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鹿児島・宮崎ツーリング(2023/05)

今年のゴールデンウィークについては、ここ数年参加していたBIKEBIKEBIKEが開催されないこともあり、やや遠目のところにツーリングを行おうと考えていた。前から検討していた山口辺りのツーリングを実行しようと考えて調査を開始。

自宅から山口まではかなりの距離がある(山口東端でも350kmを超える)ために自走だと厳しいのでフェリーで新門司港に移動し関門海峡を渡って山口に入るルートを検討していたのだけれど、計画を発動した時期(GW1ヶ月前)では既にGW中のフェリーの予約が埋まっていることが判明。予約開始が2ヶ月前らしく、手遅れだったらしい。で、他に行けそうな場所がないか探していたところ、知人から鹿児島関連だとまだ間に合うのではないかという意見をもらった。調べてみたところ、確かにまだフェリーの予約が可能であったので、今回は鹿児島辺りのツーリングを行うことにした。当初は去年の阿蘇周辺ツーリングと同じように弾丸フェリーもどき(朝現地着、夕方現地発)を行おうかと考えていたのだけれど、同じ知人から鹿児島近辺のオススメ場所のアドバイスがあり、鹿児島に一泊して回ってみてはとのことであったので宿泊事情についても調査。鹿児島市内でホテルの予約ができそうであったので計画を変更し、一泊することにした。なお、関西と鹿児島を結ぶフェリーは大阪南港と志布志港を結んでいるので、自宅から大阪南港に行き夕方にフェリーに乗船、翌朝に志布志港着、そこから各地を回ってホテル着、翌朝は各地を回って志布志港に行き夕方にフェリー乗船、翌朝大阪南港から帰宅、という計画を立てた。日程としては、5/1に大阪南港でフェリー乗船・5/2は志布志港~鹿児島市内・5/3は鹿児島市内~志布志港・5/4は大阪南港から帰宅、となる。

予定ルート 志布志~鹿児島

志布志港から鹿児島市内への予定ルート。

志布志港→ダグリ岬→雄川の滝→佐多岬→桜島→鹿児島市内。
桜島から鹿児島市内へは鹿児島湾をぐるっと回る計画。

予定ルート 鹿児島~志布志

鹿児島市内から志布志港への予定ルート。

鹿児島市内→えびの高原→青島→都井岬→志布志港。

フェリーとホテルが予約できたので、あとは日程中の天気が心配になっていた。長期予報ではGW中の天気がよくない(雨か曇)であったものの、日程が近づくに従って予報が変わっていき、5/1~5/4については予報が良くなってきた。最終的にはほぼ晴れ予報になったので、予定通りツーリングを実行することにした。

5/1については早めに準備を行って出発し、16時過ぎに大阪南港のさんふらわあフェリーターミナルに到着。既に乗船手続きが開始されていたので乗船手続きを行った。予約時にQRコードが発行されていたので、乗船手続きは体温測定と結果への氏名記入、自動発券機にQRコードをかざして発券で終了。今回はフェリーの予約はできたものの個室系の予約はできずプライベートベッドの予約になったのだけれど、阿蘇の時のようにプライベートベッドの上段・下段の指定はできず、今回は下段になっていた。16時半頃に乗船開始のアナウンスがあり、17時過ぎに乗船を開始。フェリーターミナルに到着したあたりから天気が怪しくなってきていて乗船開始時には少し雨が降り出していたけれど、雨具を付けるほどではなかったのでそのまま乗船。車両甲板から客室フロアに移動し、荷物を整理してからレストランで食券を購入。レストランはいわゆるバイキング形式であった。

0501バイク待機列

乗船前のバイク待機列。

手前側のフェリーが乗船する「さんふらわあ さつま」、
奥に見えるフェリーが別府航路の「さんふらわあ くれない」。

0501さんふらわあさつま車両甲板

車両甲板のバイク用エリア。

神戸~大分航路の「さんふらわあ ごーるど・ぱーる」と違って
車と別のエリアに分離されているようだ。
この車両甲板は2階で、乗船時に2回スロープを降りた。

0503バイク固定

どのようにしてバイクを固定するのかと思っていたけれど、
ハンドルグリップとタンデムステップをそれぞれロープで固定するらしい。

0501さんふらわあさつま船上

乗船後、展望デッキに出て撮影。

既にそこそこの雨になっていた。

0501プライベートベッド

今回予約したプライベートベッド。阿蘇の時のように上段を指定できず下段になった。

奇数番号が下段、偶数番号が上段らしい。

 

