うちのAVシステムにおけるAVアンプについては、これまでYAMAHA製のRX-V775を使用していて、購入してから約4年経過していたものの性能面で大きな不満はなかった。先日PlayStation4 Pro（以下、PS4 Pro）を購入した際に、RX-V775のHDMI端子の規格が古いためにPS4 Proから出力される4K映像を扱うことができないことが分かり、やや面倒な接続方法をとらざるを得なくなっていた。このため、AVアンプ更新計画を発動することにした。

例年だと6月から8月の間にYAMAHA製のAVアンプの新製品が発売されるため、次期AVアンプの購入についてはその時期まで待つことにした。最初にYAMAHA製AVアンプのエントリークラスである3桁機の発売発表があったけれど、エントリークラスの製品の中でも上位機にあたる700番台や800番台の機種の発表はなかった。しばらくして、700番台と800番台については上位機種となるAVENTAGEシリーズに属するRX-A770/A870として国内発売されることが発表された。このうち、RX-A870について一時は購入対象として検討したのだけれど、過去のAVENTAGEシリーズ上位機種と比較するとHDMI入力の仕様が見劣りする（8入力のうちHDCP2.2対応は3入力まで）ことが気になり、一旦、保留とすることにした。しばらくすると、AVENTAGEシリーズの上位ラインナップの国内発売が発表され、RX-A3070/A2070/A1070の3機種が展開されることが分かった。さすがにRX-A3070/A2070は高価すぎて手を出しにくかったけれど、RX-A1070については、RX-A870より3万円ほど高価ではあるものの、RX-A870と比較すると仕様面での差がかなり大きいことが分かった。このため、今回は購入機種をRX-A1070とすることにし、購入可能になるまで待つことにした。

RX-A1070は通販サイトにて予約することができたので、発売日まで待つことにした。ゆうパックでの発送連絡があったので翌日に配達してくれるものと思っていたのだけれど、翌日に最寄りの郵便局に到着したものの配達予定日が一週間ほど後に設定されていることが分かり、郵便局に連絡し、配達を早めてもらうように依頼。その結果、配達を行ってもらえることになり、無事にRX-A1070を入手することができた。

RX-A1070はこれまで使用していたRX-V775よりサイズが大きい（高さ+1cm / 奥行き+7cm）ので、設置場所となるメタルラックの棚板と設置位置を調整し、空間を確保。また、足の数が5個に増えるのためにRX-V775の足部分に配置していたアルミ板だけでは対応できなくなるので、10cm角のMDF板を5枚確保し、RX-A1070の足部分の下に配置して対応することにした。

RX-A1070に今までTVに直接接続していたPS4 Proを含めて各コンポーネントの接続を行い、ざっと動作テストを行って問題ないことを確認できたので、正式運用を開始。YPAOによる調整も実行。

RX-A1070は、スペック的にはRX-V775より性能が向上しているはずだけれど、スピーカー構成は変わっていないので、音質面ではさほど変わった感覚は無し。やや、解像度が上がって低音が元気になった気がする、という程度。PS4 Proからの映像と音声については、リップシンクが上手く効いているようでズレはなくなった。RX-A1070はAVENTAGEシリーズであることもあり、各所の質感や使用パーツはRX-V775より高級感がある。また、電源On/Off時のリレー動作音がRX-V775より上品になった。

ただ、RX-A1070について一つだけ確認不足だった点があった。RX-A1070のリモコンでTV操作ができないのだ。RX-V775のリモコンはプリセットリモコンでTVの操作も可能なタイプであるのだが、RX-A1070のリモコンはプリセットリモコンではないのでTVの操作には対応しない。どうやら、RX-V775の後継機であるRX-V777の世代から、プリセットリモコンはAVENTAGEシリーズの上位機にのみ採用されることになったようだ。仕方ないので、TVの操作はTVのリモコンでおこなうことにした。RX-A1070とTVのリモコンを近い場所に置けるので何とかなっている。RX-A2070のリモコンはプリセットリモコンだけれど、これがRX-A1070でも使えそうならリモコン単体で購入してみたいところである。

今のところ、RX-A1070についての満足度は十分に高い。機能面での問題が発生してこない限り、しばらくの間はこのRX-A1070を使用していきたいと思う。