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テレビ、更新。(2020/08)

  • Posted by: おりおん
  • AV

今年の夏ボーナスが出て予算に余裕があったので、少し大きめの買い物をしようと考えた。色々と考えた結果、テレビを更新することにした。これまで使っていたテレビはBRAVIA KJ-43X8500Cで、購入時にスペック面で妥協した点があったのと、BS4K放送に対応していない等、最近の規格に対応できていないことが気になっていたのだ。

KJ-43X8500Cを購入する際には東芝やPanasonic製のテレビも候補にしていたのだが、今回は、敢えて他社製品を購入したくなるだけの理由が特になかったのと、AndroidTVを便利に感じていたこともあり、SONYのBRAVIAシリーズの中から選択することにした。ただし、KJ-43X8500Cで不満に思っていた点としてコントラストの低さがあったので、高いコントラストが期待できる製品を選択することにした。

液晶テレビで高いコントラストを実現するためには直下型LEDバックライト部分制御が必要になるが、BRAVIAシリーズの液晶テレビで直下型LEDバックライト部分制御を採用しているのは最上級シリーズなZ9系を除くとX9500系になる。新しいテレビを購入しようと考えはじめた時期の少し前にX9500系の新製品であるX9500Hシリーズが発売開始されたので、X9500Hシリーズで最も小型な49X9500Hを候補に入れることにした。49インチな49X9500Hを選択したのは、設置場所の都合である、49インチまでなら何とか設置できるのだが、それより大きいサイズは設置できないのだ。

KJ-49X9500Hは、他のサイズ(55インチや65インチなど)の製品が発売開始された時期(2020年6月頃)よりかなり遅れて、今年秋から発売開始予定となっていた。特に慌ててテレビを購入したいということは無かったので、発売開始まで待つことにし、スペックがほぼ同等であると思われるKJ-X9500Gの実機展示を確認してみた。KJ-X9500GとKJ-X9500Hのいずれも、VA方式の液晶パネルを採用していて、IPS方式と比較すると視野角による色変化が大きめに出てしまうのだが、実機展示を確認した限りでは、思ったほどは色変化は目立たないな、と感じた。ただ、IPS方式よりは色変化が大きいことは分かったので、ここは妥協するしかないかな、とも考えた。

当初は、上記したようにKJ-49X9500Hを採用する方向で進んでいたのだけれど、しばらくしてから、ふと、気になり始めた製品が、48インチ有機ELテレビであるKJ-48A9Sであった。有機ELテレビは、コントラストという面では液晶テレビを圧倒していて、たとえ直下型LEDバックライト部分制御を採用した液晶テレビであっても、ほとんどの製品では太刀打ちできない。ただし、有機ELテレビの寿命は液晶テレビより短く、変化に乏しい映像を長時間表示すると焼き付きの可能性がある。また、有機ELテレビは、KJ-48A9Sを含めて、ほとんど(全て?)グレア画面であり、ノングレアやハーフグレアを採用している製品がほとんどな液晶テレビより映り込みが目立つと考えていた。

KJ-48A9Sを初めて見たのはソニーストアでの展示であったが、映像は綺麗だが、やはり、映り込みが気になるかな、という感想で、まだ、この時点では購入対象として考えていなかったこともあり、さほど興味は惹かれていなかった。KJ-49X9500Gの展示を見るために電気店を訪問した際に、有機ELテレビコーナーがあったので見に行ってみたところ、そこにKJ-48A9Sも展示されていた。KJ-48A9Sのデモ映像を見たところ、やはり、綺麗だ、と感じた。視野角による色変化も確認できなかった。画面の映り込みも確認してみたのだが、KJ-49X9500Gよりは目立つものの、一般家庭よりかなり明るい電気店の店内であることを考えると、当初、考えていたよりは、自宅内だと気にならないのではないかと考えた。ここで、KJ-49X9500Hより、KJ-48A9Sの方に興味が移ってきた。また、別の要素として、KJ-49X9500Hを購入する場合にはテレビ台も更新する必要があった。KJ-49X9500Hのスタンドの幅は約1mで、うちのテレビ台の幅は70cmほどなので、物理的にテレビ台の上に置くことができない。1m幅のテレビが置けるテレビ台はだいたい1万円弱あたりからの価格帯だったので、テレビの購入価格にテレビ台の価格として1万円ほど上乗せする必要がある。一方、KJ-48A9Sの方はスタンドの幅が47cmなので、うちのテレビ台に余裕で置ける。

KJ-49X9500Hの価格は、発売時期が未発表だったこともあり不明だったのだけれど、KJ-49X9500Gの価格帯が16万円ほどだったので、同等の価格帯であることが予想された。一方、KJ-48A9Sはソニーストアでの割引込みで22万円台あたりになりそうであり、約5万円(テレビ台更新込み)ほど、KJ-49X9500Hより高価になりそうであった。ただ、十分に予算範囲内であったこともあり、最終的に、KJ-48A9Sを購入することに決定。ソニーストアでの購入を検討したものの、ソニーストアでは欠品状態で、次回入荷が10月になる、とのことであった。自宅近くのエディオンで在庫を確認してもらったところ、少数の在庫があるとのことであったので、エディオンで購入することにした。交渉の結果、ソニーストアでの割引後価格と同等の価格にまで落としてくれたので、正式に購入手続きを行い、自宅への配送を依頼。これまで使ってきたKJ-43X8500Cについては、4K放送を見ようと思わなければ普通に使えるので、画面の劣化が進んできていた実家のテレビを置き換えるために実家に送ることにした。

