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阿蘇周辺ツーリング。(2022/05)

何度かツーリングネタを探していたときに、ふと気になった言葉が「弾丸フェリー」というキーワードであった。「弾丸フェリー」とは、フェリーで関西と九州を往復するコースのことで、夕方に関西で乗船→翌朝九州着→当日夕方九州で乗船→翌朝関西着、という内容である。かなり割引が効くのでこれを利用して九州に行ければと考えていたのだけれど、ゴールデンウィーク中に決行できるのではと思って調査を開始。

九州の行き先については以前から気になっていた阿蘇山周辺とすることにした。六甲アイランド神戸港と大分港を繋ぐ航路のさんふらわあが弾丸フェリー対応なので日程を5/4~5/6として弾丸フェリーを予約することにしたのだけれど、ゴールデンウィーク中は残念ながら弾丸フェリーの割引が効かないことが分かった。ただ、往復割引は効くので、バイク込みの往復コースで予約。計画した時期がやや遅く既に個室は埋まってしまっていたので「プライベートベッド」を予約してみた。プライベートベッドは個室ではなく相部屋だけれど、各ベッドがブラインドで仕切られているのである程度のプライバシーは保たれている。

プライベートベッド

プライベートベッド。2段になっているので上段を予約。
さほど広くないが寝るには十分な広さ。テレビ等の設置もあり。
タオルと歯磨きのセットは用意されていたがスリッパ・浴衣・バスタオルは無し。
上段は部屋天井がすぐで何度も頭をぶつけた。
ちなみに行きも帰りも偶然同じベッドだった。

出発日が近づくにつれて気になってきたのが天気であった。長期予報では5/4~5/6の天気は微妙であり、一方、5/2~5/4の天気はまずまずという感じであった。フェリーの予約は手数料がかかるもののキャンセル自体は可能であったので、改めて5/2~5/4の日程でも予約できるか調べてみた。その結果、まだ予約可能であることが分かったので5/2~5/4の日程でも予約してみた。乗船日の7日前までなら最低限のキャンセル手数料ですむため、7日前までにどちらの日程を採用するか決めることにし、しばらく待ってみた。その結果、5/2~5/4の天気が問題なさそうである一方で5/4~5/6の天気は微妙な感じで推移していたので、最終的には5/4~5/6の予約をキャンセルし、5/2~5/4の日程を採用することにした。

阿蘇周辺についてはいくつか立ち寄りたい場所があったので、ツーリングサポーターで立ち寄りたい場所を経由地としてルートを設定してみたのだけれど、5/2当日になってルートを確認してみたところかなり無駄があるルートになっていることに気がついて、ルートを再設定。ちょうど、4/28からツーリングサポーターがPCのWeb上でのルート設定とアプリ版とのルート共有機能が追加されていたので、それを使ったPCでのルート設定を行ってみたのだけれど、アプリ側とのルート共有ができなかった。共有できない原因はこの時点では分からなかったので、仕方なくアプリ側でルートを再設定。行きたいルートを設定しようとすると、設定可能な経由地の数をオーバーしてしまうことが分かったので、大分港から阿蘇山上公園のルートと、阿蘇山上公園から大分港のルートをそれぞれ経由地込みで設定。ちなみにルート共有ができなかった原因は後ほど判明。アプリ側のアップデート忘れであった…。

5/2当日、フェリーの出発は19時であったが1時間以上前に乗船手続きを行うように指定されていたため早めに動くことにし、17時前にフェリー乗り場に到着。しばらく待っていると乗船手続き開始の案内があったので窓口に向かい、乗船手続きを実行。乗船手続き完了後またしばらく待ち、18時に乗船開始の案内があったので乗船。バイクの駐輪位置は車両甲板の端の方(船体側面寄り)であった。

さんふらわあ駐輪

どんな感じでバイクを固定するのか興味があったのだけれど、意外にあっさりとした固定方法だった。
後輪の前後に車止めを置いて、スイングアーム右側と甲板の間に棒をつかえて固定。
前のフェリー乗船(六甲アイランドー新門司港)の時にはバンドを使ってがっちり固定されてた。

船内に入りプライベートベッドの方に荷物を置いてから、レストランに移動し夕食を取ることにした。レストランはバイキング形式で、既に列ができていた。少し待たされたが料理を確保でき、窓の近くの席で食べることにした。食事を取っていた時間帯は既に六甲アイランドから出港していて外も真っ暗だったのだけれど、ふと窓を見ると雨粒が…。出航前の空は雲が多かったとは思っていたけれどまさか雨が降り出すとは予想していなかった。