0501さつまエントランスホール

エントランスホール。

6階~8階の間が吹き抜けになっている。
エントランスホール天井にはプロジェクターで映像を投影していた。
エントランスホールでは一晩に2回、映像ショーが開催されていた。

夕食を取った後に外を見ていたら日没が近い感じであったので展望デッキに出て夕日を撮影することにしたのだが、遠くは雲が切れていて夕日が見えていたものの近くはまだ雨が降っていた。ただ、夕日がかなり綺麗に見えていたので頑張って撮影してみた。

0501日没

夕日。暗めに撮影してある。

でっかい吊り橋の真ん中辺りに夕日が来そうだったのでタイミングを計ってみた。
この橋は航路から推測するに大鳴門橋ではなかろうか。

夕日を撮影した後に入浴したのだけれど、特にすることもなくスマホもインターネットに接続できなさそうであったので早めに就寝することにした。「さんふらわあ さつま」は神戸~大分航路の「さんふらわあ ごーるど・ぱーる」より新しい船(2018年就航)であるためか、幾分静かな感じであった。ただ、緊張していたのかベッドが合わなかったのか、良くは眠れなかった。また、夜中に急病人が出たらしく、「お医者様はいらっしゃいませんか?」とのアナウンスがあった。ドラマとかでは時々あるパターンだけれど、実際にもあるんだなあ、と思った。

2日は早めに起床し、朝食等の準備を終えて志布志港着まで待機していた。志布志港には定刻である8時55分頃到着し、退船の順番が来るまでさらに待機。実際に退船したのは9時半頃になった。志布志港から最初の目的地であるダグリ岬に向けて出発しまもなく到着したけれど、海岸に降りる道を見つけたものの展望台らしきものは発見できず、時間節約のために次の目的地であるJAXA内之浦空間観測所に向けて出発し11時過ぎに到着。駐輪してから徒歩で所内を回るのかと思っていたのだけれど、守衛所で名簿に記入して許可証を貸し出してもらうことでバイクや車で直接所内を回ることができるシステムになっていたので、バイクで入所して内部の施設をいくつか回ることにした。実際に入所してみるとかなり所内は広大で高低差もあり、とても徒歩では回れないことが分かった。

0502内之浦観測所パラボラアンテナ1

衛星追跡センターのパラボラアンテナ。

でっかい。直径34m。

0502内之浦観測所パラボラアンテナ2

衛星ヶ丘展望台のパラボラアンテナ。

こちらも直径20mとかなり大きい。
下のバイクは僕のNinja1000SX。

0502内之浦観測所ミューセンター

ミューセンターのロケット整備塔。

観測所内の全ての施設を回ると時間がかかりそうであったのである程度であきらめて次の目的地である雄川の滝に向けて出発。目的地設定にミスがあり少し迷ってしまったが13時過ぎに到着。到着したのは雄川の滝上流展望所というところで、滝の上部の方にある展望台である。ここからは残念ながら直接滝の下に降りることはできることができないとのことで、滝の上から眺めることになった。

0502雄川の滝

展望所からの眺め。

水量は少なめだが滝壺がかなり綺麗。
太陽の角度がちょうど良かったようで水しぶきのところに虹が出ていた。

0502道の駅根占

道の駅根占。

本土最南端の道の駅とのこと。

雄川の滝を出発し、次の目的地である佐多岬へ向かうことにした。途中に道の駅根占を経由し、佐多岬の北緯31度展望広場に15時前に到着。展望広場にはあまり広くない駐車場があったけれどほぼバイクで埋まっていた。佐多岬はこの展望広場だけかと思ったけれど、しばらく歩いてみたら佐多岬公園があった。ここからの展望も素晴らしかったけれど、さらに先に展望台が見えたので、そこにも行ってみることにした。そこそこの上り坂でしんどかったけれど、展望台からはさらに素晴らしい展望を見ることができた。

