うちのFireStormは、購入後すぐに純正ホーンの情けない音が気に入らなかったためNIKKO製ミニデュアルホーンへと換装していたのだが、最近になって、デュアルホーンの片方の調子が悪化し音が鳴らなくなり、純正シングルホーンよりさらに情けない音になってしまっていた。ホーン内部での接触不良が発生したのではと考え、調子が悪くなったホーンの中心部分をぐりぐりやってみたところ、一応は復活したのだけれど、換装から5年以上経っていることに気づいたため、思い切ってホーンを換装してみることにした。

シングルホーンの音は嫌いなので、換装するホーンはデュアルホーンを前提として情報収集。消費電力が高くリレーハーネスが必要なホーンだと配線が面倒そうだったので、リレーハーネス不要な製品で、かつ、設置場所の関係でコンパクトな製品である必要があった。

ふと立ち寄ったBE-LAND店頭で見かけたのが、PIAA製のスポーツホーンというトランペットホーンタイプの製品であった。そこそこコンパクトで、かつ、リレーハーネス不要なタイプであったので、少し惹かれてしまった。このスポーツホーンを見るまでは、純正ホーンと同じようなディスクホーンタイプでもいいかなと考えていたのだけれど、ディスクホーンの音よりトランペットホーンの音の方が僕の好みに合っていそうに思えたため、改めてトランペットホーンタイプの製品について情報収集。結果、BOSCH製のRally Evolutionという製品がリレーハーネス不要でかつコンパクトで良さそうだったので、これを第一候補としてカー用品店に出撃。AUTOBACSにて比較的安く（2780円）売られていたため、配線用のコード・端子類と一緒に購入。

箱にはホーン本体の寸法図が詳細に書いてある。今回は、現物あわせで設置するつもりだったのであまり当てにはしなかったけれど、親切でいいと思う。

Rally Evolutionのホーン本体の大きさについては、純正シングルホーンよりホーン部分の直径は少し小さいけれど、トランペット部分の出っ張りがあるのでフットプリント自体はやや大きめという程度だが、さすがにRally Evolutionの方がかなり厚い。

Rally Evolutionの装着位置については、試行錯誤の結果、ボトムブリッジ後方、オイルクーラー前で落ち着いた。純正ホーンの取り付けで使われていたボルトでそのままRally Evolutionをボトムブリッジ後方に装着してみたが、フロントブレーキホースをまとめている金具（？）とホーンが干渉する上に、フロントフォークのアウターケース・ダストシールと干渉しそうだったので、別途ステーを購入し、少し後ろにオフセットして取り付けた。ボトムブリッジのステアリングステム部分にちょうど窪み（？）があり、そこに、ステーにホーンを取り付けるためのボルトの出っ張りを逃がすことができたので、ぴったりと収まっている。

なお、この配置はまさに絶妙、といえるのではないかと思う。Rally Evolutionの形状が幸いして、オイルクーラーとの干渉もなく、フロントフォークのアウターケースとも干渉しない。フェンダーとの間隔も十分あると思うけれど、フロントサスペンションがフルボトムしたときにはちょっと不安がないわけでもない。

この状態で配線し、動作確認を行ってみたところ無事に鳴って一安心。純正ホーンは確か「ピッ」という感じの軽自動車並の情けない音で、NIKKO製ミニデュアルホーンの音はやや小さめながら「ビッ」という普通車っぽい音だったのだが、今回換装したRally Evolutionは「プァッ」という感じの、ディスクホーンのような鋭い音ではなく柔らかめの外車みたいな音が鳴る。音量はかなり大きめで、多用するとトラブルになりそうな気もする。僕はホーンを鳴らしまくる方ではないけれど、危険を感じた場合や合図程度には時々ホーンを使うので、少し、気をつけた方がいいかもしれない。

今回の換装にかかった費用はホーン本体と配線類で合計3500円弱。思っていたよりはRally Evolutionの装着には苦戦したけれど、コストパフォーマンスには非常に満足である。オイルクーラー前方に障害物が増えた形になり、オイルの冷却性能が落ちていそうな気もするが、とりあえず、様子を見てみて、必要であれば対策を行うつもりである。