うちのFireStormについては2年ほど前にLEDテールランプを換装していて、ノーマルバルブより明るくなるなど、そこそこ満足できる結果になっていた。ただ、一つ不満があって、テールランプ状態がやや明るすぎるように感じていた。何となく情報収集していたときに、新しいLEDバルブの製品情報に気づいて、再度、換装してみたくなった。
新しいLEDバルブ製品というのは、PHILIPSからリリースされている、「X-Treme Ultinon LED ストップ/テールランプ レッド」(以下、X-Treme Ultinon)である。ノーマルバルブより明るいという評価・リフレクタを有効活用する設計・3年保証あたりに惹かれたのと、これまで使用していたLEDバルブで気になっていたテール点灯時の明るすぎる傾向が改善できるのではないかと期待したわけである。
X-Treme Ultinonを発注し、まもなく届いたので、週末になって時間が取れてから換装を実行。換装とはいっても純正ソケットにポン付けなので特に困る点は無かった。この時点では、何となく取付がゆるい気がするが大丈夫だろうとは思っていた。が、これが問題になることが後から判明。
各バルブを並べてみると、こんな感じ。左から、ノーマルバルブ、これまで装着していた10.5W級LEDバルブ、X-Treme Ultinonである。
次に、各種バルブ装着時の明るさを比較してみる。
テール点灯 | ストップ点灯 | |
ノーマルバルブ | ![]() | ![]() |
10.5W級LEDバルブ | ![]() | ![]() |
X-Treme Ultinon | ![]() | ![]() |
左:ノーマルバルブ 右:10.5W級LEDバルブ | ![]() | ![]() |
左:ノーマルバルブ 右:X-Treme Ultinon | ![]() | ![]() |
左:10.5W級LEDバルブ 右:X-Treme Ultinon | ![]() | ![]() |
明るさで言うと、X-Treme Ultinonはノーマルバルブより確実に明るいが10.5W級LEDバルブよりはやや暗い、という感じ。X-Treme Ultinonのテール点灯時の明るさは、10.5W級LEDバルブほどではないにしろ、やっぱり明るい。また、X-Treme Ultinonはバルブ先端部分がヒートシンクになっていて光が出ないため、後ろから見るとバルブ部分が暗く見える。点灯自体が明るいため、この暗い部分が結構目立つ気がする。
参考までに、X-Treme Ultinonの1個あたりの消費電力は、12V駆動時の実測で、テール点灯時が約0.3W、ストップ点灯時が約2.1Wだった。10.5W級LEDバルブの消費電力がテール点灯時約3W・ストップ点灯時約0.6Wなので、それよりは消費電力が低い。
性能面では、このX-Treme Ultinonは十分ではあるのだけれど、前述したように、ソケットへの取付がゆるいことが問題になることが判明。X-Treme Ultinonを装着してしばらく走行した後にFireStormの後ろを見てみると、テールランプが点灯していないことに気がついた。停車してテールランプソケットを確認してみたところ、2灯両方ともソケットからX-Treme Ultinonが外れてしまっていて、テールライト内に転がっていた。改めてX-Treme Ultinonをソケットに装着し直して再度走行を開始し、しばらくしてから確認したところ、またもX-Treme Ultinonがソケットから外れていた。今度は、ソケット内の端子部分を少し曲げてバネ作用が強くなるようにし、再度、X-Treme Ultinonを装着。かなりゆるめではあるけれど、この状態では何とかソケットから外れないようになった。ただし、かなり不安が残る状態なので、このX-Treme Ultinonの使用を一旦あきらめることにした。
ソケットへの取付がゆるい原因については、何度か装着している間に分かってきた。FireStormのテールランプソケットは、電極部分から伸びた出っ張り部分をウェッジ球のウェッジ部分にある出っ張りに引っかけることで、ソケットから電球が抜けにくくなるような仕組みになっている。下写真の赤丸部分がバルブに引っかかる出っ張り部分である。
各バルブのウェッジ部分の出っ張りを比較すると、以下のような感じである。
ノーマルバルブ | 10.5W級LEDバルブの 一つ前の世代。 形状としては同じ。 | X-Treme Ultinon 下段の赤丸部分が凹み箇所。 |
![]() | ![]() | ![]() |
![]() |
ノーマルバルブ・10.5W級LEDバルブについては出っ張りが生きているが、X-Treme Ultinonについては、出っ張りの形を作ろうとしている気配だが基板の厚みによって出っ張りが無効化されてしまっている。X-Treme Ultinonについては、ウェッジ部分の基板の一部がカットされて凹みが形成されているのだが、FireStormのテールライトソケット端子側の出っ張りがその凹みに合わず、その結果、取付がゆるくなって抜けやすくなるようだ。
以上のような状況から、消費電力の軽減以外にはX-Treme Ultinonを使うメリットが無いと判断し、元の10.5W級LEDバルブに戻すことにした。浮いたX-Treme Ultinonについては、今のところ売却処分予定。
Comments:0