Home > PC > サブPC&作業用PC、構成更新(2011/05)

サブPC&作業用PC、構成更新(2011/05)

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちで作業用マシンとして運用しているYukoにおいて、先日行ったメインPCのSSD換装の際に実行したSSDの動作確認ではエラーが出たりパフォーマンスが出なかったりした。Yukoの構成の都合でSATAの動作モードがIDEになっていることが原因の一つではないかと予想し、Yukoの構成を変更したくなった。

当初は、Yukoの構成を新しくするつもりで比較的低コストな構成を目指して情報収集を開始したのだが、Yukoの使用状況から最新構成にする必然性はさほど無いことに気づいて方針を転換。最終的に、サブPC(旧ダウンローダ)として運用しているAiの構成を更新して、浮いたパーツをYukoに装着することにした。

Aiの運用状況に対応して、パフォーマンス面をある程度考慮した上で低消費電力な構成を目指すことにし、Core i5 2500K + H67チップセット搭載マザーボードの構成で行くことにした。マザーボードについては高機能でなくてもいいがUSB3.0は欲しいということで、Asus P8H67-M PROを選択。各パーツを購入後Aiに装着し、必要な環境設定を変更した後、運用を開始した。しかし、ここからトラブルとの戦いが始まった…。

最初に気づいたのが、ひどいコイル鳴きであった。CPUの負荷状況に応じてやかましくピーピー鳴いて、非常に気になる。電源との相性を疑い、手持ちの別電源(KRPW-J400W)へと交換してみても状況は変わらない。音の発生源がマザーボードのCPU周りの電源回路で使われているチョークコイルであることが分かったので、コイル鳴きの対処として、このP8H67-M PROを捨てる覚悟で各チョークコイルをホットボンドを使って連結し振動を抑えることを試みたのだが、これでもコイル鳴きは抑えられなかった。この時点でP8H67-M PROの使用継続を諦め、他のマザーボードへと換装することにした。

コイル鳴き対策として選択したマザーボードは、MSIのH67M-ED55である。このマザーボードはミリタリークラスII採用で、コイル鳴きを抑えるスーパーフェライトチョークが採用されているとのことであった。この製品なら、コイル鳴きから解放されるのではないかと期待したわけである。いつもの行動範囲内で在庫を確認できなかったため、ツクモの通販にて念のために交換保証を付けて購入。

H67MA-ED55が到着したので、P8H67-M PROとの交換を実行。SATA周りでトラブルが発生しOSが起動不能になったりもしたが、一旦SATAをIDEモードにすることでOSを起動できたのでSATAのAHCIドライバ(IRST)を削除しOS標準のAHCIドライバで動作できるようにして解決。で、運用を開始。しかし、音質が変わったものの、相変わらずコイル鳴きが発生…。スーパーフェライトチョークに裏切られた気分であった。

ツクモのサポートに相談してみたところ、初期不良扱いとしてH67MA-ED55の返品対応を行ってもらえることになったので、今度は、AsusのP8H67-M EVOを選択し、交換保証を付けて購入。この製品を選択した理由は、かつてAiで使用していたP7H55-M EVOがコイル鳴きがほぼ皆無だったためである。P7H55-M EVOと下位モデルであるP7H55-M PROとの間にはCPU電源回路周りに差があり、同じようにP8H67-M EVOとP8H67-M PROの間にもCPU電源回路周りに差がある。CPU電源周りの設計の違いが、コイル鳴きの有無に影響することを期待したわけである。ただ、P7H55-M EVOを使っていた際には意図しないシャットダウンやフリーズといった、いわゆるKernel Power 41病と思われる症状が発生していて、そのためにH55M-ED55へと換装したという経緯があった。このため、やや、不安ではあった。

P8H67-M EVOが到着したので、SATA周りのドライバをOS標準のドライバに戻した上でH67MA-ED55から換装し、運用を開始。今度はコイル鳴きがほとんど無いことを確認できたので、これでようやく問題解決かなぁと思って一安心。しかし、まだトラブルは終わっていなかった。悪い予感が当たってしまい、Kernel Power 41病が発生するようになったのである。P8H67-M PROやH67MA-ED55を使っていた状態では、コイル鳴きはあったものの数日の間は安定して運用できていたのだが、P8H67-M EVOでは一日も持たずにフリーズやシャットダウンする状態であった。コイル鳴きがなくても安定して運用できないようでは安心して使用できないので、再度、ツクモのサポートに相談。P8H67-M EVOの購入時に交換保証を付けていたので交換保証の申し込みを行って欲しいとのことで、申し込んでみたところ、代替品は元の製品より高価な製品に限られるとのことであった。P8H67-M EVOは同クラスのマザーボードの中では比較的高価な製品なので交換希望の製品は価格帯が下になり、交換できないとのことであった。ただし、初期不良の疑いもあるので初期不良扱いで返品対応を行ってもらえることになった。で、今度こそ問題が解決することを期待して、IntelのDH67GDを選択し、購入。このDH67GDを選択したのは、他社製品と違って電源周りの構成が比較的シンプルで、かつ、オンボードNICがIntel製であることが理由である。

DH67GDが到着したので、SATA周りのドライバをOS標準のドライバに戻した上でP8H67-M EVOから換装し、運用を開始。コイル鳴きについては皆無ではなかったが、P8H67-M PROやH67MA-ED55と比較するとかなり低いレベルであり、あまり気にならない。安定性についても、Kernel Power 41病のような症状は発生せず、そこそこ安定して運用できている。これで、ようやくトラブルを解決できたようだ。

Aiの方の問題が解決できたので、浮いたH55M-ED55とCore i5 660をYukoに装着する作業を実行。こちらでもSATA周りのトラブルが発生したが、何とか解決。Yukoに装着していたAsus P5QPL-VM EPUとCore2Duo E8500、DDR2メモリはまとめて売却。

以下、参考までに記載してみる。

構成更新前後でAiの消費電力は以下のような感じになった。更新後、アイドル時の消費電力が下がっているが、これはおそらく電源が変わっている(80PLUS GOLDな絢風300になった)ことの影響だろう。CPUフルロード時の消費電力の差は、CPUのコア数が倍増してTDPも増えた(73W→95W)ことが効いているのだろう。ただ、電源換装の影響もあり、平均消費電力はやや下がった。

アイドル時 CPUフルロード時(OCCT) 平均
更新前 34W 84W 41W
更新後 31W 110W 39W

構成更新後、パフォーマンスは以下のようになった。Windowsエクスペリエンスインデックスについては、CPU・グラフィック・メモリ周りがかなり上昇。HDDは変わっていないのでそのまま。CrystalMark2004でも、同じようにCPU・グラフィック・メモリ周りのパフォーマンス向上が確認できる。

エクスペリエンスインデックス CrystalMark2004
更新前 Ai-i5-660 cm-ai-201006
更新後 Ai-i5-2500K cm-ai-201105

Comments:0

コメントする

Home > PC > サブPC&作業用PC、構成更新(2011/05)

Search

Feeds

Return to page top