さんふらわあ船上

さんふらわあ船上、出発前の風景。
少し雲が多めだったが、この時点では雨が降るとは予想していなかった。

食事を取った後で入浴することにしたのだけれど、ここで気がついたのがプライベートベッドにはスリッパも浴衣もバスタオルもないことであった。仕方ないので備え付けの普通のタオルと着替えのみ持参して大浴場に行ったのだけれど、更衣室のロッカーが有料(コインリターン式)だったので財布を取りに一旦戻り、改めて入浴。大浴場とはいうもののあまり広くなく混雑していたので、早めに入浴を切り上げることにした。その後は船内を少しぶらついたりしていたが、翌朝の行動開始時間が早いこともあり早めに就寝。船室内では騒音はなかったけれどずっと船のエンジンの振動が伝わってきていて、よく眠れなかった…。

翌朝は何とか早起きすることができ、大分港へ到着するまで余裕を持って待機することができた。大分港へ到着後すぐには下船することはできず、車の下船を待ってから下船可能アナウンスがあり、車両甲板に向かい下船。天気はほぼ快晴であった。

大分の朝日

大分港に到着した際の天気。
うっすらと雲はかかっているがかなりいい天気。

さんふらわあとNonja

大分港で撮影。
うしろに停泊してるのは乗ってきたさんふらわあごーるど。

大分港からはナビに設定したルートに従って走行することにした。まず、近くのガソリンスタンドに立ち寄って満タンまで給油。それから由布岳を目指して出発。出発当初は気がついていなかったけれど、意図していないルートを通っていたようだ。何とか由布岳PA付近に到着したものの、ナビの案内ルートを確認してみたら、由布市方面に進んで湯布院ICから東九州道に入り由布岳PA併設の由布岳スマートICを経由して日出ジャンクションあたりで出入りして戻るルートになっていた。意図していたのは別府の方から東九州道に入って由布岳PAに立ち寄るルートだったので、出だしからいきなり間違えたらしい。仕方ないので一旦由布岳スマートICから出てそのまま下道を通り、次のルートであるやまなみハイウェイ方面まで進むことにした。朝が早かったためか走行中は気温が10度以下と低く、持参していた冬向け装備(防寒インナー・冬用グローブ)が役に立った。

やまなみハイウェイまで到達してからは順調に走行でき、途中で長者原の看板を見つけたのでNinja1000SXと共に撮影。壮大な山地が見えて綺麗な風景であった。

長者原

長者原の看板あたりで撮影。
ここは有名な映えスポットらしく、撮影中に何台も撮影目的の車やバイクが到着していた。

長者原から、やまなみハイウェイを進んで次の目的地である大観峰を目指して走行。ここでもまたルート設定を間違えていて、経由地を大観峰の展望台ではなく大観峰として設定してしまっていたために展望台を行きすぎてしまい、ある程度進んでから気がついて引き返し展望台まで戻った。展望台付近は車もバイクもかなり多かったけれど何とか駐輪できたので、しばらく歩いて展望台まで進んだ。天気は非常に良く、素晴らしい展望が広がっていた。

大観峰1

大観峰展望台からの展望その1。

大観峰2

大観峰展望台からの展望その2。

大観峰3

大観峰の碑らしい。

しばらくの間大観峰での展望を味わったあと、次の目的地である草千里方面へ進むことにした。途中で米塚付近を経由するつもりであったのだけれど、米塚方面のルートを見逃してしまったらしく立ち寄ることができなかった。草千里に近づいたところで酷い渋滞に遭遇したのだが、これは草千里の駐車場へ入場するための渋滞だったらしい。一旦、途中で草千里展望デッキ前で一旦駐輪して写真を撮ったあと、再度草千里駐車場方面に進行。草千里駐車場に駐輪したあと少し休憩し、そろそろ時間の余裕が無くなりつつある気配だったので草千里に立ち寄ることは諦めてそのまま阿蘇山上広場に行くことにした。


