うちのメインPCであるYuiに搭載している電源はSeasonicのSS-650KMで、使用開始からそろそろ4年半ほど経っていた。これまではあまり発生していなかった、室温が低い時に電源が入りにくくなる症状が今シーズンでは頻発するようになったため、そろそろ電源を換装したくなった。

新たに購入する電源としては、ついでなので80 PLUS PLATINUM認証を受けている電源にしたくなったので、Seasonic SS-660XP2Sを選択。SS-660XP2Sは先代となるSS-660XP2と製品としては同じものとの情報があり、また、価格差（購入時点で1万円ほど差があった）のことを考えると迷ったけれど、最終的に、最新のSS-660XP2Sを選択。SS-660XP2Sは通販で確保できたので、到着後、換装作業を実行。

SS-650KMについては、当初、症状を明記した上でジャンク品として売却しようかと考えたのだが、まだ保証期間内であったので、一旦、修理に出すことにした。購入元のSofmapのサポート窓口に持ち込んで修理依頼を行ったところ、一週間ほどしてから代替品としてSS-660KM3Sが送られてきた。

SS-660XP2Sへ換装した後、動作確認を行っていったのだが、ここで気がついたのがコイル鳴きである。SS-650KMではほとんど気になっていなかったコイル鳴きが、SS-660XP2Sだと盛大に発生していたのだ。ケースを閉じた状態であったとしても、特に意識せずとも聞こえてくるレベルである。SS-660KM3Sに換装してみたところコイル鳴きはほとんど発生しなくなったので、原因はSS-660XP2Sにある気配であった。さすがに気になったのでSS-660XP2Sの取り扱い元であるオウルテックのサポート窓口に連絡したところ、調査をしてもらえることになった。一旦、YuiからSS-660XP2Sを取り外し、結果が出るまでSS-660KM3Sを搭載して運用していくことにした。

しばらくしてから、オウルテックのサポート担当の方から連絡があった。オウルテック側ではコイル鳴きの症状は確認できなかったとのことであったが、予備交換としてSS-660XP2Sの代品を送ってくれることになった。これでもダメならうちのPC一式を発送してオウルテック側で確認することも有り得るとのこと。さすがにそれは無茶な話だと思いつつ、送られてくるSS-660XP2Sでコイル鳴きが起きないことを祈りつつ待つことにした。

代品のSS-660XP2Sはまもなく届いたので、不安になりつつYuiへ搭載して動作確認を行ってみた。コイル鳴きは皆無ではなかったが、明らかに交換前のSS-660XP2Sよりマシになっていた。ケースを閉じた状態だとコイル鳴きは聞こえないので許容範囲内である。このまま、代品のSS-660XP2Sで運用していくことにした。

今回の電源換装でYuiの消費電力を計測してみた。アイドル時・OCCTでのCPUフルロード時・3DMarkで重いテスト（FireStrike）を実行中のピーク消費電力を行った状態での計測。単位はWである。

SS-650KM・SS-660KM3Sは80PLUS GOLD、SS-660XP2Sは80PLUS PLATINUMであるが、SS-660KM3Sがなかなか健闘している。SS-660XP2Sが最も消費電力が小さいのはさすがであるが、全体的に僅差という感じ。

SS-650KMの代品として送られてきたSS-660KM3Sについては、Yuiの電源事情が落ち着いてから売却の方向で考えていたのだけれど、サーバKanaに搭載している電源であるSS-560KMについても、そろそろ使用開始から4年近く経つので、これと置き換えたくなった。Kanaのアイドル時の消費電力を計測してみたところ、約48Ｗというところであった。試しにSS-660KM3Sへ換装してからアイドル時の消費電力を計測してみたところ、こちらでも約48Ｗというところだったので、このままSS-660KM3Sで運用していくことにした。Kanaはピーク時でも消費電力が200Ｗに届くことはないのでオーバースペックではあるが、しばらく、このまま運用していく予定。SS-560KMについては、まだ保証期間内だし正常動作しているので、とりあえず予備電源として確保。