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2022年、小松基地航空祭参加。

コロナ禍により2020年・2021年の開催が中止された小松基地航空祭について、今年は9月19日に開催するとの発表があった。今年はコロナ禍の影響で規模を縮小しての開催ということであったが、前回の小松基地航空祭がかなり良い感じであったので、今年も参加したくなり準備を開始。


前回と同様、航空祭の前日に現地入りして航空祭の翌日に帰宅することにし、まずは宿泊先を確保することにした。既に小松市内でのホテルは満室になっていたので前回と同じように金沢市内に宿泊することにし、駅前のビジネスホテルを予約。

小松基地での航空祭以外にも他の基地で航空祭が開催されることが発表されていて、次第に各基地の航空祭の詳細が判明してきた。コロナ禍のため各基地の航空祭は入場制限をかけられていて、小松基地も同様の入場制限がかかる可能性が高くなった。8月になってからしばらくして、小松基地の航空祭についても次第に情報が公開されてきた。有料席が二種類(写真撮影用有料席・一般有料席)設けられることが分かり、写真撮影用有料席については大型の撮影機材や三脚を持ち込めることが分かったので、一旦、写真撮影用有料席に申し込んでみた。有料席の発表から少し経ってから入場には事前の申し込みが必要で応募者多数の場合は抽選となるとの発表もあり、こちらも入場の申し込みを行った。

写真撮影用有料席は数が少なく応募倍率がかなり高いことが予想されたので、おそらく抽選には外れるとは思っていた。やはり抽選発表日になっても当選連絡がなく、外れが確定。無料の一般入場の申し込みはまさか外れないだろうとは思っていたのだけれど、さすがに心配になってきた。しばらくして一般入場の抽選結果の発表の日になり、無事に当選連絡が届いた。もし抽選に外れたら小松基地の外から撮影するかもしくはさっぱりとあきらめるかで迷っていたので、無事に当選して一安心であった。航空祭への参加が確定したので、自宅から金沢までの往復乗車券と、大阪と金沢の間の特急券、金沢から小松までの特急券を予約。今回は少し頑張って大阪・金沢間の特急券はグリーン車の指定席を予約してみた。運賃は片道で4000円ほど上がるけれど、一度はグリーン車に乗ってみたかったので冒険してみた感じである。

写真撮影用有料席と一般有料席については早くから撮影機材の制限が発表されていたけれど、無料の一般入場については撮影機材の制限が発表されずやきもきする日々が続いた。写真撮影用有料席はレンズフードを装着したレンズとカメラボディを合わせて全長が70cmまでの撮影機材と三脚を持ち込み可能、一般有料席は同様の条件で全長40cmまでの撮影機材が持ち込み可能と発表されていた。一般入場についても一般有料席と同じ制限がかかると予想していたのだが、持ち込み予定の撮影機材がSEL200600Gとα6600で、フード込みの全長は40cmを少しオーバーしてしまう。フード無しだと何とか40cm未満になるので、フード無しでの撮影を覚悟しておいた方がいいと考えていた。しばらくして、一般入場については撮影機材の制限がないとの発表があり、フードありでSEL200600Gを使えることになって一安心であった。撮影機材についての問題がなくなったものの、今回は椅子の類の持ち込みが不可になっていたので椅子の代わりにクッションを用意。

あとは金沢入りの日まで待つだけだと思っていたら、次第に小松の天気予報が怪しくなってきた。航空祭は雨天決行なので雨が降っても参加するつもりではあったけれど、大型の台風14号が発生し、航空祭当日に石川県に接近する可能性が出てきた。しばらくするとやや台風の移動速度が落ちてきて、石川県に最接近するのは19日の夜あたりになる予報になったけれど、台風の影響で航空祭が中止される可能性がまだ残っていた。

2022台風14号

前日朝の時点での台風14号の進路予想。

当日夜はかなり荒れる可能性があった。

航空祭が開催されるかどうかは前日18日の夕方までに発表されるとのことであったが、17日の時点での小松市の天気予報では19日の午前中までは雨が降らない予報になっていたので、思い切って出かけることにした。一旦大阪まで出て、そこからはサンダーバードに乗って金沢着。記憶にある限りでは初めてのグリーン車乗車だったけれど、これが大当たりだった。サンダーバードのグリーン車は1+2列で1列側を予約したので、隣の席を気にする必要もなく快適なシートに座ることができた。乗車時間は3時間以上で普通車であればお尻が痛くなりそうなものだが、一度も席を立たずに最後まで過ごせた。

