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HID換装

  • Posted by: おりおん
  • バイク

HIDバーナーの破裂を経験する少し前から、そろそろHIDユニットの換装を行おうと考えていたのだが、実際にバーナー破裂という派手な故障を経験してしまったので、本格的に換装計画を発動することにした。

FireStormのヘッドライトは一灯式なので装着するHIDもHi/Lo切り替えができる製品が必要なのだが、入手可能なHi/Lo切り替え対応のHIDキットの多くがバーナー発光部をスライドさせてHi/Loを切り替えるタイプであった。H4バルブと違って発光部自体は1カ所のみなので、ここが故障してしまうとヘッドライトが全く使えなくなる。また、スライド機構の故障もたまにあるらしい。このため、今回はスライドしないタイプのHi/Lo切り替え対応バーナーを採用したHIDキットに絞って情報収集を行い、最終的にCRUIZE HIDを採用することにした。

CRUIZE HIDは車用として販売されていて、バイク用のキットは残念ながら存在しない。ただし、バーナー1個とバラスト1セットを組み合わせて購入することで一灯式のバイクに必要なパーツを揃えることができるので、今回はそのようにして購入。購入したのはHi/Lo共に4300Kのバーナーと、バラスト一式。送料込みで合計25,000強というところ。

CRUIZE HID 一式

中央上の白色カバーに入っているのがバーナーで、中央の銀色の箱がバラスト、その左下の黒色の箱がスタータである。なお、CRUIZE HIDはカプラーオン対応のキットとなっていて、標準ではヘッドライトカプラーから電源を取るようになっている。

CRUIZE HID バーナー側面  CRUIZE HID バーナー下面

CRUIZE HIDのバーナーはこのようになっている。1個のバーナーに発光部が2つ入っていて、それぞれHi側・Lo側を担当するようになっている。このような構造なのでスライド機構は不要になり、バーナー後面のスペースも比較的少なくてすむ。

自分でCRUIZE HIDを装着することはおそらく可能だったと思うのだけれど、より確実な装着を行いたかったので、今回はFireStorm購入元のレッドバロンにて装着を依頼。メカニックさん曰く、作業完了までに時間がかかりそうとのことで、FireStormをレッドバロンに預け、代車を借りて足を確保することにした。

思っていたよりは時間がかからずに作業完了の連絡があり、早速、FireStormを引き取ってきた。CRUIZE HIDのバラストがそこそこの大きさ(95x75x34mm)があるので、あらかじめ似たような大きさのダミーを作成して装着場所をある程度確定させておき、そこにバラストを装着してもらった。カプラーオンなのでバラスト・スタータ共にフロントカウル内に納める必要があり、かなりぎりぎりな配置になってしまった。見た目はいまいちだけど、カウル内でかつ雨の直撃を受けない位置に納められたので良しとする。

CRUIZE HID スタータ・バラスト  CRUIZE HID バラスト

FireStorm引き取りの際に、担当してくれたメカニックさんから少し明るさが不安定かもしれないとの話があった。カプラーオンということで電源を元からあるハーネス経由で取ってくることになり、少しパワーがそがれてしまうらしい。以前に装着していたサンヨーテクニカHIDはリレー経由でバッテリーから直接電源を取るタイプだったこともあり、CRUIZE HIDのオプションとして設定されていたリレーボックスを取り寄せ、装着してもらうことにした。

CRUIZE HID リレーボックス

シート下の様子。少しわかりにくいけれど、中央上の少し右側、太いハーネスが生えている黒いボックスがリレーボックスである。このリレーボックスは1個で2灯分に対応しているのだけれど、今回は1灯分しか使わないので1系統余っていたりする。また、リレーボックスのヘッドライトカプラー側ハーネスの長さがあまり長くないのでフロントカウル内に納めなければならないかと考えていたが、カプラー側ハーネスを延長して、この場所に納めてもらった。

CRUIZE HIDの装着が完了したため、配光状況を確認してみた。少し光軸が低めになっていた感じだったので調整も実行。

CRUIZE HID ロービーム

Loビームはこんな感じ。三脚を使わずスローシャッター撮影なのでぶれているけれど、配光や明るさの感じは分かると思う。明るさについては、W数が同じこともあり以前のサンヨーテクニカHIDとさほど差はない感じ。

CRUIZE HID ハイビーム

Hiビームはこんな感じ。サンヨーテクニカHIDは純正状態のままだと手前側の配光がかなり悪く、シェードの加工を行って手前側の配光を確保していたのだが、その弊害で光の漏れも発生してしまっていた。CRUIZE HIDについては、純正状態のままでも十分な配光になっていると思う。

なお、CRUIZE HIDは、Hi/Loの切り替えは発光部切り替えになるので瞬時に行え、何とかパッシングも可能だけれど、ハロゲンバルブよりは点灯に時間がかかるため、ハロゲンバルブと同程度の切り替えは実現できていない。しかし、サンヨーテクニカ製のHIDは発光部の物理的な移動を伴うためレスポンスが悪くほとんどパッシングになっていなかったことを考えると、十分だと思う。

今回の換装については、必要なパーツ一式が合計3万円弱、工賃の合計が15000円強(ユニット装着が1万円弱、リレーボックス装着が5000円強)ということで、合計で45000円ほど。換装した効果のことを考えると、そんなに高価な印象はなし。ただ、CRUIZE HIDより安価なHIDキットは以前より入手しやすくなっているので、もっと安く抑えることもできるかもしれない。ただ、夜間にトラブルが発生するとかなり危険な箇所のパーツなので、あまりケチらずに安心感を得たということで納得できる出費ではある。

以下、余談。

CRUIZE HID装着作業中に借りていた代車は古めのCB400 SuperFourだったのだが、これに乗ってみて、もうこのクラスのバイクには乗れないと感じた。街中で乗るには十分なパワーがあるけれど、FireStormのパワーに慣れてしまっていた僕からすると、さすが物足りなすぎる。エンジンをかなり回せばいいんだろうけれど、やっぱり、低めの回転数でも余裕があるバイクの方がいい。

また、このCB400 SuperFourはやたらとブレーキの効きが良く、うちのFireStormのブレーキの効きが悪くなっていることを思い知らされた。パッド交換を行おうと考えてサイクルワールドに出撃してみたのだけれど、パッド自体は劣化している気配はないとのことで、最終的に、ブレーキフルードの交換のみを行うことにした。確かに、記憶にある限り、前々回の車検以来2年強の間はブレーキフルード交換は行っていなかった。交換前のブレーキフルードは茶色っぽい色だったのだが、交換したDAYTONA製のブレーキフルードはほぼ透明。やはり、ブレーキフルードの劣化が進んでいたようで、交換後はブレーキの効きとタッチがかなり良くなった。しばらくは、これで様子を見る予定。

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