0502佐多岬の碑

北緯31度の碑。

0502佐多岬展望1

佐多岬公園からの展望。

0502佐多岬展望台

佐多岬展望台。

0502佐多岬展望2

佐多岬展望台からの展望。

0502佐多岬灯台

佐多岬灯台。

さすがに行けない感じであった。

佐多岬での展望を満喫した後、次の目的地である桜島に向かって出発。出発時点で16時前となっていて日没前に桜島に到着できるか心配になってきていたけれど、慌てても仕方ないので鹿児島湾沿いのルートを走行していった。左手に鹿児島湾の展望を眺めながら交通量が少なめで走りやすいルートを順調に走行でき、桜島の湯ノ平展望台に18時過ぎに到着。何とか日没前には間に合った。続いて烏島展望台に立ち寄り、そこから鹿児島市内のホテルに向かうことにした。当初は鹿児島湾をぐるっと回って鹿児島市内に入るルートを予定していたのだけれど、そのルートだとホテル着がかなり遅くなり夕食のラストオーダー時間に間に合わなくなることが予想されたので、桜島フェリーに乗って桜島湾をショートカットするルートを選択し、ラストオーダー時間に十分に余裕を持ってホテルに到着することができた。ホテルに到着後、夕食を取って入浴し、早めに就寝。

0502湯之平展望台

湯ノ平展望台からの展望。

噴煙を上げているのは昭和火口らしい。

0502烏島展望台

烏島展望台からの展望。

残念ながら手前の松が邪魔で火口方面が少し見にくい。

0502フェリーから桜島

桜島フェリーから桜島を見る。

この写真が一番桜島っぽい感じ。

走行ルート 志布志~佐多岬~鹿児島

5/2の実際の走行ルート。

鹿児島湾を回ると遅くなるので鹿児島フェリーを使って
ショートカットして鹿児島市に移動。

 

3日は早めに起きて朝食を取り準備を行ってホテルを9時前に出発し、当日最初の目的地であるえびの高原を目指して走行していった。2日にそこそこの距離を走ったためにガソリンの残量が少なくなっていたので給油しようと思ったのだけれど、えびの高原までのルートは九州道を経由するルートで、ホテルを出てまもなく九州道に入ってしまったので給油できなかった。何とか九州道を降りるまではガソリンが持ったので、降りてすぐにガソリンスタンドにて給油。

給油後、山道を通るルートでえびの高原まで走行。高原に近づくにつれてあちこちに温泉が湧き出している箇所が点在していて、温泉特有のにおいが漂っていた。えびの高原の道の駅に着いたのは11時過ぎ頃。一旦バイクを駐輪し、徒歩でえびの高原展望台に向かった。展望台まではきつい坂や階段はなかったけれど、そこそこ登ったので少しきつかった。

0503えびの高原展望台

えびの高原展望台からの展望。
先に見えるのは韓国岳のようだ。

えびの高原を後にして、次の目的地である青島を目指して出発。そこそこ距離があることもあり、下道を使わずに宮崎道を使って宮崎市まで移動し、そこから青島まで移動。天気が良かったこともあってか、周辺道路は駐車場に向かう車でそこそこ渋滞していた。バイクが停められそうなところがすぐには見つけられなかったけれど、有料駐車場の人に聞いてみたらバイク駐輪OKとのことだったので駐輪代を払って駐輪し、青島に渡ることにした。

0503青島

海岸から青島までは弥生橋というしっかりとした造りの橋で繋がっている。
ここに来るまでは砂浜とか岩場で繋がっているのかと思っていた。

0503鬼の洗濯板

青島の周囲は「鬼の洗濯板」と呼ばれている景観が広がっている。
緩く傾斜した地層が浸食されてこのような地形になっているらしい。

0503青島神社1

青島神社の案内。

0503青島神社2

青島神社の境内。
こぢんまりとはしているが綺麗な神社であった。

青島神社の境内から本宮に移動し、そこで「天の平瓮投げ」(いわゆる瓦投げのようなもの)ができるようだったので挑戦してみたのだけれど、ものの見事にヘロヘロな投擲になって目標には遠く及ばなかった。

