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作業用PCとサーバ、構成更新(2008/11)

  • Posted by: おりおん
  • PC

少し前にIntel製Atom330搭載マザーボードD945GCLF2を使用した構成に入れ替えた作業用PCなYukoであったが、ネタとしては面白い仕様ではあったものの、実際に作業用として運用するには不便な点がいくつもあったため、他の構成へ更新したくなった。Yukoのみを別の構成に変更することも考えたのだが、以前からサーバーAyakoの構成も更新したいと考えていたので、思い切ってAyakoのマザーボード構成を更新し、浮いたマザーボードとCPUをYukoとして再利用することにした。

(追記内に訂正有り:2009/01/09)

以前に行った旧YukoダウンローダAiの消費電力計測で、HDDの台数を揃えた状態では旧Ayakoの構成と消費電力に差があまりないことが分かっていたので、今回、更新するAyakoの構成もAiと同様にAthlon X2+AMD780Gチップセット搭載マザーの構成を採用することにした。CPUについては、パフォーマンスとコストのバランスを取ってAthlon X2 4850eを採用。マザーボードについては、連続稼働が前提なので信頼性を重視して固体電解コンデンサを全面的に使用したマザーを使うことにした。Aiと同じGA-MA78GPM-DS2Hを採用することも考えたけれど、同じものを使うのは面白くないので、少し安かったAsustek製のM3A78-EMを採用。M3A78-EMはGA-MA78GPM-DS2Hと違ってサイドポートメモリー非搭載なのだが、サーバ運用ということでグラフィックスパフォーマンスは重要でないので、時に気にしなかった。

なお、M3A78-EMはGA-MA78GPM-DS2Hと同じくオンボードNICとしてRealtek RTL8111Cを搭載しているのだが、このRTL8111CのLinux上での動作はまだ信用できないので、RTL8111Cは無効化し、Intel PRO/1000PT Desktop Adapterを装着して運用することにした。また、SATAポートが足りないため、SATA2I2-PCIeを装着し2ポート増設することで対応。

今回のAyakoの中身更新のタイミングの少し前にFedoraの最新版であるFedora10がリリースされていたので、AyakoにもFedora10をインストールすることにした。インストール作業自体は特に困る点もなく完了し、各種設定の復旧や追加アプリケーションのインストールも無事に行えたのだが、一つ、気になる問題が発生。Ayakoへのネットワーク経由での転送速度がかなり遅くなったのだ。特に影響が大きかったのはメインマシンYuiからAyakoへの転送速度で、YuiからAyakoへのデータ送信は特に遅く、1Gbpsでリンクしているにもかかわらず数100KB/s程度の転送速度しか出ず、かなり厳しい状況であった。LANケーブルのAyako側コネクタが少し痛んでいたのでLANケーブル自体を交換してみたのだが特に影響はなかったし、Ayakoが絡まない場合は普通の速度が出ていたのでハブ側の問題でもない。Fedora9の時の設定と、Fedora10になってからの設定を比較しても原因は掴めず、お手上げに近い状態であった。いろいろと試行錯誤してみた結果、何とか使い物になる速度が出るようになった。根本的な原因かどうかは分からないのだけれど、影響があった設定は /etc/fstab内でのマウントオプションのうちの users_xattrかaclであったようだ。このオプションを追加していたのはsamba 3.2系でサポートされている代替ストリームへのデータ格納へ対応するためであったのだが、samba 3.2.4には代替ストリーム関連で致命的なバグ(3.2.6で修正済みらしい)があり、代替ストリームサポートを使わないようにしていたのであまり設定を追加する意味はなかった。他にも原因はありそうな気もするが、とりあえず、実用的な速度が出るようになったので良しとする。

↑2009/01/09訂正。転送速度が出ない原因はFedora10側ではなく、Windows Vista側にあった気配。Vistaの仕様として、サウンド再生中はネットワークパケットの受信数を制限するようになっているようで、結果的に、かなりの影響をもたらしてしまっていたようだ。Vista SP1以降ならレジストリの変更で対応できるらしいので、対処を行い、問題ないレベルに持ってくることができた。

引き続き、旧Ayakoに搭載していたCPU(Core2Duo T7200)とメモリ、マザーボード(MSI 945GT SpeedSter Plus)を予定通りYukoへと移植。D945GCLF2にはSATAポートが2個しかなかったので、SATAを外部接続用に確保するため内蔵HDD(HGST HDP725050GA360)とDVDマルチドライブをIDEへ変換して接続していたのだが、この変換ボードに癖があったようで、HDDの動作に何らかの影響を与えてしまっていたようだ。HGST純正ツールDrive Fitness TestでHDP725050GLA360のチェックを行うと必ず途中で失敗していたのが、新しい構成だとSATAポートが4個あるのでIDEへの変換が不要になり、全く問題なくDrive Fitness Testでのチェックが完了するようになった。ハードウェアのセットアップが一段落してからWindowsXPの再インストールを実行したが、こちらの作業もさほど困らずに完了。

参考までに、現状のAyakoの消費電力はピーク時160W程度、アイドル時は75W程度である。旧構成よりピーク時の消費電力が少し上がったけれど、Ayakoはほとんどアイドル状態(CPUクロックの平均周波数が最低周波数1GHzとかなり近い1.02GHz程度)で稼働しているので、ピーク時の消費電力はあまり気にしないでいいレベルであろう。AyakoにはHDDを6台搭載していることを考えると、消費電力としてはかなり低いレベルに押さえられているのではないかと思う。

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