載していたのだが、去年の4K環境導入後、画面表示がちらつく問題が発生するようになり、仕方なく、一旦Yuiから GTX970 GAMINGを取り外し、Intel HD Graphicsでの画面表示を行っていた。作業用PCであるSaoriで表示に関する問題が発生した際にはビデオカード追加で問題が解決したため、新しい世代のビデオカードではちらつき問題が発生しないことを期待できるのではと考え、新しいビデオカードへの交換を検討することにした。

ビデオカードの交換を考えはじめた時期は、確か2017年の年末か2018年の年始あたりだったと思う。その頃はNVIDIA製のGPUでいうとGeForce 1000シリーズが現行世代であったが、次世代GPU登場の噂が流れはじめていた頃でもあった。当初は2018年2月か3月頃に次世代GPUが発表されるのではとの噂が流れていたので予算を確保して待っていたのだが、結局発表されず、最終的に次世代GPUが発表されたのは2018年8月になってからであった。シリーズ名についてもいくつか噂があったものの、正式には GeForce RTX2000シリーズとなり、RTX2080Ti / RTX2080 / RTX2070の3種類のGPUが発表された。RTX2080Ti / RTX2080については9月20日発売、RTX2070については10月発売、ということになっていた。当初は RTX2070に手を出そうと考えていたのだけれど、発売時期が少し遅いことと、GTX970のスペック詐称問題があったことで、フルスペックになるであろうことを期待して RTX2080搭載ビデオカードに手を出す方針に変更。最上位である RTX2080Ti搭載ビデオカードについては立場的にこれまでの TITANシリーズ相当になっている気配で、高性能であるものの予想価格帯が高価すぎ(国内予想価格19万円前後)ということで、手を出せなかった。RTX2080搭載ビデオカードについては RTX2080Ti搭載ビデオカードほどでもないが、かなり高価(国内予想価格13万円前後)であり予定していた予算をオーバーしていたのだけれど、何とかなるレベルであったので、思い切って手を出すことにした。

発表からしばらくして、RTX2080Ti / RTX2080搭載ビデオカードの予約開始日時が8月28日0時であることが発表された。発売開始時には十分な数が出ないことを予想していたので、当日0時より少し前から待機して0時ちょうどに予約。予約開始日時が発表された際の表現ではMSI製の製品だけ予約開始というように取れたので MSI製の GeForce RTX 2080 GAMING X TRIO(以下、GAMING X TRIO)を予約したのだが、他社製の製品もいくつか予約受付を開始していてやや拍子抜け。また、各社の RTX2080Ti搭載ビデオカードの方は瞬殺に近い状態ですぐに予約受け付け終了していたのだけれど、各社の RTX2080搭載ビデオカードの方は出足が鈍く、慌てて予約するほどではない状況であった。前述したように RTX2080Ti搭載ビデオカードは高価すぎるので手を出さないつもりだったので、特に影響は無し。

GAMING X TRIOを予約したのは Amazonであったが、お急ぎ便指定が不可で、通常配送が指定されていた。通常配送とはいえ発売日当日か翌日には届くことを期待していたのだけれど、当日になっても翌日になっても動きがなく、一旦、Amazonに問い合わせてみた。その結果、予定通りに届くとの返答があり、仕方なく、待つことにした。結局、GAMING X TRIOが届いたのは22日になった。

