スマートモニター、導入。(2026/04)

しばらく前からバイク用のスマートモニターがいくつかリリースされ始めた。スマホの画面をスマートモニターに表示できるためスマホ本体をスマホホルダーに装着しなくてもよくなり、スマホに障害が起きることを防げるということで興味があった。

僕が長めのツーリングや未知の場所へのツーリングを行う際には、たいていスマホ上でナビゲーションアプリを利用している。その際にはスマホホルダーにスマホを装着していたのだけれど、バイクの振動によりカメラ機構などに障害が発生する可能性があり、スマホホルダーとして振動軽減機能があるものを使用して対処を行っていた。スマートモニターを使用すればスマホの画面をそちらに表示できるのでスマホ自体をスマホホルダーに装着する必要がなくなり、このような配慮は不要となる。

入手可能なスマートモニターには中国メーカーを含めて色々と選択肢があったけれど、最終的にDAYTONAからリリースされているMiVue MK50(以下MK50)を選択。MK50を選択した理由は、画面サイズと解像度が十分であり、ドライブレコーダー機能を搭載している点である。また、ドライブレコーダー機能で重要となるカメラについては暗所性能が優秀と評価されているSONYのSTARVIS2を採用していて、これも惹かれた理由の一つである。

MK50は例によって通販にて購入。MK50本体に加えて、画面保護フィルムと前後カメラ用のマウントパーツも購入。これまで装着していたドライブレコーダーであるEDR-21Gのカメラは、前カメラは自作のステーを使って左右ヘッドライトの間の下側に装着し、後カメラは左右ウインカーの間に装着していたのだけれど、MK50のカメラについてはフロントカメラを右ミラーの根元近くに装着し、リアカメラはナンバープレート上側に装着することにした。フロントカメラのマウントパーツはキジマからミツバサンコーワEDR系ドライブレコーダー・キジマ製ドライブレコーダー用として販売されているカメラステー304-5192Fを採用。リアカメラのマウントパーツはカエディアから販売されているロータリーカメラステーKDR-YX101Rを採用。このKDR-YX101Rについては、うちのNinja1000SXに装着しているナンバープレートフックと干渉する可能性があったので、別途、干渉しなさそうなプレートフックも確保。

MK50の装着は天気が良くて時間がある週末に行うことにし、実際の作業はMK50の到着からしばらく経過した週末に行うことになった。MK50の電源系統はプラスマイナスと電源連動用のACC系への接続の3本で接続することになるが、MK50のACC接続線はクワ型端子になっていたので、うちのNinja1000SXのヒューズ電源コネクタに合わせてギボシ端子に変更。

MK50 ACCクワ型→ギボシ MK50のACC接続線を改造。
左が元から付いていたクワ型端子。根元から切断してギボシ端子を装着。

MK50本体に前後カメラ・GPSユニット・リモコン・電源系統を仮接続してNinja1000SXのキーをONにして動作確認を行ってみたところ、無事にMK50の起動が確認できたので、MK50の正式な装着作業を開始。

MK50動作テスト MK50を仮接続して動作確認。問題なさそうだったので正式作業を開始。

フロントカメラをミラーの根元に装着するために304-5192Fを装着することになったのだが、304-5192Fを装着するためにはNinja1000SXの右ミラーを一旦取り外す必要がある。Ninja1000SXのミラーを外すのは意外と面倒で、メーターを含めてフロントカウル上側中央部分一式を一通り取り外す必要がある。(取り外し中の写真を撮り忘れた) メーター回りのパネルを完全に取り外すためには12Vアクセサリーソケットのコネクタも外す必要があるけれど、外し方がよく分からなかったので外さずに対応。304-5192FにMK50のカメラを無理なく取り付けられるか少し心配だったけれど、カメラの取り付けボルト・ナットにワッシャーを追加し、良い具合に取り付けることができた。

