先日のサブPC安定化作戦その3の結果、Intel製マザーボードDH67GDが余ってしまった。売却するにしてもたいした値段が付かない気配だったので困ったのだが、ふと思いついて、作業用PCであるYukoのCPUであるCore i5-660と、マザーボードH55M-ED55の買い取り価格を調べてみた。これらの合計価格に少し足せばCore i3系のCPUが購入できることが分かったので、思い切って売却してCPUを購入し、マザーボードと共にYukoに搭載することにした。
Yukoに搭載するCPUとしては、Windowsベースで稼働させていることもあり、HD Graphics 3000搭載の製品の中から選ぶことにした。ネイティブ4コアが必要になるほどの作業を行わせることはないので、2コアなCore i3系から選択することにし、最終的に、売却益+数百円程度で購入できるCore i3-2125を選択。念のためシステムのバックアップを取ってから、Core i5-660 / H55M-ED55をYukoから取り外し、売却。Core i3-2125を購入し、DH67GDに装着してYukoに組み込んだ。組み込み作業は特に問題なく完了。今回はCPUとチップセットがいずれも変わってしまっているので、Windows7を改めてクリーンインストールし、環境も再構築。
このDH67GDについては、サブPC側で使用している時期にはどうしても安定稼働させられなかったことがあり、同様の問題がYuko上でも発生するかもしれないという不安があった。このため、ある程度環境を構築し終えた段階で、OCCTとPrime95での負荷テストを実行してみた。その結果、いずれも1時間以上の間、負荷テストに耐えてくれた。経験上、このテストに耐えてくれていればほぼ問題なく安定稼働できているので、安心できる結果である。
ちなみに、パフォーマンス面について換装前後で特にベンチマーク等で計測はしていないが、エクスペリエンスインデックスでは以下のように変わった。
� |
換装前 |
換装後 |
プロセッサ |
6.9 |
7.1 |
メモリ(RAM) |
5.5 |
7.7 |
グラフィックス |
4.9 |
6.3 |
ゲーム用グラフィックス |
5.4 |
6.3 |
プライマリハードディスク |
5.9 |
5.9 |
グラフィックス性能はGPUの世代が変わってかなり向上するだろうけれど、CPU周りについては、動作クロックがわずかに低下(3.33GHz→3.3GHz)し、二次キャッシュ容量も少し減った(4MB→3MB)ということで、さほど変化はないかやや低下するのではと予想していたのだが、CPUの世代が変わったこともあってか、やや向上という結果。メモリ周りがそこそこ向上したのは、CPUとメモリの間のレイテンシが減ったためだろうか。core i5-660はClarkdale世代でCPUパッケージの内部で別ダイのGMCHを介してメモリが接続されているが、core i3-2125はSandyBridge世代でCPUに直接メモリが接続される形になったので、その影響ではないかと思う。