今年も小松基地で9月23日に航空祭が開催されることが発表され、準備を開始。
開催当日は早朝から動くことになるので、前泊してから小松基地に出撃する方針で計画を立てることにした。当日に帰宅するのは荷物や疲労具合の絡みで面倒なので、開催翌日に帰宅することにした。航空祭の日程が発表された日には小松市内のホテルはすぐに埋まってしまって予約できなかったので、これまでと同じように金沢から小松へ行くことにし、金沢駅前のホテルを予約。去年は金沢駅近辺のホテルの予約に苦労したけれど、今年はあっさりと予約できて助かった。
ホテルが確保できたので金沢までの列車を予約することにした。今年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸したため、これまでは大阪から金沢まではサンダーバードで乗り換え無しだったのが、今年からはサンダーバードで大阪から敦賀まで行き、敦賀で北陸新幹線に乗り換えて金沢まで行くという一段階増える行程となった。敦賀での乗り換え時間は最短で8分となり、その間に在来線ホームがある1階から北陸新幹線ホームがある3階まで移動する必要がある。そこそこの移動距離となるので、もし混雑していたら厳しい感じになりそうで不安であった。
行きと帰りのサンダーバードは去年と同じようにグリーン車を予約し、行きの北陸新幹線は少々迷った結果グランクラスを予約。グランクラスというのはグリーン車より上位の座席でグリーン車よりさらに高価になるのだけれど、これまでグランクラスには乗車したことがないので興味があり、思い切って予約してみた。ちなみに、帰りは比較の意味で北陸新幹線とサンダーバードともグリーン車を予約。
ホテルと列車の予約ができてカメラ関連の機材についても準備ができたので、あとは出発当日を迎えるだけになったのだけれど、例によって心配になっていたのは航空祭当日の天気であった。長期予報では当日の天気の予報が雨だったり晴れだったり二転三転していてやきもきしていたのだけれど、航空祭開催日が近づくにつれて予報が安定してきて、前日は雨で当日は晴れというようになってきたので、出撃しても問題なさそうと判断し予定通りに出発。
22日は予報通り雨で、最寄り駅から大阪駅まで移動してから大阪駅でサンダーバードに乗車。サンダーバードが京都線内で妙にゆっくりと走行していた時間があり心配になったところ、先行列車の遅れにより敦賀への到着が遅れるとのアナウンスがあった。敦賀駅での乗り換え時間にさほど余裕がないと思っていたので不安に思いつつ敦賀着を待っていたところ、3分ほど遅れで敦賀駅に到着。さすがに残り5分で北陸新幹線に乗り換えるのは厳しいと考え、やや早足で移動。ただ、北陸新幹線の方が2分ほど待ち合わせをしてくれたようで、無事に乗り換えに成功。ちなみに、サンダーバードのグリーン車は先頭車で北陸新幹線のグランクラスは最後尾なのでホームの端から端に移動することになり、乗り換えの移動距離としては最も遠いパターンとなる。実質的な移動時間は約5分というところで、通常通りの運行であれば慌てなくても大丈夫そうであった。
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北陸新幹線のグランクラス車両入口。 |
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グランクラス車内。 シートはレザー張りで高級感あり。 ただしやや固めな感じがあった。 |
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シートの操作は全てボタン操作の電動であった。 |
金沢に到着後、すぐにホテルにチェックインを行い、荷物を置いてからお土産の購入と早めの夕食を取った。23日はかなり早く動くことになるので、さっさと風呂に入って就寝。
23日はなるべく早く小松に到着したかったので、金沢駅から小松方面の始発電車に乗って移動することにした。去年は移動時間短縮のためにサンダーバードで金沢から小松まで移動したのだけれど、今年は北陸新幹線の敦賀延伸のために金沢から小松の間はJRではなくなりIRいしかわ鉄道となっていてサンダーバードでの移動はできなくなった。ただ、金沢駅からの始発電車に乗ることができれば去年より早く小松駅に到着できるので、始発電車に乗ることができるようにして行動を開始。ホテルから出た際に外が雨だったのには少々驚いたが、傘の代わりに持参していたレインコートがあったので何とかなりそうであった。IRいしかわ鉄道でもICOCAが使えるので切符購入する必要がなかったのは助かった。 無事に始発電車に乗って小松に到着。
小松駅からはこれまでと同様にシャトルバスにのって小松基地まで移動することにしていた。今年もシャトルバス乗り場は駅から少し離れた場所にあるコマツの杜の駐車場となっていて、駐車場に到着した時点で既に長い列ができていた。去年は比較的あっさりとシャトルバスに乗車できた記憶があったのだけれど、今年はなかなかバスに乗車させてもらえず、最終的に乗車できたのは7時頃になったあたりであった。バスの移動開始まではさらに待ちが発生し、小松基地に到着したのは7時40分あたりになった。小松基地に到着してからも長い列ができていて、入場するまでかなり待たされた。入場待ちの間に航空祭の開始時間が過ぎてしまい、オープニングフライトに間に合わなかった。結局、入場できたのは8時20分を過ぎた頃であった。
入場後、機材のセットアップを行ってから展示飛行を待つことにした。今年は開催日前日までに発生した能登半島の大雨被害に配慮して展示内容を変更するとのアナウンスがあったけれど、具体的な変更内容は不明だったので、災害派遣を優先して救難展示がなくなる程度かなと思っていた。最初の展示飛行は303飛行隊の展示飛行で、これまでであれば機動飛行が行われていた記憶があったけれど、航過飛行であっさりと展示飛行が終了。続いて行われた306飛行隊の展示飛行も同様に航過飛行であった。さらに続いてブルーインパルスの飛行展示も行われたけれど、こちらも機動飛行要素はなくいくつかのパターンによる航過飛行で終了。午前中は次第に腫れてきたのだけれど、ブルーインパルスの飛行展示の時間帯にはまた雨が降って雲が多くなってしまった。また、風が強くてスモークもすぐに流されたので、どちらかというと残念な感じであった。
