これまでうちで使ってきたTVは東芝REGZA 37Z3500で、購入から8年以上経つ。特に不具合もなく普通に使えているとはいえ、最近の機種と比較すると見劣りする部分もあり、そろそろ、新しいTVに更新したくなってきた。で、新しいTVを購入するために情報収集を開始。
次に購入するTVとしては、40インチ台で4K対応の製品に絞ることにした。サイズについては置き場所の関係で制限があるのだが、最近の機種は狭額縁設計になり、37Z3500と同等の幅(約92cm)だと43インチクラスになるので、この辺りを中心にすることにした。4K対応については必須というわけではなかったけれど、どうせなら対応製品に手を出してみたい、という考えからである。
実は、2015年夏頃に新しいTVを購入したくなり情報収集を開始したのだけれど、そのときには保留とした経緯がある。そのころに発売開始されたSONYのBRAVIAシリーズ新製品のうち、X8500Cシリーズに惹かれたのだけれど、他に興味があった東芝REGZAのJ10X/Z10Xシリーズの後継機種が秋頃に出そうな気配だったので、実際に後継機種が出てから再度検討することにしたわけである。予想より早く、J10Xの後継機種であるJ20Xシリーズが夏に発表され、秋にはZ10Xシリーズの後継機種であるZ20Xシリーズが発表された。Z20Xシリーズはかなり機能強化されてはいたもののグレアパネル採用で、かつ、サイズが50インチ以上、価格帯もかなり上ということで、選択肢から外れた。J20Xシリーズについては、J10Xシリーズと比較すると、倍速機能やローカルディミング等、重要な機能が削減されていた。
再度、購入に向けて情報収集を開始した結果、以下の機種が選択肢として上がった。
機種 | プラス点 | マイナス点 |
43J10X | 倍速機能 ローカルディミング対応直下型バックライト 低遅延 HDR対応予定 |
HDMI端子の仕様が古い 製造終了品で品薄 |
43J20X | 低遅延 HDR対応予定 |
倍速機能なし タイムマシン機能不要 |
KJ-43X8500C | 倍速機能 | ローカルディミングなし HDR対応予定なし (製品発表時) |
TH-49CX800 | 倍速機能 ローカルディミング対応バックライト |
サイズ(49インチ) 価格帯 |
上記リストの各機種について、僕の希望する機能を全て満たす製品はないので、どの機能を優先するかどうかで迷っていた。最終的に、倍速機能を諦めて43J20Xにするか、あるいは、低遅延とHDR機能をあきらめてKJ-43X8500Cにするか、という二択になりつつあったのだけれど、X8500CシリーズもHDR対応が行われるとの情報があり、KJ-43X8500Cに決定。低遅延については、どうしても必要ならばPCのモニタを使えばいいので何とかなる。
KJ-43X8500Cについては、それなりの期間使い続けることになるので延長保証を付けることにし、自宅近くのエディオンにて延長保証付きで購入。今まで使ってきた37Z3500については、自宅に置き場所はないけれど処分するのは面倒だし、また、まだまだ普通に使えるので、一旦、実家に送って、保管しておいてもらうことにした。
KJ-43X8500Cが配送されてきてから設置作業と各種設定作業を開始したのだが、初回のソフトウェアアップデートにかなり時間がかかり、不安になった。まさか40分以上かかるとは思わなかったのだ。アップデートが終わり、運用を開始したところでの感想としては、以下のような感じ。
- 画質は十分。地デジ画質はさほどでもないが、文字表示部分は綺麗にアップスキャンコンバートされる。
- 各種レスポンスは十分。番組表も快適になった。
- AndroidTV初代機ということで、当初は不安定だったらしいが、アップデートが進んで安定したらしい。うちのKJ-43X8500Cについては特に問題なく安定動作。
- 外付けHDDへの録画機能があるけれど、現時点では実質的に使えない。
外付けHDDを接続したままだと内部動作が停止しないので待機電力が多すぎる。
(実測で平均約20W) - 外付けHDD接続時には内部動作が停止しないためUSBの電源も切れない。このため、外付けHDDの電源連動が機能しない。
- ハーフグレアパネルだが、映り込みが結構ある。
- ARC関連の挙動が怪しい。TVの音声がAVアンプ側から出力されるようになるまで時間がかかる。
- 4K表示はさすがに綺麗。動画コンテンツではまだ確認できていないけれど、手持ちの写真を表示させてみたところでは解像感が素晴らしい。
上記のうち、内部動作関連についてはアップデートでの対応が入る予定らしい。2015年12月のアップデートでHDR対応が追加。また、このアップデートでARC関連についての挙動がまともになった。
全体的に言って、今回のKJ-43X8500Cの満足度は高め。まだ未完成な部分があるようだが、今後のアップデートに期待。