僕が使用しているヘルメットにはBluetoothレシーバーとしてデイトナ製の聴くだけブルートゥース2を装着していたのだけれど、不注意により不具合を発生させてしまった。本体機能自体は問題ないのでそのまま使うこともできなくはなかったけれど、不安があるので新しいBluetoothレシーバーを導入することにした。

不具合というのは、電池キャップをしっかりと固定できなくなったという点である。使用中に電池切れ警告が出たので使用終了後に電池を交換しようとしたのだが、その際に電池キャップを回す方向を間違えたために本体側のネジ山を痛めてしまい、電池キャップをしっかりと締め込んで固定できなくなった。電池キャップの固定は一応できるけれど少し衝撃が加わると外れてしまいそうな緩さであり、このまま使用するには不安が残る状態であったのだ。

聴くだけブルートゥース2の次の機種としては、少し迷ったけれどDT-KIKUDAKEを選択。当初、Bluetooth対応のインカムの中から選択しようかと考えたのだけれど、使用目的がレーダーやスマホからの音声を聞くことであり通話機能は特に必要ないことが分かっていたのでインカムを選択肢から外した。で、比較的無難な選択としてDT-KIKUDAKEを選択したわけである。DT-KIKUDAKEは聴くだけブルートゥース2の後継機種でFMラジオ機能が追加されているが、このFMラジオ機能についてはあまり期待せず購入。

DT-KIKUDAKEは発注からまもなく届いたので、週末に聴くだけブルートゥース2との交換を行った。DT-KIKUDAKEと聴くだけブルートゥース2は本体デザインがほぼ同じなので大きさも同じかと思っていたのだが、微妙にDT-KIKUDAKEの方が大きかった（前後長が数ミリ程度大きい）。スピーカーはおそらく同じものだと思われたけれどDT-KIKUDAKE付属のスピーカーと交換。スピーカー交換時に気がついたのだけれど、聴くだけブルートゥース2付属の方は片側スピーカーのスポンジが破れていた。これは、ヘルメットを被る際に耳と触れることが多かったためだろうと予想。

DT-KIKUDAKEを装着完了後、スマホとのペアリングを行ってBluetooth接続を行い、問題なく動作することを確認。レーダーの方もペアリング後に正常動作を確認できたので、正式にDT-KIKUDAKEの運用を開始。

DT-KIKUDAKEの使用感としては、前機種の聴くだけブルートゥース2とほぼ同じ。再生音質はレーダーやスマホのナビソフトの音声を聞くには十分以上だが、音楽を聴くにはやや厳しい。操作方法も同じだが、電源ON/OFF時やBluetooth接続時などの音が違う。聴くだけブルートゥース2ではいずれも「ピーッ」というガイド音であるが、DT-KIKUDAKEでは音声ガイドが流れる。音声ガイドの方が分かりやすいけれど、個人的には電源ON/OFF時は音声ガイドより「ピーッ」の方が好みである。FMラジオ機能については普通に受信は確認できたけれど操作方法がやや特殊。オートスキャンをかけて受信できた周波数についてそのまま受信を行うことができるのだろうと思っていたけれど、同じ周波数の受信を連続して行いたい場合はDT-KIKUDAKEにその周波数を記憶させる必要がある。

DT-KIKUDAKEはBluetooth接続の音声とFMラジオの音声を両方とも利用できるけれど、取扱説明書の記載からBluetooth接続の音声とFMラジオの音声は排他利用になり共存できないと思っていた。実際には共存可能であることが分かった。FMラジオONの状態でBluetooth側の音声が届くと一時的にFMラジオがOFFになり、Bluetooth側の音声が途絶えて少ししてからFMラジオがONに切り替わる。Bluetooth側ではレーダーとスマホを同時接続している際にはレーダーからのHFPプロファイルを優先して再生（A2DPプロファイル側の音量が下げられる）するようになっているが、Bluetooth接続の音声とFMラジオの音声の場合は完全に切り替えるようになっているらしい。FMラジオの利用頻度は低そうだけれど、共存可能ということで、たまには使ってみようと思う。

取り外した聴くだけブルートゥース2については、電池キャップ周りやスピーカー等の不具合はあるものの本体機能自体は問題なく動作しているので、廃棄するのではなくジャンク扱いでオークションにて売却することにした。実際に買い手が付くかどうかはまだ分からないけれど、値段を低めに付けたので誰かが引き取ってくれると期待。