うちのメインPCであるYuiについては、サブPCであるAiに引き続き、構成を更新する予定を立てていた。Z68チップセット搭載マザーボード+Core i7 2600Kの構成で行くことは前もって決めていたので、その条件に従い情報収集。最終的に、マザーボードはAsustek P8Z68 Deluxeに決定。
構成は確定したものの、P8Z68 Deluxeの発売開始が遅れたため、当初の予定よりやや遅れて構成更新を実行。今回はOSも64ビット化することにしていたので、別途、Windows7 Professional 64bit版と、メモリとしてUMAX Cetus PC2-12800 4GBx2も購入。ついでに、CPUクーラーもScytheのグランド鎌クロスに換装することにした。
ハード面の換装作業はさほど手間取ることもなく完了し、システムSSDの内容を別HDDにバックアップした上でOSインストール作業と各種ドライバ・アプリケーション類のインストール作業も実行。この作業も比較的順調に進めることができたのだが…。各作業が一段落した後で、いくつか、気になる症状が発生していることに気が付いた。
一つ目の症状は、常にCPU1コア分の負荷が50%近辺になり、このために省電力機能がほとんど働かない状態になっていたことである。どのプロセスが負荷になってるのかを特定できるまでやや時間がかかったが、最終的に、P8Z68 Deluxe付属DVDからインストールしたMarvell Storage Utilityが負荷上昇の原因であることが分かったので、これをアンインストールすることで対処。今のところ、アンインストールした影響は特にないので、このままで行くことにする。
もう一つの症状は、より深刻であった。不定期にSSD (Vertex3 120GB)をシステムが見失ってしまうようで、システムが固まる症状が発生していたのだ。運が良ければiaStorドライバがタイムアウトエラーを吐くだけでしばらくするとシステムが復帰することもあったのだが、ほとんどの場合は、BSODになりハングアップ。この状況に陥るとハードウェア的にもSSDを見失ってしまうようで、リセットするだけでは復帰できず、一旦シャットダウンしてから再度起動することで通常通り起動できていた。構成更新後からほぼ毎日のように発生していた状況で、さすがに無視できないため、対処方法について情報収集。その結果、SATA 6Gbps対応なSSDの一部(Vertex3系やCrucial C300/400等)について、P67/H67/Z68チップセットのSATA 6Gbpsポートに接続してIntel RST (Version 10以降?)を導入した環境で発生する症状であることが分かった。比較的新しいIntel RSTについては、SATA LPM (Link Power Management)がデフォルトで有効になっていて、一部のSSDではLPMを正しくハンドリングできず不具合が発生してしまうらしい。対処方法としては、BIOS/UEFI設定でSSDを接続しているSATAポートのホットプラグを許可する方法やWindows上でレジストリ設定を変更しLPMを無効化する方法、他に、Intel RST自体をアンインストールしてしまうことが有効らしい。Yuiについても、ホットスワップを許可した上でレジストリ設定も変更しLPMを無効化することで症状の発生頻度自体は減ったものの、まだ、時々、同様の症状が発生していた。どうしようか悩んでいたところ、Vertex3のファームウェアが更新されていたので、ファームウェアの更新を実行。Vertex3の購入時点でのファームウェアは確か2.02で、最終的にファームウェア2.09にまでアップデートしてようやく問題が発生しなくなった。
今回の構成更新では劇的な体感速度向上とまではいかなかったものの、ベンチマーク的にはそこそこ向上している気配。これだけ効果が出ていれば、ほぼ満足。さすがにCrystalMark2004でのベンチマーク結果で比較するのは、実態に即しているかどうか、そろそろ厳しい気がしないでもないので、次からは別の方法を試してみた方がいいかもしれない。
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