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WD10EACS-00ZJB0のヘッドロード・アンロード回数って・・・

  • Posted by: おりおん
  • PC

うちのサーバAyakoにはバックアップ用として2台のWD10EACS-00ZJB0を搭載しているのだが、これのSMART情報を確認してみたところ、かなり気になる数値を発見してしまった。ヘッドのロード・アンロード回数を示すLoacCycleCount値がとんでもない値になっていたのだ。

2台のWD10EACS-00ZJB0のうち、古い方は稼働時間が7300時間強でLoadCycleCount値が260万程度(!)、新しい方は稼働時間が2300時間強でLoadCycleCount値が81万程度という、普通に考えるとあり得ない値になっていた。以前から、Ayakoの方からヘッドのロード・アンロード音と思われる音が頻繁に聞こえていて気にはなっていたのだが、この数値を見る限り、本当に頻繁にヘッドロード・アンロードが行われてしまっているらしい。ヘッドロード・アンロードの回数には限度があるようなので、さすがに心配になってきた。

いろいろと情報収集を行ってみた結果、WD10EACS-00ZJB0がアイドル状態として判定する間隔が短すぎるため、すぐにアイドル状態と判定されてしまい、その結果、ヘッドのロード・アンロードが頻発するという状況のようであった。うちのAyakoでは定期的(10秒間隔)に状態取得のためにHDDへのアクセスが発生するのだが、どうやら、アイドル時間と判定される時間よりこのアクセス間隔の方が長いらしく、

  • HDDへアクセス
  • アクセス終了後、しばらくしてアイドル判定されヘッドアンロード
  • 次のアクセス発生・ヘッドロード

という悪いループになっていたらしい。アイドル時間判定に使用される設定値はユーザが簡単に変更できないようなのだが、WesternDigitalのサポートに問い合わせれば、DOS上で動作する設定変更用のユーティリティwdidle3を送信してもらえるらしい。僕も問い合わせてユーティリティを送ってもらおうかとも考えたけれど、検索の結果、それらしいユーティリティを発見し、危険かなとも思いつつ、使ってみることにした。

wdidle3には、アイドル時間を判定するカウンタ (idle3カウンタ)の設定変更(0~25.5秒・100ms単位)と、アイドル時間判定無効化、現在の設定値を表示することができる。Ayakoに装備してある2台のWD10EACS-00ZJB0については、両方とも設定値はデフォルト値の80、つまり8秒間アクセスがないとアイドル状態と判定されるようになっていた。状態判定のためのアクセス間隔より短い間隔でアイドル判定されてしまうので、ヘッドロード・アンロードが多発するのは当然かもしれない。アイドル状態判定時間設定については無効化することが推奨されているような気配だったので、無効化するオプションを指定してみたところ、何故か無効にできず、11.2秒間隔という指定になってしまった。この設定でも少し不安があったので、思い切って20秒間隔を指定してみた。最大値の25.5秒を指定するとHDDが正常に動作しなくなることもあるようなのでかなり不安だったけれど、無事、正常動作していることを確認でき、一安心。ヘッドロード・アンロードの音も聞こえなくなり、LoadCycleCount値の上昇も止まった。これで、安心して使用していけそう。

ちなみに、wdidle3を発見したのは海外(ドイツ?)のサイトの掲示板経由である。普通に公開するとまずいのではと思うのでリンクは張らないでおくが、「wdidle3_1_00.zip」で検索すると引っかかると思う。うちではうまくいった気配だけれどまずい環境もあるかもしれないので、実行する際は自己責任でどうぞ。

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