青島神社から駐輪場所に戻り、次の目的地である都井岬に向けて出発。日南海岸沿いに走るルートである。青島を出発した時点で14時を過ぎていたため途中で立ち寄ろうかと考えていたサンメッセ日南(復元モアイ像がある)には立ち寄らず、そのまま都井岬まで直行することにした。日南海岸から都井岬までのルートは途中まで日南フェニックスロード(国道220号線)を通ったのだけれど、走りやすい道であちこちにヤシの木が植えてあったり海の景色が素晴らしかったりして、いい道であった。

国道220号線から国道448号線に分岐してしばらくの間を都井岬に向けて走行していったのだが、この448号線はほとんどが走りやすい道ではあったけれど一部にアップダウンや狭い箇所があり、気を遣う場面がいくつかあった。都井岬の灯台に到着するまでに山道を通ったのだけれど、山の斜面に何頭か馬を目撃。ここの馬は御崎馬という野生の馬らしい。馬と触れあえる場所もあるようだったけれど、残念ながら時間が厳しかったので立ち寄らなかった。都井岬灯台に到着したのは15時45分あたり。都井岬灯台には登れるようだったので登ってみることにした。

0503都井岬灯台

都井岬灯台。
登って写真も撮ったけれど
ちょっと微妙だった…。

最後の目的地である都井岬をクリアしたので、あとは志布志港に向かいフェリーに乗船するだけとなった。都井岬を出発した時点で16時を過ぎていたし、フェリーの乗船手続きはフェリー出航時間である17時55分の90分前(16時25分)までに行うように案内されていたので、やや慌てつつ志布志港に向かって走行。最終的に志布志港に到着したのは17時前あたりであった。すぐに窓口に向かって乗船手続きを行った。かなりギリギリだと思って焦っていたけれど、実際にはまだ少し余裕があったらしい。帰りもプライベートベッドだったのだけれど、行きと違ってベッドは上段だった。乗船手続きを終えてバイクのところに戻ったところ、既に乗船開始のアナウンスがあったらしくすぐに乗船。今回乗船したのは「さんふらわあ きりしま」である。鹿児島で一泊したので一便ずれた形になる。乗船後、落ち着いてから夕食を取った。今回は「さんふらわあカレー」等を食べてみた。特に特色がある感じではない普通の中辛なカレーであったけれど美味しかった。その後で展望デッキに出てみたところ、かなりの強風で少し怖かった。しばらくすると強風のため展望デッキを封鎖するとのアナウンスがあった…。強風のためか、行きの航路より揺れが多いことを実感できた。しばらく時間を潰し、エントランスホールでの映像ショーを見た後で就寝。

走行ルート 鹿児島~えびの高原~日南海岸~志布志港

5/3の実際の走行ルート。

鹿児島市~えびの高原~青島~都井岬~志布志港。

4日も早めに起床し、朝食等の準備を終えて大阪南港着まで待機。「さんふらわあ きりしま」は定刻通りの7時55分頃に大阪南港に到着し、退船までしばらく待つことになった。8時過ぎに退船可能のアナウンスがあったので車両甲板に移動し、準備を行ってから退船。退船後、阪神高速等を経由して帰宅。

今回の鹿児島・宮崎ツーリングについては阿蘇周辺ツーリングでの反省もあって幾分余裕を持った走行計画を立てたつもりではあったのだけれど、立ち寄った場所で過ごす時間を十分に考慮できていなかったようで、結局、前回同様にバタバタしてしまった。ただ、地元では味わえない雄大な景色を眺めることができ、また、走りやすい道を流すこともできて、十分に楽しめた感じがある。トータルの走行距離は600km弱というところである。いずれはまた長距離ツーリングを行うことになると思うけれど、次回こそ余裕を持ったツーリングにしたいところである。

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