会社の後輩がEee PC 901-Xを購入するということだったので背中を押すために同行したのだが、こちらも背中を押されてしまい、前から気になっていたWesternDigital製のHDD、WD1001FALS-00J7B0を勢いで購入してしまった。で、例によって各PCのHDD入れ替えを実行。
WD1001FALS-00J7B0(以下WD1001FALS)は、Caviar Blackシリーズに属する製品でパフォーマンス重視タイプである。容量は1TBあって、以前にメインマシンYuiに装着したWD10EACS-00D6B0(以下WD10EACS)より確実に高速でもあるので、これと置き換えることにした。例によって、以下に作業内容を列記してみる。
- WD1001FALSへ、WD10EACSの内容をコピー。
- WD1001EACSへ、Yuiに装備していたWD5000AAKS-00TMA0(以下WD5000AAKS)2台の内容をコピー。
- WD5000AAKSのうちの1台へ、Yuiに装備していたHDT725050GLA360の内容をコピー。もう一台はフォーマットのみ実行。
- YuiからHDT725050GLA360を取り外し、サブマシンMamikoへ移植。
- 上記HDT725050GLA360へ、Mamikoに装備していたHDS725050KLA360の内容をコピー。HDS725050KLA360は予備HDDへ。
なお、各HDDについては、各HDDメーカーの純正チェックツールで完全スキャンを行いエラーがないことを確認できてからコピー実行を行った。どのHDDについてもエラーは検出されず、一安心。
ちなみに、WD1001FALSは高速性をウリにしていて、発表当初は「デュアルプロセッサ採用により145MB/sの転送速度を実現」というような記事をいくつも見かけたが、この転送速度は内部転送速度(メディアとバッファ間の速度)らしく、実際にはそんな速度は出ない。うちで測定した結果は以下のような感じ。他のHDDでの結果も比較のため載せてみる。
| WD1001FALS-00J7B0 | WD3000GLFS-01F8U0 | WD6400AAKS-00A7B0 | WD10EACS-00D6B0 | ||
| HD Tune | Transfer Rate Minimum | 54.3 MB/sec | 74.5 MB/sec | 53.9 MB/sec | 42.2 MB/sec | 
| 
 | Transfer Rate Maximum | 102.7 MB/sec | 118.1 MB/sec | 108.2 MB/sec | 93.7 MB/sec | 
| 
 | Transfer Rate Average | 83.4 MB/sec | 99.6 MB/sec | 87.6 MB/sec | 74.3 MB/sec | 
| 
 | Access Time | 13.2 ms | 7.0 ms | 12.8 ms | 15.4 ms | 
| 
 | Burst Rate | 126.1 MB/sec | 163.3 MB/sec | 134.2 MB/sec | 131.6 MB/sec | 
| 
 | CPU Usage | 4.0% | 3.1% | 2.6% | 3.1% | 
| CrystalDiskMark 2.1 | Sequential Read | 116.379 MB/s | 125.729 MB/s | 118.254 MB/s | 104.492 MB/s | 
| 
 | Sequential Write | 108.709 MB/s | 122.748 MB/s | 108.500 MB/s | 97.967 MB/s | 
| 
 | Random Read 512KB | 59.370 MB/s | 60.036 MB/s | 53.946 MB/s | 45.333 MB/s | 
| 
 | Random Write 512KB | 97.240 MB/s | 85.536 MB/s | 83.115 MB/s | 76.697 MB/s | 
| 
 | Random Read 4KB | 0.956 MB/s | 1.076 MB/s | 0.832 MB/s | 0.654 MB/s | 
| 
 | Random Write 4KB | 2.490 MB/s | 2.883 MB/s | 2.857 MB/s | 2.405 MB/s | 
    
    
    WD3000GLFS-01F8U0(VelociRaptor)のパフォーマンスはさすがという感じ。実は、これを購入してからすぐにWD1001FALSが発売開始され、購入タイミングを誤ったのではないかと思っていたのだが、さすがにWD3000GLFSの性能をWD1001FALSが上回ることはできなかったようで、購入自体は間違いではなかったということになりそう。ただ、WD1001FALSのパフォーマンスがWD6400AAKS-00A7B0と大差がなかったのは少し意外であった。WD1001FALSの方が後発でプラッタ容量は上でHDD上のコントローラ性能も高いことが予想されるので、もう少しパフォーマンスが上がっているのではと考えていたのだ。ただ、ランダム系の性能はバッファメモリ容量の差(WD1001FALSは32MB・WD6400AAKSは16MB)が効いているようで、WD1001FALSの方が上らしい。
僕的な感想を言うと、WD1001FALSの購入自体は失敗ではなかったけれど、ちょっと物足りなかったという感じである。でも、まぁ、こんなものかな。
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