グリーン車

グリーン車入口。

サンダーバードのグリーン車は1号車である。

グリーン車座席

予約した座席。

1列側の車両中央近く。

金沢に到着した時点ではまだ航空祭の開催に関する発表はなかったけれど、夕方前になって正式に航空祭開催の発表が出た。これで、後は当日を待つだけとなった。当日はかなりの早起きをすることになるので、夕食を取って入浴も済ませ、早々に就寝。

19日当日は早起きをして準備を済まし、金沢駅6時過ぎ発のサンダーバードに乗車し小松駅には6時30分前に到着。小松の天気は雨こそ降っていなかったものの空は曇っていて青空が見えそうな気配はなかった。小松駅では既に多くの人出がありシャトルバスに乗るまで長時間待たされる可能性があったので、一旦トイレに入ってからシャトルバス待ちの列に並んだ。予想通り既に長い列ができていて、シャトルバス乗車まで1時間待ちとなっていた。

シャトルバス朝待ち時間

シャトルバス待ちの最後尾。

この時点で60分待ち。

もう少し後になったら90分待ちになっていたらしい。

シャトルバス料金

シャトルバス乗り場の案内の看板。

往復1000円!

2019年は往復500円だったはず…。

ボンネット広場

ボンネット広場も航空祭仕様になっていた。

シャトルバスは航空祭参加者以外は利用できないとの発表があったけれど、特に参加証明の確認は行われなかった。バスに乗ってから小松基地まではさほどかからずに到着。小松基地では入場の際に参加証明となるQRコードの確認と手荷物検査があった。QRコードは確認されたものの身分証明書の提示は特に求められなかった。入場の手続きは前回に比べると非常にスムーズに進み、すぐに基地内に入場することができた。

前回は航空祭のタイムスケジュールが事前に公開されていた記憶があるが、今回は事前には公開されなかった。入場した際に配布されたパンフレットでようやくタイムスケジュールが判明。オープニングフライト→F-15機動飛行→U-125A・UH-60J訓練飛行→ブルーインパルス展示飛行→アグレッサー機動飛行、という順になっていた。

航空祭タイムスケジュール ブルーインパルス展示飛行がスケジュールの途中に組み込まれるパターンは珍しいのではないかと思う。

基地内に入場したのは8時前あたりで、航空祭の開始時間である9時まではかなり余裕があったので、エプロン側に移動して少し地上展示の撮影をしてから撮影準備を開始。時間にはかなり余裕があると思っていたのだけれど、オープニングフライトに向けてF15がすぐに離陸を開始。最初の方の離陸は撮影し損ねてしまったが、数機の離陸はなんとか撮影できた。

地上展示BI-F15-1 ブルーインパルスとF15がずらっと並んでた。
トップガンマーヴェリックコラボ機1 トップガンマーヴェリックのコラボレーション塗装機その1。
トップガンマーヴェリックコラボ機2

トップガンマーヴェリックとのコラボレーション塗装機その2。

大人気。

トップガンマーヴェリックコラボ機3

トップガンマーヴェリックとのコラボレーション塗装機その3。

コックピット周りのアップ。

F-15Jの地上展示。
地上展示UH60JUH-60Jの地上展示。

スケジュールは予定通りに進み、F15のオープニングフライトが開始。その後で、機動飛行に向けてF-15Jが離陸していった。

オープニングフライト オープニングフライトのF-15J編隊飛行。
トップガンマーヴェリックコラボ機4 トップガンマーヴェリックコラボレーション塗装機の離陸その1。
トップガンマーヴェリックコラボ機5

トップガンマーヴェリックコラボレーション塗装機の離陸その2。

急上昇。

垂直尾翼がちょっとだけ切れてしまった。残念。

トップガンマーヴェリックコラボ機6

トップガンマーヴェリックコラボレーション塗装機の離陸その3。

アフターバーナーが映り込むアングルは結構好き。

F15起動飛行1

F-15Jの機動飛行。

ヴェイパー出てる。

トップガンマーヴェリックコラボ機7トップガンマーヴェリックコラボレーション塗装機の機動飛行その1。
トップガンマーヴェリックコラボ機8トップガンマーヴェリックコラボレーション塗装機の機動飛行その2。