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303飛行隊による航過飛行。 スペシャル塗装。 |
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306飛行隊による航過飛行。 スペシャル塗装。 |
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306飛行隊による編隊飛行。 1機はスペシャル塗装。 |
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ブルーインパルス2号機の離陸。 |
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ブルーインパルスの編隊飛行その1。 |
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ブルーインパルスの編隊飛行その2。 |
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ブルーインパルスの編隊飛行その3。 |
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ブルーインパルスの編隊飛行その4。 |
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ブルーインパルスの編隊飛行その5。 |
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ブルーインパルスの編隊飛行その6。 |
ブルーインパルスの飛行展示から次の飛行展示まで時間があったので、地上展示を回ってみた。
この後、救難展示があったのだけれど写真を撮り損ねた。続いてアグレッサーによる飛行展示があったので撮影。こちらも残念ながら機動飛行はなく航過飛行となった。
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アグレッサー機の飛行その1。 編隊飛行。 |
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アグレッサー機の飛行その2。 編隊飛行からブレイク。 |
アグレッサー機の飛行展示が終わり、残るはクロージングフライトとなった。
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クロージングフライトその1。 306飛行隊。 |
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クロージングフライトその2。 303飛行隊。 |
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クロージングフライトその3。 8機編隊。 |
クロージングフライトが終わり全ての飛行展示が完了したので、小松駅に向かうシャトルバスに乗るために列に並んだ。そこそこ長い列になっていたけれど、さほど待たされることもなくバスに乗車できた。小松駅ではホームへの入場制限がかかっていて少し待たされたけれど、比較的スムーズに乗車できて金沢駅に到着。今回は運良く行き帰りのバスと電車とも座れたので助かった。金沢駅に到着後、しばらく時間を潰してから夕食を取り、入浴の後、就寝。さすがに疲れていたようで熟睡できた。
翌日24日は北陸新幹線の乗車まで時間に余裕があったのでゆっくりと準備し、行きと同じように金沢から敦賀まで新幹線に乗車。帰りの乗り継ぎ時間は行きより時間があったのだけれど、行きより客が多かったらしくやや時間がかかった。ただ、サンダーバードへの乗り換えは十分に余裕を持って行うことができた。
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北陸新幹線グリーン車入口。 グランクラス車両の隣。 |
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北陸新幹線のグリーン車のシート。ファブリックシートでこちらの方が好み。 グランクラスやサンダーバードのグリーン車と違って2+2列。 |
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北陸新幹線のグリーン車のシートもボタン操作の電動シートだった。 |
サンダーバードに大阪まで乗車し、大阪駅で新快速に乗り換えて最寄り駅まで乗車し帰宅。
今回の撮影は、一部の撮影でドットサイトで被写体を追いかけるのではなくファインダーで被写体を追いかけるパターンで撮影してみたけれど、結果としてはイマイチだった感じ。移動物の撮影なので、ファインダーのフレームレートを高速設定に変更すべきだったかもしれない。
今回の小松基地航空祭はブルーインパルスが来たためか昨年(約5万人)より人が多い印象だったが、後ほどの公式発表で来場者が約8万2千人と発表され、実際に人が多かったらしい。ただ、今年の飛行展示内容は大雨被害に配慮ということで仕方ないとはいえ、機動飛行が航過飛行に変更されたので内容は比較的地味になってしまった。地上展示の内容も去年より控えめだったし、午前中の天気がイマイチだったのも残念であった。来年度は小松基地にF-35の配備が開始されるようなので、うまく行けばF-35の機動飛行が見られるかもしれない。来年度も参加してみたいところだ。