かなり前に「Honda Ride On Festa」というホンダのバイクの試乗会に参加したことがあったのだが、それ以来、試乗会に参加したことはなかった。最近まで試乗会的なイベントはもうやっていないのだろうと思い込んでいたのだけれど、少し前に「Honda DREAM Festa」という試乗・商談会が開催されることを知り、参加してみることにした。

今年の「Honda DREAM Festa」は、関西圏では大阪・舞洲で4月17日に開催されるとのことだった。事前に申し込みが必要とのことだったので、早めにWeb経由で申し込み。参加票をプリントアウトし、必要事項も記入しておいた。

4月17日の天気予報は、当初は雨の予報だったので無事に開催されるかどうか心配になった。当日になってみると、朝まで雨だったけれど昼頃から晴れてきて一安心。現地の昼休憩時間の間に到着できるように出発し、阪神高速湾岸線では強風にあおられはしたものの、何とか無事に到着。受付にて参加票を渡し、5枚綴りの試乗券をゲット。試乗券と一緒に腕章も渡されて、試乗中は腕章を付けることを依頼された。ちなみに、この腕章には最寄りのホンダドリーム店の店舗名らしき紙が入っていた。

今回は、CBR1000RRとNC750S、あとはVFRを試乗するつもりであった。時間に余裕があれば他の車種も試乗しようとは考えていた。

…ここから色々と誤算やらイベント発生である。

第一の誤算は、最初に試乗列に並んだCBR1000RRでやたらと待たされたこと。他の車種は試乗車が数台用意されていたのに、CBR1000RRだけは試乗車が1台のみ。列に並んでいる人は少ない方だったのに、試乗順がなかなか回ってこない。最終的には、試乗開始まで2時間以上待たされることとなった。

次の誤算、というよりトラブルは、試乗券の扱いについての説明がなかったこと。受付で試乗券を受け取った際には何も説明されなかったのだが、実際には、試乗券を受け取ったら、まず各車種の試乗申し込みを行わなければならないシステムになっていた。このシステムになってから初めての参加で、説明がなかったためにそのようなシステムになっていることには全く気付かず、試乗申し込みを行わないままCBR1000RRの試乗列に並んでいた。いざ試乗という段になって、試乗券に車種名が未記入であることを指摘され、そこで、初めて試乗申し込みが必要なことに気がついたわけである。それまで長時間待たされたあげくの仕打ちだったので、クレームを入れて、そのまま試乗を行わせてもらった。CBR1000RRの試乗開始まで長時間待たされたこともあり、CBR1000RRの試乗終了後に改めて試乗申し込みを行おうとしたら既にいくつかの車種が試乗受け付け終了となっていた。試乗予定であったVFR800Fについても受け付け終了していて、残念ながら試乗できなかった。NC750Sについてはまだ申し込み可能だったので申し込み。VFR800Xがまだ試乗可能のようだったので、VFR800Fの代わりにVFR800Xの試乗を申し込み。ちなみに、VFR800Xの試乗を申し込んだはずだったがNC750Xの申し込みにされていたことに気がつき、修正してもらうというおまけ付き。

上記のようにいろいろあったことで、純粋に試乗を楽しめなかったのが残念である。

試乗の感想としては、以下のような感じか。

• CBR1000RRは、前回の試乗でも感じたけれど、コンパクトな車体の上、スムーズでパワフル。気合いを入れて走るにはいい感じだが、きついライディングポジションや固いシートなど、普段の足に使うには向かないな、という印象。
• NC750Sは、試乗車がDCT装着車でATモードで走行したこともあり、楽ちんではあったが面白みに欠ける印象。750ccという排気量の割にはさほどパワフル感じはしない。エンジンを回すとやや振動が出てくるのは、そういう味付けなのだろうか。
• VFR800Xは、エンジンについては少し前にVFR800Fに試乗した際と同じような印象。同じV型エンジンとはいえどFireStormよりスムーズで低振動、その代わりトルク感はやや落ちる感じ。クロスオーバータイプということでシート高はやや高めだったけれど、これは何とか対応できそう。

あと、もう一つ気になったのが、試乗コースが右回りだったこと。左回りより右回りが苦手な人は多いと思うので、敢えて右回りにしたということであれば、かなり疑問である。おそらく、コースレイアウト上、仕方なかったのだろうけれど。ちなみに、僕が右回りが苦手な理由は、右回りの際には右手回りが窮屈になってアクセルワークがしにくくなるからである。

今回は色々とあったのでいまいちな印象ではあったけれど、可能なら、次回開催時には参加したいところ。次は、さすがにすっきりと試乗できるだろうし。