前回のサーバ構成更新でAyakoにはUSB 3.0 I/Fが追加されたのだが、うちにある他のPCにはUSB3.0なI/Fは搭載されていなかった。USB3.0はUSB2.0よりかなり高速化されたので魅力を感じていて、いずれは導入しようとは考えていたけれど、例によって衝動的にメインPCであるYuiにI/Fを追加してしまった。
実は、YuiのマザーボードであるAsus P7P55D Deluxeを購入してからすぐに機能向上版のP7P55D-E Deluxeが発表され、こちらにはUSB3.0とSATA 6Gbpsのチップが搭載されていて少々悔しい思いをしていた。このP7P55D-E Deluxeに搭載された機能と同等の機能を実現するボードとしてAsus U3S6という製品があり、今回は、このU3S6をP7P55D Deluxeに装着。
U3S6の装着とドライバインストールはあっさりと完了したのだけれど、この時点ではうちにUSB3.0対応機器もSATA 6Gbps対応機器も無し。SATA 6Gbpsの速度を生かせる機器は一部の超高速SSD程度で、まだ積極的に試したくなる状況ではなかったけれど、USB3.0対応機器についてはかなりメリットがありそうなので、とりあえずHDDをUSB3.0接続できる状況にしたくなり、少し迷ったけれどGroovyのUD-3000SAというSATA→USB3.0変換アダプタを購入。早速、手持ちの予備HDD(HGST HDP725050GLA360)を使ってHD Tuneで速度の比較を行ってみた。なお、下表のUSB2.0接続はマザーボード側のUSB端子、USB3.0接続はU3S6のUSB端子にUD-3000SAを接続した状態である。
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USB2.0接続 |
USB3.0接続 |
Transfer Rate Minimum |
28.8 MB/sec |
46.7 MB/sec |
Transfer Rate Maximum |
30.4 MB/sec |
86.8 MB/sec |
Transfer Rate Average |
29.9 MB/sec |
77.5 MB/sec |
Access Time |
18.7 ms |
18.5 ms |
Burst Rate |
23.4 MB/sec |
114.1 MB/sec |
CPU Usage |
4.7% |
5.1% |
さすがに、USB3.0接続の方がかなり高速である。最大転送速度(Transfer Rate Maximum)の値がUSB3.0接続でも86MB/s程度になっているが、これは速度計測で使用したHDDであるHDP725050GLA360のネイティブな速度(SATA接続で90MB/s未満)のことを考えると、ほぼHDDの実効速度が出ていると考えても良いのではと思う。より高速なHDDだと、もっと高速な結果になりそうである。
うちにはまだUSB3.0対応機器が少ないのでUSB3.0導入によるメリットはさほどないのだけれど、既存のHDDケース等をUSB3.0対応ケースに置き換えることでメリットは出てきそう。うちの外付け運用HDDにはまだPATAなHDDが生き残っていたりするが、USB3.0対応ケースは今のところSATAなHDDに対応する製品しかないので、完全にケース類を置き換えるのはもうしばらく先になりそう。