うちで作業用PCとして運用しているKanaeについては、使用頻度が低めなこともあり、構成更新はもうしばらく後でもいいかなと考えていた。そんな折、AsusからTUFシリーズの新製品VANGUARD B85が発表され、まもなく発売開始された。VANGUARD B85のスペックはかなり魅力的だったので、思い切って、これを採用して構成更新を行うことにした。
VANGUARD B85を使うことにした理由は以下の通り。
- TUFシリーズということで、高耐久・安定性を期待できる
- Intel製LANチップ採用(I217V)
- 比較的安価な価格(13000円弱)
ただし、気になる点が無いわけでもなかった。
- SATA3ポートが4ポート(B85より上位のチップセットでは6ポートが標準)
- RAID系の構成使用不可(AHCIは使用できる)
ただ、Kanaeの実際の運用では上記制限は特に問題が無いので、気にしないことにした。
VANGUARD B85と組み合わせるCPUについては、Core i3-4130を採用。物理4コアは必要ないけれど論理4コアは確保したいということで、Core i3シリーズの下位モデルを選択したわけである。
例によって通販でVANGUARD B85とCore i3-4130を発注し、まもなく届いたので、換装作業を開始。換装する作業自体はあっさりと完了したので、一時的にモニタとHDMI接続を行って動作確認を行おうとしたのだが、画面に何も映らず、HDDにアクセスする気配も無かった。一旦HDMI接続を諦め、通常運用と同じようにDVI接続を行って動作確認をしようとしたのだが、これでも画面には何も映らず、HDDアクセスも行われない。POSTのビープ音は鳴っていたので起動失敗している感じでもなく、どういう状況なのかよく分からなかったのだけれど、実は、画面に何も映らない原因はDVIケーブルの接続が中途半端になっていたためであった。その上、KanaeはGRUBのブートメニューで選択完了までずっと待つ設定にしていたので、HDDアクセスも起動直後からGRUBのメニューが出るまで行われるだけで以後は行われてない状況であった。つまり、画面が表示されない以外は正常動作していたわけである。
チップセットが変わっているのでWindowsの起動に失敗するのではないかと心配したのだが、あっさりと起動してくれたので、後は必要なドライバやユーティリティ類をインストールして運用可能な状況に持ってこれた。KanaeのLinux側の環境についても、特に問題なく起動できることを確認。
ちなみに、CrystalMark2004で計測した構成更新前後のパフォーマンス差は以下のようになった。エクスペリエンスインデックスの値も確認したかったのだけれど、Kanaeの環境はWindows8.1なので、エクスペリエンスインデックスは確認できなくなっている。クロック周波数は3%だけアップだが、CPUパフォーマンスは11~15%程度、向上した感じ。
消費電力は、起動時最大62W、アイドル時28W、OCCTでのCPU高負荷時に71W。更新前の値は計測していないので比較はできないけれど、悪くない数値ではないかとは思う。
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