MK50 フロントカメラ1 フロントカメラ取り付け状態その1。
MK50 フロントカメラ2 フロントカメラ取り付け状態その2。
取り付け部の拡大。

リアカメラについてはKDR-YX101Rを介して装着。ナンバープレート部にナンバープレートフックとKDR-YX101Rを合わせて装着してみたところ、ナンバープレートフックとKDR-YX101Rはギリギリ干渉しないことが分かったので、そのまま装着。別途購入しておいた干渉しなさそうなナンバープレートフックの出番はなかった…。

MK50 リアカメラナンバー設置1 KDR-YX101Rを介して後カメラを設置。
MK50 リアカメラナンバー設置2 KDR-YX101Rはギリギリナンバープレートフックと干渉しなかった…。
クリアランスは1mmあるかどうかというところか。

MK50のGPSユニットについては、サイズが大きくEDR-21GのGPSユニットと同じ場所には装着できない事が判明。仕方なく、ヘッドライト上の空間に強引に装着。

MK50 GPSユニット設置 MK50のGPSユニットの装着位置。(緑枠内)
手前の四角い箱は純正ETCアンテナ。

引き続き、MK50の各ケーブルを正式に接続してMK50本体と接続し、各ケーブルを車体に合わせて配置することにした。ちなみに、MK50本体はマルチバーホルダー部分に普通に装着。

MK50 コネクタ接続1 これはリアカメラの延長コネクタ部分。
MK50 コネクタ接続2 コネクタ部分にはテープを巻けとの指示があったので、自己融着テープを巻いてみた。
MK50 コネクタ接続3 フロントカメラ・リアカメラ・GPSユニット・リモコン・電源の各コネクタも同様に自己融着テープで巻き巻き。
MK50 電源ケーブル保護 念のため電源ケーブルの分岐部分も自己融着テープで保護。
MK50 電源コンバータ配置 電源ケーブル中央部分には電圧変換の箱が付いている。
これの位置がケーブルのほぼ中間位置で設置場所に困ったけれど、タンク下前方に少し空間があったのでここに設置。
MK50 ケーブル余り ケーブル全接続したらかなり長さが余ってしまう状態で、どうやってケーブルをまとめようかかなり迷った。
MK50 ケーブル収納 最終的に、右サイドカウルにある空間がケーブルを束ねて押し込んでみた。
ケーブル押さえはEDR-21Gのフロントカメラを取り付けていたステーの流用。
MK50 リモコン設置1 リモコンについては指定通りに左グリップに取り付けてみた。
左ハンドル側の各種ボタンとの距離が離れてしまう。
MK50 本体設置1 MK50本体設置その1。
メーターやレーダーの画面と干渉しない位置。
メインキーの操作も問題なし。
MK50 本体設置2 MK50本体設置その2。
横から見た状態。
シート下スッキリ おまけ。
EDR-21G装着時はシート下が余りケーブルでぐちゃぐちゃだったけれど、
一式を取り外したのでシート下がスッキリした。
ヒューズ電源コネクタは仕方なし。

ここまでの作業は、だいたい4時間半ほどで完了。予想していたよりは時間がかかったけれど、ミラー取り外しなどEDR-21Gでは行っていなかった作業もあったので、こんなものかもしれない。作業終了後、正常にMK50が動作することを確認し、一旦、作業を終了。

作業終了後、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)の空気圧センサーを取り付けていないことに気がついて、後日、取り付け作業を行った。

MK50 TPMSフロント TPMSの空気圧センサー。フロント側。
MK50 TPMSリア TPMSの空気圧センサー・リア側。

なお、TPMSの空気圧センサーは自動でMK50に認識されるわけではなく、MK50の設定でフロント側・リア側の各空気圧センサーをMK50とペアリングする必要がある。各空気圧センサーにはフロント・リアを示す印字とIDの印字があるので、MK50のタイヤ空気圧設定画面にてフロント側・リア側の各センサーのIDを設定してペアリングする必要があった。ちなみに、空気圧センサーは電池としてCR1620を使用していて、寿命は約1年とのこと。

