会社で仕事をしているときに、ふとタスクバーにあるHDD Sentinel PROのアイコンが警告表示になっていることに気がついた。HDD Sentinel PROで確認してみたところ、外付けドライブとしてRAID1構成で使用しているST8000DM004-2CX188のうちの1台に不良セクタが発生していることが判明。
ST8000DM004-2CX188の状況としては、S.M.A.R.T.の値でいうと#05(代替処理済みのセクタ数)や#C5(代替処理保留中のセクタ数)・#C6 (回復不可能セクタ数)が増えている状況である。#05が70以上、#C5・#C6が20以上になった時点でこのHDDはもう使わない方がいいと判断。最終的にはもう少し数値が増えていたような気がする(最終結果を記録するのを忘れた…)。8TBなHDDを別途用意してこのST8000DM004-2CX188と置き換えることにし、ST8000DM004-2CX188はまだ保証期間内であったのでRMAによる交換を行うことにした。
![]() | HDD Sentinel PROでの警告内容。 |
![]() | HDD Sentinel PROでのログ。 |
まずは不良セクタが発生しているST8000DM004-2CX188と置き換えるために同じ容量である8TBなHDDを確保することにした。たまたま、少し前からWesternDigitalのBlueシリーズの新製品として8TBでCMRなWD80EAZZが発売開始されていたので、これを採用。今でもまだSMRよりCMRの方が安心感がある。WD80EAZZは発注からまもなく届いたので、外付けHDDケースからエラー入りのST8000DM004-2CX188を取り出し、そこにWD80EAZZを装着。外付けHDDケースの電源が入ると自動的にRAIDのリビルドが開始された。リビルド時間はかなりかかったものの無事に完了。
ST8000DM004-2CX188についてはSeaToolsでのロングテストを実行してみたけれど予想通り失敗し、修復も失敗。RMAの申請を行い、RMA受付窓口に送付することにした。念のためゼロフィルを行ってから送付を行ったのだが、送付したタイミングが悪く、到着日時がRMA受付窓口の年末年始の休業期間に被ってしまった。実際に受領してもらったのは休業明けらしい1/4で、受領確認が1/5、代替品が中国から発送されたのが1/6。代替品が自宅に届いたのは1/13で、だいたい2週間でRMAによる交換手続きが完了したことになる。
前述したように既にST8000DM004-2CX188の代わりにWD80EAZZを購入して運用開始しているので、代替品の用途について迷ってしまった。そこで、うちのサーバーであるKanaに搭載しているHDDのうちに使用期間が2万時間を超えているものが何台かある事を思い出した。これまではKanaに搭載しているHDDについてはだいたい使用期間が2万時間に近づいた頃を目安にして交換していたのだけれど、この時点ではまだ交換していなかったHDDが何台かあったのだ。メインのデータ用として使用しているHDDはCMRなWD80EFAXで、さすがにこれをSMRなST8000DM004-2CX188に置き換えるのは無謀なので、バックアップ側のST8000DM004-2CX188のうちで使用期間が2万時間を超えていた1台を置き換えることにした。バックアップ側なので置き換え前のHDDからデータをコピーする必要は無く、元のHDDと同じようにパーティションを切った上で交換。
8TB容量のHDDで低回転タイプな製品はWD80EAZZが出てくるまでST8000DM004-2CX188のみであり、他に選択肢がなかったこともあって合計5台を導入したのだけれど、現時点で2台で不良セクタが発覚。24時間運用に対応していない製品を24時間運用していることで無理がかかっているかもしれないけれど、さすがにこの不良発生率は厳しい感じがする。WD80EAZZが登場したので、今後しばらくはWD80EAZZを採用することになりそう。
Comments:0