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サーバ、構成更新 (2010/02)

  • Posted by: おりおん
  • PC

少し前に、CPUとGPUを統合したClarkdale系のCPUであるCore i3/i5シリーズと、対応チップセットであるIntel H55/H57がリリースされていた。この構成だと十分なパフォーマンスと省電力を両立できるPCを構成できるとの情報があり、いずれは導入したいと考え始めた。うちで採用するならサーバとして運用しているAyakoが対象になると考えていたのだが、Linux環境でこの手の新しい構成が正しく動作するか心配だったので手を出すのに勇気が必要だった。でも、結局手を出してしまうのが僕らしいというところか。

CPUについては、当初はClarkdale系の最廉価品であるPentium G9650を採用しようと考えていたのだけれど、HyperThreading非対応やGPUクロックが低めなど、上位CPUよりかなりスペックが劣る感じがしていた。低負荷なサーバ運用なのでTurboBoostは不要だけれど、何となくHyperThreadingによる4スレッド実行は使ってみたかったので、最終的にCore i3-530を採用。

マザーボードについては、例によってAsustek製でH55チップセット搭載の製品の中から選択することにした。拡張性はさほど必要ないのでMicroATX、ただし安定性を期待して全固体電解コンデンサ採用製品にしたかったので、P7H55D-M EVOを選択。このP7H55D-M EVOにはUSB3.0対応チップが搭載されていたのだけれど、これはおまけ扱いである。メモリについては、前まで使っていたDDR2なメモリが流用できないため、メインマシンYuiと同じUMAX Cetus 2GBx2を採用。予算の関係でとりあえず4GB構成。

以上の構成をAyakoに搭載し、これまでと同様のFedora12 x86-64版をインストール。似たような構成で動作しているとの情報はあったけれど、本当に正しくインストールできて動作するかどうかは不安だったのだけれど、実にあっさりとインストール成功して拍子抜け。ただ、X-Windowでデスクトップ効果をCompizに変更したところ、画面描画が正しく行われなくなる症状(描画がかなり重くなり、画面更新間隔が妙に長い)が発生し、デフォルトのCompizを使わない設定に戻すことになった。

各種設定も終わって、それなりに安定して運用できることを確認できたので、一旦、消費電力を確認してみることにした。

 

起動時

アイドル時

旧構成

143

78

新構成

126

79



起動時のピーク消費電力はかなり低下。これは、CPUの特性(Core系よりAthlon X2系の方がアイドル時とピーク時の消費電力の差が大きい)ことが影響しているのだろうと思う。ただ、アイドル時の消費電力はさほど変化なし。もう少しアイドル時の消費電力が下がるのかと予想していたのだが、やや期待外れといえなくもない。ただ、スペック的にはそこそこ上がっているので、それを考慮すると十分低めに仕上がっていると考えてもいいかもしれない。

消費電力について少し気になったので、構成を少し変えて試してみた。確認したのはBIOSセットアップのトップ画面での消費電力なので、アイドル時よりは高めの値になっている。

消費電力
メモリ4GB

78

メモリ4GB+NIC

83

メモリ8GB

80

メモリ8GB+NIC

85



上記表にある「+NIC」とは、旧構成で使用していたIntel PRO/1000 PT Desktop Adapterを装備した状態を指す。このNICにはチップ上にヒートシンクが装備されていることから消費電力がそれなりにあることを予想していたのだが、5Wほどは消費しているらしいことが判明。旧構成ではオンボードNICとしてRealtek RTL8111Cが搭載されていたものの、当初は安定性やパフォーマンスについてあまり信用していなかったのであえてこのIntel製のNICを搭載していた。最近では、うちの別PCでもRTL8111系やRTL8112系のオンボードNICが搭載されていて安定性にも問題がなさそうなことが分かってきたので、今回は、消費電力の絡みもあり、このIntel製NICに頼らずオンボードのNICで運用してみることにした。実際にしばらく運用してみた限りでは、安定性やパフォーマンスについても大丈夫そうである。

ちなみに、メモリの構成は当初は4GBに抑えておくつもりだったのだけれど、旧構成からメモリ搭載量が減るのが何となく残念だったので、旧構成パーツの売却額+αでさらに4GB分を購入し、合計8GB構成に変更。それまでメモリが必要な処理を行うことはないのだけれど、ファイルのキャッシュ等に使用されてパフォーマンスが上がりそうなので、何となく増設してみた。

今回の構成更新で、改めて、うちのPCの構成からはAMD系の構成が消滅。ちなみに、僕はどちらかというとIntel派だがAMD系が嫌いというほどではない。ただ、最近では、一部の特殊な状況でもない限り、あえてAMD系を選択する理由がなくなってきている気がする。一時期、AMD系な構成を何台か導入していたのは省電力な構成を安価に構成しやすいためだったのだけれど、最近ではIntel系でも十分安価に省電力な構成が可能になってきた。で、AMD系の構成の出番がなくなってしまったわけである。

なお、構成更新直後あたりはLinuxのX-Window上でCompizを有効にすると画面描画が重くなる症状が出ていたのだが、最近はアップデートにより症状が解消され、Compizが普通に使える状態になっている。

 

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