F-15Jの機動飛行の後、U-125A・UH-60Jの訓練飛行があった。この訓練飛行についても撮影しておけば良かったと後から後悔。

ブルーインパルスの展示飛行が行われるまでに少し時間があったので、機動飛行後のF-15Jの地上展示も撮影。

スペシャルマーキングF15-1 F-15Jのスペシャルマーキング機は大人気で人だかりができていた。
スペシャルマーキングF15-2

トップガンマーヴェリックコラボ塗装機と並んでいた別のスペシャルマーキング機。

龍の由来も説明されていたが詳細を忘れた…。

白山に住まう龍神だったかな。

訓練飛行の後、ブルーインパルスの展示飛行が行われていった。放送で演目の説明が行われていたけれど、放送の内容を把握できなかったので実際にどの演目が実行されているのかがよく分からなかった。いくつか分かりやすい演目があった。

ブルーインパルス1 ブルーインパルスその1。
ブルーインパルス2 ブルーインパルスその2。
ブルーインパルス-ダイヤモンドテイクオフ

ブルーインパルスその3。

「ダイヤモンドテイクオフ」らしい。

ブルーインパルス4ブルーインパルスその4。
ブルーインパルス5ブルーインパルスその5。
ブルーインパルス6ブルーインパルスその6。
ブルーインパルス-チェンジオーバーループ1

ブルーインパルスその7。

「チェンジオーバーループ」らしい。

ブルーインパルス-チェンジオーバーループ2

ブルーインパルスその8。

こちらも「チェンジオーバーループ」。

ブルーインパルス9

ブルーインパルスその9。

ブルーインパルス-フェニックスロール1

ブルーインパルスその10。

「フェニックスロール」らしい。

ブルーインパルス-フェニックスロール2

ブルーインパルスその11。

こちらも「フェニックスロール」。

ブルーインパルス-サンライズ前

ブルーインパルスその12。

「サンライズ」の展開前。

ブルーインパルス-サンライズ

ブルーインパルスその13。

「サンライズ」展開後だが曇天で強風のためスモークがすぐに判別できなくなった。

ブルーインパルス-コークスクリュー

ブルーインパルスその14。

「コークスクリュー」。

ブルーインパルスの展示飛行が終わったら、ボツボツと基地を後にする人が出てきた。ブルーインパルスの展示飛行を見ることが主な目的であった人々が多かったのか、あるいはシャトルバスやタクシー待ちの混雑を避けるために早めに引き上げることにした人々が多かったのか…。ブルーインパルスの後でアグレッサーの機動飛行があるのでもったいないとは思った。

引き続き、アグレッサーの機動飛行が行われた。規模縮小のためか2機だけの機動飛行になっていた。

アグレッサー1 アグレッサーの機動飛行その1。
アグレッサー2

アグレッサーの機動飛行その2。

急上昇。

アフターバーナーが見える。

アグレッサー3

アグレッサーの機動飛行その3。

おなか側。

アグレッサー4

アグレッサーの機動飛行その4。

別機体の離陸からの急上昇。

アグレッサー5

アグレッサーの機動飛行その5。

高速急旋回。

ヴェイパー出てる。

アグレッサー6

アグレッサーの機動飛行その6。

何とか背中側が撮れた。

アグレッサー7

アグレッサーの機動飛行その7。

別機体の背中側。

アグレッサー8

アグレッサーの機動飛行その8。

おなか側。

アグレッサー9

アグレッサーの機動飛行その9。

アグレッサーの機動飛行が終わり、今回の航空祭の飛行展示が全て終了。地上展示はもうしばらく行われるようだったし、終了直後はシャトルバスの待ちが厳しいことになると予想していたため、地上展示の撮影などでしばらく時間を潰してからシャトルバスに乗ることにした。この時点では気がついていなかったのだけれど、レンズのAFスイッチが何故かMF側になっていて、地上展示の撮影でピンボケ写真を量産してしまった。撮影しようとするたびにMFアシスト表示になったので不思議だったのだけれど、まさかレンズのAFスイッチが切り替わっているとは思わなかった。

