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サーバー、HDD換装。(2022/01)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのサーバーであるKanaに搭載しているHDDについて、稼働時間が2万時間を超えているHDDがまだ2台残っていて、いずれは新しいHDDへと換装したいと考えていた。たまたま予算が確保できたので、HDD換装計画を発動。

換装対象となるHDDはWD80EFAXで、当初は後継機種であるWD80EFBXを採用しようかと考えたけれど、採用できそうなHDDが他に無いか調査してみた。その結果、消費電力がほぼ同等でより高速な東芝製MD08ADA800を採用することにした。このMD08ADA800もWD80EFAXと同じようにNAS向けの24時間運用対応となるHDDである。MD80ADA800はいつものように通販にて確保し、到着後に念のため全域リードチェックを行い問題が出ないことを確認。

WD80EFAXの最大速度は220MB/s前後であるが、MD08ADA800の最大速度は260MB/s程度なので、2割近く高速。双方とも7200rpmなHDDであるが、WD80EFAXは「5400rpmクラス」として速度制限がかけられているようなので、もし制限が解除できたとしたらMD08ADA800と同等の速度が出るかもしれない。前述したように消費電力はほぼ同等である。騒音レベルについてはMD08ADA800の方が高いので少し心配ではあったけれど、ケース内に格納した状態ではほとんど差は感じなかった。発熱については単純に比較できないけれどMD80ADA800の方がやや温度が低い感じ。

Kanaに搭載していたWD80EFAXのうち稼働時間が2万時間を超えていた2台について、MD80ADA800へと換装。2台のWD80EFAXのうち1台はシステムドライブなのでAcronis True Imageにてクローンを行ってみたのだが、KanaのOSであるFedora35では不要なパーティション(MSR: Microsoft予約パーティション)が先頭に追加されてしまいパーティション番号がズレてしまったので、クローンを諦めてFedora35をインストールし直すことにした。これならMSRは作成されないのだが、インストール中のパーティション構成の設定時に手順を間違えてしまい、元のWD80EFAXと同じパーティション構成にできなかった。失敗に気がついたのはFedora35の各種設定を終えてデータパーティションも復旧した後であり、もう一度やり直すのは面倒なので、さっぱりと諦めて現状のパーティション構成で行くことにした。パーティション構成が違うとモニタリング履歴が単純には引き継げなくなるのでできれば同じ構成にしたかったのだけれど、引き継ぎが不可能というわけではないので、何とか対処を行い引き継ぐことができた。

OS再インストールに伴い、ついでに各データパーティションのサイズも調整。システムパーティション以外のデータパーティションの一部について使用状況が変わっていたので、使用状況に応じてパーティションサイズも調整してみた。

Kanaの構成ではExt4ファイルシステムを採用しているが、最近のFedoraではデフォルトのファイルシステムがbtrfsとなっているので、インストール時にbtrfsを試してみた。でも、btrfsのメリットをあまり感じなかったことと、パーティション管理のイメージがかなり変わっていてとっつきにくく感じたので、結局、Ext4ファイルシステムに戻すことにした。ちなみに、btrfsとExt4の間では相互変換が可能である。かなり時間はかかるけど。

Kanaのパーティションにはこれまでの慣例上swapパーティションも作成していたのだけれど、Fedora33あたりからストレージ上にはswapパーティションを作る必要がなくなったらしく、今回はswapパーティションは作成しなかった。swap領域はストレージ上からメモリー上(zram)に移行したらしい。メモリー上からメモリーへスワップアウトするということでちゃんとスワップアウトできるのか気になったのだけれど、zramでは圧縮が採用されていて実際より小さいサイズで格納されるらしい。

MD80ADA800を使うのは今回が初めてなので安定性や寿命はどのような感じなのかまだ評価できないけれど、このまま問題なく交換時期まで運用できることを期待。次にHDDを交換する際にはHDD1台あたりの容量を増やして台数を減らしたいところ。今回の換装でもHDDの台数を減らそうと考えなくはなかったのだけれど、バックアップ用のHDDのことを考えてそのままにした。いずれはより大容量で安価なHDDが出てくるだろうし、それまで待つことにする。

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