うちのサブPCであるAiについてはしばらく前から運用方法が変わっていて、データ用のHDD容量はさほど必要ではなくなっていた。ふと思いついたのが、データ用のHDDをSSDに換装することであった。Aiは基本的に24時間運用なので、HDDからSSDに変われば、より低消費電力かつ静音化できると考えたのだ。
Aiの運用が変わってからは実質的にデータ用として必要な容量は500GB以上1TB未満という感じであり、500GBクラスのSSDだとさすがに心許ないので、1TBなSSDへと換装することにした。当初、採用しようと考えていたのはWD Red SA500 NAS SSD(以下WD Red SSD)の1TB品であった。WD Red SSDの性能は十分だと考えていたのだが、たまたま、期間限定セールでWD Black SN750 NVMe SSD(以下SN750)の1TB品が値下がりしていて価格的にWD Red SSDとほぼ同等になっているのを発見してしまった。SN750は最新世代の製品ではなくPCI-Express Gen3対応の一つ前の世代のNVMe SSDであるが、速度的にはSerialATAなWD Red SSDよりSN750の方が圧倒的に高速だし、TBW値についても同等ということで、SN750を購入することにした。このSN750はヒートシンクレスだったので、別途Ainex製のヒートシンクと熱伝導シートも同時に購入。
SN750等は発注からまもなく届いたので、HDDの内容をSN750へとコピーして運用を開始。HDDについては冷却面に不安があったので冷却ファンを併用していたのだが、SN750についてはヒートシンクを装着していることもあり発熱をあまり気にする必要がなくなったので冷却ファンを取り外すことにした。
元々Aiはそこそこ静音な構成にできていたが、SSDへ換装したことでHDDの稼働音がなくなり、さらに静音化ができた。消費電力については、残念ながら大差ない印象。アイドル時に23W程度、運用中の平均が28Wあたりというところ。運用変更の際に微妙にCPUの平均負荷が上がったような感じがあるので、その分、消費電力も少し上がっているかもしれない。
今回の換装でAiをHDDレス構成にすることができた。光学ドライブがあるのでゼロスピンドル構成には到達していないが、HDDレス構成にできたのは今回が初めてである。HDDレスでも必要十分な容量を確保できるようになったことについて、技術の進歩を感じざるを得ない。
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