うちではサブカメラとして使っているDSC-RX100(以下RX100)がある。小型の割に綺麗な写真が撮れるので、外出時に荷物を増やしたくない場合に重宝していたのだが、購入から6年ほど経過したこともあり、そろそろ、世代交代させたいと考えていた。そんな折、RX100シリーズの新製品であるDSC-RX100M6(以下、RX100M6)が発表された。販売価格が約14万円という、コンデジとしてはかなり高額な製品ではあったが、予算に余裕があったこともあり、思い切って手を出してみることにした。
当初、RX100M6を購入するかどうかは迷っていて、RX100M6の予約受付が開始された6月12日の時点ではまだ決めかねていた。ワイド保証を付けるためソニーストアにて予約するつもりだったのだけれど、RX100M6の予約はかなり多く入っていたようで、6月14日の時点で既に初回出荷予定数完売となり、発売日である6月22日には間に合わない状況になってしまっていた。ソニーストア大阪に出向いてRX100M6の実機を実際に触ってみてから予約を入れるつもりだったのだが、ソニーストア大阪に出向く予定だった6月18日は大阪北部地震のため交通機関が停止してしまい大阪に行くことが出来なかったため、翌日である6月19日にソニーストア大阪に出向いて実機を触ってから、オンラインの方のソニーストアで予約。一緒にモニター保護シートPCK-LS30とアシストグリップAG-R2も予約したのだが、PCK-LS30の方はRX100M6の液晶画面を完全にカバーしてくれないことが分かったため、PCK-LS30をキャンセルしてモニター保護ガラスシートPCK-LG1を予約。
PCK-LG1は別予約の形になったので、翌日発送となり、すぐに届いたのだが、RX100M6・AG-R2の方は、しばらくの間、ステータスが「入荷次第出荷」のまま変わらなかった。ソニーストア大阪でRX100M6を触っていたときに納期に関して聞いてみたところでは1ヶ月以上かかるということだったし、とにかく早く手に入れたいということもなかったので、おとなしく、しばらく待つことにした。結局、RX100M6・AG-R2の発送連絡が届いたのは7月11日になってからで、翌日である7月12日に到着。予約してから、だいたい3週間で手元に届いたことになる。
RX100M6とAG-R2が届いたので、早速、AG-R2・PCK-LG1をRX100M6に装着。AG-R2はRX100にも装着していたので特に迷うこともなくRX100M6にも装着できたのだが、PCK-LG1の装着には少し苦戦。これまでガラス製の保護シートを使ったことが無かったので、PET製など、他のタイプの液晶保護フィルムと同じようには貼り付けが出来なかったのだ。PCK-LG1は薄いとはいえガラスなので、割れそうで怖かったのである。一発で綺麗な位置に貼り付けることは出来なかったが、何度かやり直した結果、納得できる位置に貼り付けが出来た。
バッテリーを充電した後で、テストのため、RX100・RX100M6を持ち出して撮影を行ってみた。現時点ではCaptureOneがRX100M6のRAW現像に非対応なので、JPEG撮って出しの結果を基に比較してみた。ちなみに、出撃先は神戸の須磨離宮公園である。休日ではあったが、猛暑のため人が少なく、撮影テストは行いやすかった。ただし、人体には厳しかった…。
焦点 距離 | F値 | RX100 | RX100M6 |
24mm | F2.8 | ![]() | |
F4.0 | ![]() | ||
F8.0 | ![]() | ||
28mm | F1.8 | ![]() | |
F2.8 | ![]() | ||
F3.2 | ![]() | ||
F4.0 | ![]() | ![]() | |
F8.0 | ![]() | ![]() | |
(約)50mm | F4.0 | ![]() | ![]() |
F8.0 | ![]() | ![]() | |
100mm | F4.0 | ![]() | |
F4.9 | ![]() | ||
F5.0 | ![]() | ||
F8.0 | ![]() | ![]() | |
200mm | F4.5 | ![]() | |
F8.0 | ![]() |
RX100の方は完全なステップズームを設定できなかったので、表示上、焦点距離を50mmに合わせてみたものの実際は49mmになってしまっていた。このため、焦点距離50mmの場合の撮影条件を合わせることが出来なかった。それ以外にも、F値を完全に同じに出来なかった条件もあったし、ピントが合っている場所を完全には同じに出来なかったので、比較には向かないかもしれない。ただ、焦点距離と画質の傾向について、少しは比較できるとは思う。
FullHD / 60fpsでの動画についても、似たような条件で撮影してみた。RX100M6については、4K/30fpsの動画と、960fpsスーパースロー動画も撮影してみた。ちなみに、RX100とRX100M6でFullHD時の画角を統一し損ねたので、厳密な比較には向かない。
RX100 | RX100M6 | |
FullHD / 60fps | ||
4K/30fps | ||
960fps |
960fpsでのスーパースロー動画については、出力解像度はFullHDではあるものの実解像度はかなり低いし最長記録時間も数秒というところなので、多用しようとは思わないけれど、場合によっては面白い動画が撮影できそうである。
他に、RX100M6のみでいくつか撮影テストも実行。
神戸離宮公園の風景。 | ![]() |
薔薇その1。 | ![]() |
薔薇その2。 | ![]() |
薔薇その3。 | ![]() |
噴水。 水しぶきで虹が出ていた。 | ![]() |
鳥が飛んでいたので撮影。 | ![]() |
撮影テストを行っていて、RX100M6のバッテリーの持ちがRX100よりは悪いことが分かってきた。カタログスペック的にも、静止画撮影枚数についてはRX100が330枚でRX100M6が240枚と、それなりに差がある。RX100系とFDR-X3000で使える使える予備バッテリーは既に1つ持っていたけれど、これは主にFDR-X3000使用時の予備として確保していたものなので、もう一個、予備バッテリーを確保。
RX100よりRX100M6の方が少し厚みがあって重量も重い(RX100=240g・RX100M6=301g)ので、RX100M6の方がずっしり感がある。ただ、一眼に比べると余裕で軽いので、さほど気にはならない。RX100と比較すると、ファインダー・チルト液晶・ズーム倍率拡大など、機能が大幅に増えているので、重量が増えるのは仕方ないと思う。
ちなみに、機能面では、RX100M6は既にうちのα77Ⅱを超えていたりする。画質や焦点距離範囲ではα77Ⅱの方が上なのでα77Ⅱの出番がなくなることはないと思うけれど、RX100M6でよく使う焦点距離の範囲をカバーできそうなので、いくらかはα77Ⅱの出番が減りそうな気がする。
Comments:0