うちのメインマシンであるYuiについては、それなりに静音化を行ってあるのだが、まだ少しファンの騒音が気になっていた。調査してみたところ、電源のファンの音が意外に大きめなことに気づいた。装備していた電源はAntec製のTRUEPOWER 2.0 550W版(以下TRUEPOWER 2.0)であったのだが、購入から2年以上経過していたこともあり、思い切って電源を換装してみることにした。
換装する電源の条件としては、第一に安定性、次に静音性というところである。TRUEPOWER 2.0はかなり安定した電源で、今まで、この電源が原因であろうと思われるトラブルは皆無であった。静音性についても、そこそこ静音だったのだけれど、やはり、負荷が上がるとそれなりにファンが回り、音が気になるようになっていた。このあたりの要求を満たす電源について情報収集を行ってみた結果、最終的にOwltech扱いのSeasonic製電源、SS-600HMへと決定。決め手は、安定性と静音性、80PLUS認定を取得できるほどの変換効率の高さ、あと、12cmファンの他に6cmファンも装備し、放熱効率が高そうに思えた点である。
SS-600HMを購入したのは少し前なのだが、たまたま、三宮ジョーシンが店舗改装のため閉店セールを行っていた時期であり、通常価格よりかなり安め(3割引!)で購入することができた。帰宅後、早速、電源換装を実行することにしたのだが、電源換装前後で消費電力に変化があるかを確認するため、一旦、ワットチェッカーにて起動時とアイドル時(Windowsの起動が落ち着いた状態)の消費電力を計測。換装作業はトラブル無く完了し、換装前と同様に起動時とアイドル時の消費電力を計測してみた。その結果、
起動時(ピーク) |
アイドル時 |
待機電力 |
|
換装前 |
約310W |
約230W |
5W |
換装後 |
約285W |
約210W |
3W |
というように、思っていたより差が付いてしまった。TRUEPOWER 2.0は、80PLUS認定の制度が無い時代の電源で、さすがに80PLUS認定を取得しているSS-600HMよりは変換効率は悪いことは予想できていたのだが、こんなに差が付くとは思わなかった。
あと、静音性については、SS-600HMはTRUEPOWER 2.0より幾分良い程度。残念ながら劇的に静かになることはなかった。電源本体の温度は触ってみた感じだとさほど差はないような感じ。ただし、6cmファンの効果はそれなりにあるようだ。TRUEPOWER 2.0の使用時に気になっていた、電源本体の温度がケースに伝わってケース外側まで温かくなるという状況がなくなった。TRUEPOWER 2.0使用時には電源により温められてしまった空気の逃げ道がほとんど無かったのだが、SS-600HMでは6cmファン経由でケース外に排出できているような感じである。このように、6cmファンはいい働きをしてくれている感じではあるのだが、Yuiの起動直後など、まだ電源内部の温度が低い状態だと回転速度がかなり低くなり、少し気になる軸音を発してしまう。起動してしばらくすると回転数が上がって軸音も気にならなくなるので、とりあえず我慢である。
SS-600HMはいわゆるモジュラータイプの電源であり、必要な分だけケーブルを装着できる。Yuiのケースはそれなりに大きめなので、着脱式のケーブル採用によるエアフローの向上等のメリットはほとんど無かったのだけれど、ケーブル周りが少しすっきりとできたのは良し。
三宮ジョーシンといえば、今回の店舗改装でPCパーツコーナーが消滅してしまった。三宮界隈のパーツショップの中では品揃えが良く、かつ、そこそこ安価だったのでかなり重宝していた店舗だったので、PCパーツコーナー消滅はかなり残念。少し前にTWOTOPも消えたし、DOS/Vパラダイスは品揃えがよくないし、パソコン工房については品揃えが悪すぎる上に値段も高く、自作のために利用する価値はほとんど無しということで、利用価値があるのはSofmapだけという寂しい状況になってしまった。次のパーツ入れ替えは、Sofmapを利用するか、あるいは梅田近辺か日本橋まで出撃するしかなさそう。