ちなみに、MK50のMicroSDカードスロットはMicroSDカードの脱着のしやすさをあまり考慮していないようで、SDカードカバーが極小の皿ネジで固定されていたり、MicroSDカードスロットがかなり奥まっていたりする。スロットカバーの皿ネジについてはMicroSDカード取り出し時にあっさりと紛失してしまい、スペアパーツとして販売されている皿ネジを購入することになった。この皿ネジセットは2個入りで700円で、内容を考えると高すぎだと思う。今後も皿ネジを紛失してしまう可能性を考慮し、ネジを交換することにした。

MK50 SDカードカバー1 元の皿ネジはM2だったので、別途M2のネジを用意して、これを使うことにした。
SDカードスロットカバー裏にゴム板を追加してネジを保持できるようにした。SDカードカバーの厚さが増えるので、元の皿ネジより少し長め(M2x5mm)を装着。
MK50 SDカードカバー2 SDカードカバー取り付け状態。
トルクスネジなのは何となく。

これで一通り装着作業が終わったので動作確認のため走行してみた。AndroidAuto経由でスマホの画面を表示できることも確認。ただ。AndroidAutoでの表示がデフォルトでは前後カメラと合わせた分割表示になっていて、全画面表示にするには設定メニューから分割表示をOFFにする必要があった。また、リアカメラをナンバプレート側に設置したけれど、ここはかなり振動する箇所であるようで、録画画像がブレまくっていた。このため、EDR-21Gの時と同じようにリアカメラを左右ウインカーの間にカメラを設置し直した。

MK50 リアカメラ設置1 リアカメラ設置し直しその1。
EDR-21Gのようにカメラマウントの変形で対応できなかったため、自作ステーを作成し、その上にカメラを設置。
MK50 リアカメラ設置2 リアカメラ設置し直しその2。
横から見た状態。

MK50のリモコンは左ハンドルグリップの根元に装着してみたのだけれど、Ninja1000SXの左ハンドルグリップにはグリップヒーターのスイッチがあるので、リモコンを装着することで左ハンドル側の各ボタンとの距離がさらに増えて操作がしにくくなった。リモコン自体の使用頻度は低そうなので、リモコンの装着位置を左ハンドルグリップからマルチバーホルダー部分に移動。

MK50 リモコン設置2 リモコンの装着位置(緑枠内)。
マルチバーホルダー径に合わせて適当にゴム板を介して装着。
操作性は良くなさそうだけれど使用頻度が低そうなのでおそらく大丈夫。

MK50のドライブレコーダーの録画も正しく行えることを確認したのだけれど、妙にざらついた映像になっていることが気になった。DAYTONAのサポートに相談してみたところ、これで正常とのこと。録画ファイルのビットレートを確認してみたが、EDR-21Gと大差はなかった。ただ、H.264のプロファイルレベルがEDR-21GだとHigh Profile@5.1であるがMK50だとHigh Profile@4.1であった。このプロファイルレベルの違いが画質にえいきょうしているのか、または画像のエンコーダー自体の性能差なのかはわからない。MK50の録画の画質はざらついてはいるものの記録としては十分に思えるので、とりあえず納得するしかない。

EDR-21G-Codec EDR-21GのMP4ファイルのプロファイル情報。
MK50-Codec MK50のMP4ファイルのプロファイル情報。
EDR-21Gの録画サンプル。
MK50の録画サンプル。

MK50の録画データ構成については、前後カメラの録画がそれぞれMP4ファイルとしてF/Rフォルダに保存され、GPSデータがNMEA形式でNMEAフォルダに保存される。EDR-21GではMP4ファイル内にGPSデータも保持されるので、GPSデータの取り扱いはMK50の方が簡単に思える。NMEA形式からGPX形式やKML形式へ変換する方法もあるようだ。ただし、前記したようにMK50のMicroSDカード脱着はやや面倒なので、走行記録は別途手段を用意した方が良さそうだ。

今のところMK50の装着自体は意味があったと思うけれど、録画画質や操作性など、不満点がないわけではない。とりあえず、しばらく様子見の予定。

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