今年は夏ボーナスの使い道を絞り気味にしていて、少し予算が余ったので、何となくうちのPCのパーツ交換を行いたくなった。検討の結果、うちでサブPCとして運用しているAiについてややHDD容量に不安があったりしたので、思い切って3TBなHDDを導入することにした。購入したのはサーバMamikoで実績のあるWD30EFRXである。ただし、今回のHDD換装作業は一筋縄ではいかなかった。
まず、Linux上のgpartedにて一旦WD30EFRXにパーティションテーブルとしてGPTを生成してGPTディスク化しておき、Aiにこれまで装着していたWD20EFRXの各パーティションをWD30EFRXへサイズ調整した上でコピーしてみた。これで上手く起動できれば儲けものだと思っていたのだが、予想通り、AiのWindows7は起動できなかった。システム回復オプションを利用しても起動できる状況には持ってこれなかったので、あきらめてWindows7を再インストールすることにした。上手くいかない可能性を考慮して、パーティションのコピー作業の前にWindows転送ツールで転送用のデータを用意しておいたのが本当に役に立つとは思わなかった。
次に、WD30EFRXにWindows7(64ビット版)をインストールする作業を開始したのだが、これも簡単にはいかなかった。Windows7のインストールDVDで起動してインストール先パーティションを決める画面になったとき、ディスク先頭寄りにシステム用として確保したパーティションにはインストールできないと言われる状況になったのだ。この時点では、まだWD30EFRX上にWD20EFRXからコピーしたデータパーティションをそのまま残していたのだが、さっくりと諦めて、Windows7のインストーラ上でWD30EFRXのパーティションを全て削除してから再度インストールを開始。今度はインストールできない状況にはならなかったが、2TBあたりの位置をまたぐパーティションが作成できない状況になった。例えば、システムパーティションを200GB確保したとすると次のパーティションは約2TBの位置までしか確保できず、残りの約800GBの領域まで続けてパーティションとしては利用できない状況である。どうやら、インストーラ上ではGPTディスクではなくMBRディスクとして認識されてしまっていたようだ。
調査してみたところ、Windows7でGPTディスクを用いたインストールを行うには、通常のブートではなくUEFIブートを行う必要があるということが分かった。普通にWindows7のインストールDVDを起動すると通常のブートになるので、UEFIブートを指定して起動する必要がある。AiのマザーボードであるGRYPHON Z87では、UEFIブートを行うにはUEFIのブートメニュー経由でUEFIブートを指定して起動することになる、UEFIブートメニューはこんな感じのメニューになっていた。上から3つめのUEFI:が表示されている項目を選ぶとUEFIブートになる。
UEFIブートを行ってみたところ、まだ、正しくWD30EFRXをGPTディスクとして使用できない状況になっていた。この状況については、これまでにWD30EFRX上に作成していたパーティション等の情報が悪さをしていたらしい。ディスク抹消ツールにてWD30EFRXの抹消作業をしばらく実行し、先頭部分をクリアすることで解決。
これでようやくWD30EFRX上にGPTディスクを使用したWindows7をインストールすることができたので、各種ドライバ導入・WindowsUpdate・データ類の復旧・アプリケーション類のインストールを経て、通常運用に戻すことができた。
以前にサーバMamikoのシステムドライブをWD30EFRXに換装したときにもパーティションコピーだけでは簡単にはいかなかったので、やはり、MBRディスクからGPTディスクへの移行は単純にはできないような感じである。GPTディスクをシステムドライブとして使用するHDDについては、やはり、まっさらな状態からインストール等の作業を開始する方が無難なようだ。
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