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サブPC、モニタリング方法再変更。(2021/02)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのサブPCであるAiについては、しばらく前にSpeedFanでのモニタリングからHWINFOでのモニタリングに変更したのだが、その際にHWINFOの出力を他プログラムから参照するために利用しているRemote Sensor Monitorというソフトが微妙に不安定であることが気になっていた。解決方法らしきものは見つけていて実験は行っていたのだけれど、少し前にようやく正しい動作を確認できたので、正式にその方法を採用することにした。

解決方法というのは、Remote Sensor Monitorを使うのではなくPromDapter(Prometheus Adapter)というソフトを使用する方法に置き換える、ということである。このPromDapterはRemote Sensor Monitorと同様にWebサーバーとして動作しHWINFOの出力を外部から参照できるようにするソフトである。Remote Sensor Monitorについては、HWINFOの作者自ら「もう作者が更新してないしバグも多いから他のソフトに移行するのがいいよ」と言っていて、そこで移行先として勧められていたのがPromDapterであった。ただ、このPromDapterはまだベータ版という扱いであり、まだ足りない機能があったりドキュメント類が最小限であったりする。情報を検索してみてもあまり有用な情報を見つけることができず、これまでは、必要な情報をHWINFOから十分に取得できるように設定することができず採用を断念していた。少し前に改めて情報を検索してみたところ、いくつかの情報から、何とか必要な情報を取得できるように設定することができた。

Remote Sensor MonitorはHWINFOの全ての出力を参照できるようにしていたが、PromDapterはマッピングファイル(標準のインストールではC:\ProgramData\PromDapter\Prometheusmapping.yaml)の内容にしたがってHWINFOの出力をマッピングして参照できるようにしている。このPrometheusmapping.yamlの内容は標準状態だとHWINFOの出力を全てマッピングできるようにはなっていないので必要に応じて記述を追加しなければいけないのだが、書式についての説明が現時点ではなく、このため、これまで何度か試してみたが断念してしまった、という状況になっていた。改めて設定について検索してみたところ有用な情報が見つかり、試行錯誤の結果、必要な情報を取得できるようになった。追加したのは以下の記述である。

# CPU

- '(?<Entity_CPU>)(?<MetricName>Core Max)'

# Sensor
- '(?<Entity_MB>)(?<MetricName>(SYSTIN|System|Motherboard|CPU|T_Sensor|PCH|Auxtin \d|CPU \(PECI\)|\+3\.3V|\+5V|\+12V))'
- '(?<Entity_Fan>)(?<MetricName>Chassis1|Chassis2|CPU)'

CPU温度についてはHWINFOで表示されるCPUのサーマルセンサーの出力値からCore Maxの値を採用していたので、それをマッピングするのが Entity_CPUの行である。また、各種温度のマッピングを行うのが Entity_MBの行で、ファン回転数のマッピングを行うのが Entity_Fanの行である。Prometheusmapping.yamlはYAML形式で記述されていてマッピングは正規表現等でマッチングすることで対応しているようなのだが、解説がないので、未だに良く分かっていない。とりあえず上記の記述を追加することで必要なマッピングの追加ができたので良しとする。

また、Remote Sensor Monitorは出力形式がJSON形式であるが、PromDapterは参照するURLを変更することでPrometheusフォーマット(?)またはJSON形式での出力の両方を参照できる。これまではJSON形式の出力から必要な情報を抜き出すためにPerlのスクリプトを使用していたが、今回はJSON形式ではなくPrometheusフォーマットの出力から必要な情報をPerlスクリプトで抜き出すようにし、サーバーKanaに一時ファイルを介して伝えるようにした。これで、PromDapterを使ってAiのモニタリングを正しく行えることを確認できた。

PromDapterはベータ版とはいうものの Remote Sensor Monitorのように内部エラーを起こして停止することなく安定して動作している。問題が発生しないようであれば、このままで運用していくことにする。

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