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サーバー、電源換装。(2020/11)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのサーバーであるKanaについて、少し前から妙な症状(再起動すると途中で起動に失敗しシャットダウン→電源ON)が起きるようになった。何らかの異常が発生しているのではと思われたのだけれど、原因は不明であった。状況からして電源ユニットが劣化した場合の状況に近いように見えたので、電源ユニットを換装してみることにした。

Kanaに搭載していた電源ユニットはSeasonic製のSSー650KM3Sで、使用開始から5年以上経過していた。低負荷環境とはいえサーバーなのでほぼ24時間運用していたこともあり、症状の原因が電源の劣化にあるかもしれないと考えたわけである。

Kanaの消費電力は平均で40W台なので、換装する電源としては低出力でかつ高効率な製品ということで調査。低出力で高効率な電源はあまり多くはなかったが、最終的に、Fractal Design製のION+ 560Pを選択。出力は560Wで、80PLUS Platinum認証を通っている高効率な電源である。もっと出力が低い電源にしたかったのだが、低出力だと効率が低めであったり、ATXではなくSFXであったりして、ほとんど選択肢がなかった。最近のPCは以前に比べると消費電力が低くなっているので出力300W程度で80PLUS Platinum以上の認証に通っているような電源の需要はありそうなものだが、そのような製品を見つけることはできなかった。低出力かつ高効率な電源を作るのは難しいのかもしれない。

ION+ 560Pはフルモジュラータイプであり、最低限のケーブルを接続して使用することができる。また、セミファンレス動作にも対応している。モジュラー接続部分の端子の形やセミファンレス動作切り替えスイッチの様子などからSeasonic製っぽいように見えたのだが、どうやらSeasonic製ではなくHighPower製のOEMらしい。

Kanaの消費電力は80PLUS GOLD認証のSS-650KM3Sでは平均41W程度であったので、80PLUS Platinum認証のION+ 560Pでは幾分消費電力が下がることを期待していた。実際に計測してみると平均40W程度で、わずかに低下したものの、思っていたよりは下がらなかった。よく調べてみたところではION+ 560Pは極低負荷域での効率が悪いようなので、SSー560KM3Sと比較してもさほど差が出なかったらしい。ただ、少なくとも悪化はしていないので、このまま運用していこうとは思う。

SS-650KM3S付属のケーブルは固いものが多かったため一部のケーブルの取り回しに苦労していたのだけれど、ION+ 560P付属のケーブルは比較的柔らかくて取り回しに苦労することはなかった。HDDの電源については、SS-650KM3S付属のSATA電源ケーブルだと固すぎて出っ張るためにケースのサイドパネルに干渉して閉じることができなくなり、別途SATA電源分岐ケーブルを用意して対応していたのだが、ION+ 560Pのケーブルはかなり柔軟で、SATA電源ケーブルをそのままHDDに接続してもサイドパネルに干渉することがなかった。

ちなみに、電源換装を行うきっかけとなったKanaの妙な挙動については、残念ながら電源換装後も何度か発生。ただ、KanaのLinuxカーネルのアップデートが何度かあって、最近は妙な挙動は発生していない。どうやらハードウェア的な問題ではなくソフトウェア的な問題であった様子。問題解決ではなく症状再現せずなので少し気持ち悪さが残るが、現状、問題が無いので、このまま様子見の予定。

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