地上展示BI-F15-2

飛行展示を終えたブルーインパルスとF15が整列していた。

コマビエちゃん

コマビエちゃん。

でっかいてるてる坊主的なもの。

台風接近に伴い基地の有志で作成されたらしい。

時間をもっと潰してシャトルバス待ちの列が落ち着いてから列に並びたかったのだけれど、しばらくすると基地を閉じるので退場してほしいとのアナウンスがあり、仕方なくシャトルバス待ちの行列に加わることにした。時間が経ったのでシャトルバスの待ち列が落ち着いているのではと期待していたのだけれど、残念ながら長蛇の列であった。小松基地のグラウンドで1時間以上の間立ったままあるいはゆっくり歩いて待たされて、ようやくバスに乗車することができた。この時点でかなり足が辛い状況になっていたのだけれど、シャトルバスから降りて小松駅に着いたら、駅構内の入場制限のためにさらに待たされることになった。駅構内へ入れるまでに1時間以上かかり、さすがに足が限界を迎えつつあった。幸運なことに、小松駅から金沢駅までの電車では座席に座ることができた。隣に座っていた方も航空祭で撮影を行われていたようで、僕にしては珍しくカメラや航空祭について話が弾んだ。

金沢に着いてからはすぐにホテルに戻り、夕食を取った。19日朝の時点でJR西日本は19日の18時頃から20日の12時ごろまで北陸エリアを運休すると発表していて、サンダーバードも22号まで運休となっていた。当初予約していたサンダーバード18号(金沢10:56発)も運休となってしまったのでサンダーバード24号(金沢13:20発)へと予約を変更していたのだけれど、改めてJR西日本の情報を確認してみたところ、このサンダーバード24号も運休になっていることに気がついた。既に切符を発行していたこともあり、慌てて金沢駅のみどりの窓口に出撃。サンダーバード24号と同じ時間に臨時のサンダーバードが運行されることになっていたが、これは12両編成でグリーン車を除いて全て自由席という構成で、かつ、グリーン車の指定席券はみどりの窓口では発行できず車内での発行になるとのことであった。つまり予約不可で着席できる保証もなし、ということである。少々迷ったものの、長時間の乗車となるため着席できる保証が欲しかったので、まだ空きがあったサンダーバード28号のグリーン車を予約。サンダーバード28号は金沢駅14:20発で、かつ、湖西線が強風のため止まっているために琵琶湖線経由での運行となりそうであった。琵琶湖線経由だと距離が長くなるので30分ほど到着が遅れるとのこと。遅れてはしまうが帰宅はできるので、今回は辛抱するしかない。金沢駅を後にしてホテルに戻り、入浴してから就寝。就寝時点ではさほど強くない雨が降っていた程度であったが、たまたま夜中に目が覚めたので外を見てみたら、まさに台風通過中という感じで強風と強い雨になっていた。

当初の予定よりだいぶ後の出発となってしまったので、遅めの起床時間にして朝食を取った。出発時間まではまだ時間ががあったのでホテルのチェックアウト時間を延長して時間を潰した。サンダーバード28号のグリーン車を予約できたとはいえ行きと違って2列側の車端寄りの席だったので揺れが多めで隣の客が微妙だったこともあり、さほど快適ではなかった。何とか大阪まで到達し、そこから快速電車に乗って最寄り駅に到達し帰宅。予定では20日の昼過ぎには帰宅できるはずだったが、最終的には帰宅が20日の夜までずれ込んだ。

飛行中の写真撮影は前回と同じようにドットサイトEE-1を使って撮影したが、やはり歩留まりは悪かった。比較的近くを飛行してきた際にレンズのズームを戻し忘れたりして機体が切れまくった写真を量産してしまった。ちなみに、今回の記事に上げた写真はトリミングしたものも多い。撮影の設定はほぼシャッター優先で1/2000秒のISOオート。一部、意図せずシャッター速度を上げすぎて撮影したものもあった。天気がずっと曇りだったのであまり明るく写せなかったのが残念である。

今回の小松基地航空祭については、開催自体が危ぶまれたこともあり、最悪の場合は現地で中止のアナウンスを受ける可能性を覚悟して出かけたが、何とか無事に開催されて良かった。展示飛行の内容が縮小されていて少し残念ではあったがやはり迫力があって面白かった。帰宅の際に色々とトラブルに巻き込まれて疲れたけれど、行って良かったと思う。来年は無事にフルスペックで開催されることを期待したい。

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