草千里1

草千里展望デッキからの展望その1。

草千里2

草千里展望デッキからの展望その2。
水たまりはなくなることもあるらしい。

草千里から阿蘇山上広場まではすぐの距離で、まもなく到着。阿蘇山の噴火警戒レベルは少し前にレベル1まで引き下げられていたが、火口周辺施設が前回の噴火によってかなりのダメージを受けていたようで、まだ火口周辺への立ち入りはできない状態であった。少し硫黄臭があったのは、活火山ならではだろうか。

阿蘇山上1

阿蘇山上広場から火口方面の展望。

阿蘇山上2

火口規制情報の表示。
写真では少し分かりにくいが「立入禁止」のランプが点灯している。
火口方面の道路への入口も閉じられていた。

阿蘇山上3

阿蘇山上茶店で「火山灰ソフトクリーム」を購入。
灰色っぽい色は黒ごまの色らしい。美味。

阿蘇山上広場からは、ケニーロードとミルクロードを経由して大分港に戻るルートを予定していた。阿蘇山上公園を出発した時点でそろそろ帰りのフェリー乗船受付時間に間に合うかどうか心配になってきていて、ゆっくりと風景を楽しむ余裕がなくなりつつあった。ケニーロードの走行中は気をつけて走ってはいたのだけれど、有名な看板は結局見逃してしまった。引き続き走行したミルクロードでもあまり風景を楽しむ余裕はなかった。走りやすい道ではあったが、十分に楽しめなかったのは残念であった。

展望台

途中にあった展望台からの展望。展望台の名前は見そびれた。
ケニーロード・ミルクロードにはあちこちに展望台があった。

ミルクロードからやまなみハイウェイに入ったところあたりで、次第に腹の調子が悪くなってきた。慣れないペースで過ごしたことが影響したのか何か食べ物が影響したのかは分からないけれど、さすがにこの状態で大分港まで走りきる自信が無かったので、途中にあった道の駅でトイレに駆け込んで何とか乗り切ることができた。このためにさらに時間をロスしてしまった。その上、そろそろガソリンの残量が厳しくなってきたことにも気がついてしまった。これまで走っていたルートがほとんど山道であったこともありガソリンスタンドがほとんど無く、給油するタイミングがなかったのだ。何とか大分港まではギリギリでガソリンが持つかもしれないけれど、途中でガス欠になる可能性も高く、かなりピンチな状況であった。ガソリンの残量を気にしつつ走行していたところ、休憩のために立ち寄った道の駅にガソリンスタンドが併設されていたことに気がついて給油することができた。給油した時点では朝の給油から270kmを超えて走行し燃料計の目盛が残り一つになっていて、大分港まではそこそこの距離を残していた。無事に給油できて良かった。引き続きやまなみハイウェイから東九州道に入り、何とか大分港に到着。給油時点から大分港までの走行距離は70km程度で、合計すると1日で340kmほど走行したことになる。これまでの1回給油での走行距離の最大はほぼ高速道路での走行で330km程度なので、下道走行の割合が多かったことを考慮すると、おそらく無給油では走りきれなかったのではないかと思う。ちなみに、大分港への到着時間は17時45分あたりであり、ちょうど乗船手続きのリミットとして指定されていた時間と同じであった。時間的にもギリギリで間に合ったことになる。到着後、慌てて乗船手続きを行い、何とか無事に乗船することができた。乗船後は、夕食を取り、翌朝の到着が早いため入浴は自宅で行うことにして早めに就寝。前日は船の振動などで熟睡できなかった感じであったけれど、さすがに疲れていたらしく就寝後すぐに熟睡していたらしい。

翌朝は日の出より早い時間に起床することができ、ちょうど日の出あたりの時間帯に明石海峡大橋の下を通過するようだったのでデッキに出て撮影。

明石海峡大橋

明石海峡大橋。
日の出の少し前の時間に通過。

日の出

日の出。
露出設定は暗めにしてある。

神戸港に到着後、下船可能アナウンスを待ってから車両甲板に向かい下船。まもなく自宅に到着。後片付けを行ってから入浴し、そのあとはほぼ引きこもって休息を取った。

阿蘇ツーリングルート

今回走行した経路。

ドライブレコーダー(EDR-21G)のGPSログから生成。

今回の阿蘇周辺ツーリングについては、計画や前準備が不足していたこともあり特に終盤にバタバタとしてしまったけれど、実行してみて良かったと思う。同じ日本とは思えないほど素晴らしい展望を楽しめたし、フェリー乗船関連でもいい経験になった。時間が取れれば、またどこか長距離ツーリングをしてみようと思う。

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