Ninja1000SX、マルチバーホルダー装着。(2024/07)

うちのNinja1000SXについては、スマホホルダー等の装着用としてステムマウントを装着していた。ここにRAMマウントのアームを装着し、その先にスマホホルダーを装着してスマホを装着するパターンである。FireStormでも採用していた方法でこれでも十分であったのだけれど、他のマウント方法にも興味があって調べてみた。

調査の結果、ハンドルバーを延長するような形でバーを装着し、そこに各種マウント系のパーツを装着できるようにする商品があることが分かった。最終的に、デイトナ製のマルチバーホルダーを採用することにした。このマルチバーホルダーは左右ハンドルバーの取り付けボルトの位置からステイを伸ばして別のバーを装着し、ここに各種パーツを取り付けられるようにする製品である。

マルチバーホルダーは通販で発注してすぐに届いた。ハンドルバー取り付けボルトはネジロック剤付きで固めに締め付けられているとの情報があったが手持ちの工具で何とかなると思っていたのだけれど、マルチバーの取扱説明書において、元のハンドルバー取り付けボルトをバー取り付けステイの装着のために別のボルトに置き換える際に締め付けトルクの指定があることに気がついた。この時点では自宅にはトルクレンチがなく締め付けトルクを守る手段がなかったので、カワサキプラザで取り付けを依頼することにした。

ちなみに、マルチバーホルダーのバーの部分は普通の塗装済みスチールパイプであり、マルチバーホルダー装着後にメインキーの着脱の際にキーが当たりやすいことに気がついた。このままだといずれはバーに傷がついて錆び付きそうに思えたので、バーを保護することにした。保護方法としては保護シートを貼り付けることを思いついたのだけれど、バーの曲面にうまくなじめるとは思えなかったので、別の手段としてバーに熱収縮チューブを被せて保護することにした。バーの直径は約22mmなので、これより小さく縮む熱収縮チューブを探してみたところ、元の内径が40mmで収縮後に20mmまで縮む熱収縮チューブがあったので、これを採用。

マルチバーホルダーのバーに熱収縮チューブを被せるためにはバー部分をマルチバーホルダーから取り外す必要があったので一旦バーを取り外したのだけれど、ここで誤算が発生。マルチバーホルダーの左右ステイ部分の間隔が微妙にバーの長さより狭く、そのままではバーを再装着できなかった。おそらく、マルチバーホルーダー一式を仮組みしてから装着された際に微妙にステイ部分がたわんで装着されていて、バーを取り外したことでステイのたわみがなくなり、結果的に左右ステイ間の間隔がバーより狭くなったのではないかと思う。しばらくあがいてみたけれどどうしようもなかったので、左右ステイを外して対応することにした。ステイを外して再装着する際に規定の締め付けトルクでボルトを締め付けることになるので、別途、トルクレンチを確保して規定の締め付けトルクで締め付けができる手段を確保。

マルチバーホルダーから取り外したバーに熱収縮チューブを収縮させて取り付ける際には当然ながら熱収縮チューブに熱を加える必要がある。熱収縮チューブに手持ちのドライヤーで温風を当てれば何とかなると思っていたけれど、実際には、ドライヤーの温風では熱収縮チューブが僅かに収縮するだけでバーに密着させるには力不足であることが分かった。ヒートガンがあれば対応できそうだったけれど、さすがに今回のためだけにヒートガンを用意するのはもったいないと思い、別の熱源で対応することにした。自宅には電気コンロがあるので、これで熱収縮チューブを加熱してやれば何とかなると予想して試してみたところ、うまい具合に収縮させることができた。

バーに熱収縮チューブを装着できたので、マルチバーホルダーのステイのハンドルバー部分のボルトを緩めて外し、ステイにバーを仮組みしてから、改めてハンドルバー部分のボルトを締め込んで装着。ハンドルバー部分のボルトにはネジロック剤を付けた上でトルクレンチを浸かって規定トルクで締め付けた。実はトルクレンチを使うのは今回が初めてであり、うまく使えるかどうか少し不安であったのだけれど、設定したトルクを超えたと思われる際にカチッとした音が鳴って軽くショックがグリップに伝わってきたのでうまくいった感じ。

MultiBarHolder1 マルチバーホルダーを正面から見た図。
少し後ろ寄りにオフセットされている。
MultiBarHolder2

マルチバーホルダーを横から見た図。
タンクを上に上げる際にバーが干渉しそうなので、その際にはバーを取り外すことにする。

また、別途スマホホルダーも更新していたりする。新スマホホルダーは振動吸収機能があるタイプである。これまで使っていたスマホホルダーではスマホを横向きに装着して使用していたが、新しいスマホホルダーは縦向きにスマホを装着するタイプで、まだ実際にスマホを新スマホホルダーに装着して確認はしていないけれど、RAMマウントのバーを複数組み合わせていい感じの位置にスマホホルダーを装着できないか試してみる予定。

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