KJ-48A9Sは無事に配送されてきて、配送担当の方により設置してもらい、簡単な動作テストまで行ってもらった。KJ-48A9SはKJ-43X8500Cより幅が10cmほど広いのだが、何とか、問題なく設置できて一安心であった。その後、自宅環境に合わせるためにKJ-48A9S側の各種設定を行い、AVアンプであるRX-A1070経由で接続している各機種の表示テストを行っていたのだが、ここで、予想していなかった問題が発生。CATVのセットトップボックスであるXA401からの映像が映らないのだ。XA401からの音声は聞こえてくるので、接続自体は間違いなくできている様子。RX-A1070経由ではなく直接XA401をKJ-48A9Sに接続すると映像が表示されることを確認できたことと、KJ-48A9SのHDMI設定を標準フォーマットに変更して4K HDRに非対応にするとRX-A1070経由でもXA401からの映像が表示できたので、RX-A1070を経由すると4K HDRの映像が表示できないことが判明。この時点では、RX-A1070自体が4K HDRに対応できていない可能性を疑ったので、YAHAMAのサポートに連絡して対応方法を聞いてみたところ、まもなく返答があった。RX-A1070は4K HDRに対応しているとのことであり、チェック方法も教えてもらったので試してみたが、RX-A1070側の設定で4K HDRを通さない設定にした場合を除いて、XA401の映像は表示できなかった。ここで、ふと思いついて、RX-A1070とKJ-48A9Sを接続しているHDMIケーブルを別のケーブルに変えてみることにした。たまたま、手元にあったエレコム製のPremiumHDMI認証済みHDMIケーブルを使って接続してみたところ、あっさりと、RX-A1070経由でXA401の4K HDRフォーマットの映像が表示できることが確認できた。これまでRX-A1070とテレビを接続していたHDMIケーブルは、Panasonic製の4K 18Gbps対応を謳っている高めのケーブル(RP-CHKX20-K)だったので、まさか、4K HDR映像が表示できない原因がこのHDMIケーブルだとは予想していなかった。このRP-CHKX20-Kを購入したのは2016年頃で、スペック的にはPremiumHDMIの認証条件を満たしているように思えるのだが、製品としてはPremiumHDMI認証済みを謳っていない。PremiumHDMI認証済みでないため、何らかの要素の影響で4K HDR映像を正しく伝えられないのかもしれない。ちなみに、うちには4K HDR映像を出力する機器としてPS4 Proもあるのだが、こちらも、HDMIケーブル交換前は4K HDR映像を表示できなかった。HDMIケーブル交換後、PS4 Proでも無事に4K HDR映像を表示できることを確認できた。

これで、うちで問題なくKJ-48A9Sを使用できる環境が整ったので、いくつか、YouTube等で4K HDRな動画を視聴してみた。YouTubeでは4K HDRな動画が色々と公開されていて、いくつか視聴してみたのだが、さすが有機ELだな、という感想。色鮮やかで非常に高いコントラストで動画が表示できる。思わず、凄い、と感心してしまった。画面の映り込みについても、確かにはっきりとした映り込みはあるものの、暗く映り込んでいるので、何とか、許容範囲であった。KJ-43X8500CはハーフグレアなのでKJ-48A9Sと比較するとはっきりとした映り込みはないものの、ぼんやりとした映り込みが明るく見えていて、状況によっては気になっていた。映り込みに関しては、暗くはっきりした映り込みと、明るくぼんやりとした映り込みの違いはあるものの、当初、予想していたほどの差はない印象である。

なお、KJ-48A9Sはアコースティック サーフェス オーディオを採用していて、フルレンジのアクチュエータとサブウーファを搭載しパネル面を直接振動させて音を出す仕組みになっているので、テレビ下端にはスピーカーを搭載していない。このため、スタンドはかなり低い作りになっている。スタンドが低いためにテレビ下端とテレビ台の間の隙間がかなり狭くなったので、これまで、テレビの前に置いていたIRリピーターがケーブルの都合で置けなくなった。IRリピーターには外付けのIRレシーバーが付属していたので、IRリピーター自体はテレビの後ろに置いて、IRレシーバーをテレビの前に置くことで、問題なくIRリピーターを使用できることを確認。ちなみに、アコースティック サーフェス オーディオの音質には少し期待していたのだけれど、残念ながら、やっぱり薄型テレビの音質、という感じ。AVアンプ経由で聞く音とは、さすがに比べものにならない。

また、KJ-48A9SはAndroidTVとしても動作がかなり機敏になって、いい感じである。KJ-43X8500Cは、当初と比較するとやや機敏になったものの、UI動作に引っかかりがあることがあり、気になっていた。5年も経つとSoCの世代もかなり変わっていて、動作に余裕を持たせることができるようになったようである。

KJ-48A9Sについては、KJ-43X8500Cと比較すると画質面の向上がかなりあって、思い切って手を出して良かった、という印象である。パネルの寿命については少し心配しているものの、5年ほど持てばテレビとしての世代が変わってくると思われるので、そこまで持てば十分だと思う。

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