RTX2080-CautionLabel

Amazonから届いた GAMING X TRIOが入っていた箱。

Amazonの梱包で取扱注意シールが貼ってあるのは初めて見た。

Package-GTX970-RTX2080

GTX970のパッケージと GAMING X TRIOのパッケージの比較。
GAMING X TRIOはパッケージも大きい。

FrontSide-GTX970-RTX2080

ビデオカード本体の比較。
GAMING X TRIOはやっぱり大きい。

BackSide-GTX970-RTX2080

ビデオカード裏面の比較。
GAMING X TRIOはバックプレート付き。

GAMING X TRIOのカード全長は327mmとのことで、一般的なビデオカードよりは長い部類に属する。事前にYuiのケースP280のビデオカード搭載スペースのサイズを計測してみたところ300mmを超えるサイズでも問題なさそうではあったのだが、十分に余裕があると言うほどでもなかったので、心配ではあった。実際に GAMING X TRIOが届いてからYuiに装着しようとしたところ、心配が的中してしまった。P280のビデオカード搭載スペース自体は300mmを超えて330mmあっても大丈夫そうであったのだけれど、一つ、盲点があった。GAMING X TRIOがP280の一部パーツに干渉してしまい、そのままでは装着できないことが分かったのだ。P280のビデオカード搭載スペースの横には3.5インチシャドウベイがある。3.5インチシャドウベイのケース内側寄りには12cmファンを搭載できる箇所があり、ファンを搭載するための固定パーツが GAMING X TRIOにピンポイントで干渉してしまう。このため、干渉するツメのパーツの一部を切除することで対処。

P280-FanClaw

干渉するパーツはこれ。
12cmファンを固定するためのツメ部分である。

P280-FanClaw-Cutting

ツメの一部を切除して対処。

RTX2080-Installed

何とかケース内に収まった。

また、この GAMING X TRIOはサイズが大きいだけあって重いので、普通に PCI-Expressスロットに装着するだけだとカードの端部分が重さにより反ってきてしまう。このため、あらかじめ長尾製作所製のVGAサポートステイLマグネットタイプ(以下、VGAサポートステイL)を購入し、それでGAMING X TRIOを支えることにした。なお、GAMING X TRIOを購入するまでは気付かなかったのだが、付属品としてスロット固定タイプのサポートステイが同梱されていて、一旦、使用してみたのだが、VGAサポートステイLの方がしっかりと GAMING X TRIOを支えてくれることが分かったので、そのまま VGAサポートステイLを使用することにした。

GAMING X TRIOの装着とドライバ・各種ユーティリティ類のインストールが終わったので、いくつか、ベンチマークを実行。あらかじめ GTX 970 GAMINGでも同じようにベンチマークを実行していて、結果を比較してみた。GPUとしての世代が2世代変わっただけあって、かなり性能は向上。

  GTX 970 GAMING
(GTX 970)
GAMING X TRIO
(RTX 2080)
GTX970比の倍率
3DMark Time Spy Yui-GTX970
3816
Yui-RTX2080
9475

2.48

FFXV Benchmark
2K 標準品質
Yui-GTX970-2K-標準品質
6066(快適)
Yui-RTX2080-2K-標準品質
12744(非常に快適)

2.10

FFXV Benchmark
2K 高品質
Yui-GTX970-2K-高品質
4444(普通)
Yui-RTX2080-2K-高品質
10150(とても快適)

2.28

FFXV Benchmark
4K 標準品質
Yui-GTX970-4K-標準品質
2135(重い)
Yui-RTX2080-4K-標準品質
5488(やや快適)

2.57

FFXV Benchmark
4K 高品質
Yui-GTX970-4K-高品質
1650(動作困難)
Yui-RTX2080-4K-高品質
4736(やや快適)

2.87

 

ベンチマーク中のGPU温度は最大で67度あたりで、ファンの回転数は1200rpm未満であった。GAMING X TRIOのヒートシンクやファンについては、十分な性能があるようだ。また、Yuiのトータルの消費電力は、GAMING X TRIOを装着した状態で、アイドル時に61Wあたり、ベンチマーク中最大で400W弱という程度。ベンチマーク中の消費電力はさすがに多めだけれど、Yuiの電源は出力が660WなSS-660XP2Sなので、まだ余裕がありそう。

今回のビデオカード換装については、GAMING X TRIOが高価だったためにコストパフォーマンスで言うと良くない方ではあると思うのだが、性能向上の度合いはかなりのものがあるので、成功ではあると思う。あと数年は、このGAMING X TRIOで十分に行けそうな気がする。

Comments:0

コメントする

Home > PC > メインPC、ビデオカード換装。(2018/09)

Search

Feeds

Return to page top