NetJukeを購入してしばらくした頃からATRAC系の音楽データを再生できる携帯型プレイヤーに興味が出てきて、情報収集を行っていたりしたのだが、少し前にウォークマンの新型（NW-S710シリーズ）の情報を入手し、これがなかなかよさげに思えたので、思い切って購入してみることにした。

実は、以前にMP3プレイヤーを持っていたことがあったが、そのときには使用頻度が低かったし、また、一度故障による交換を行った後、次はバックライトが付かなくなったりした（ただし再生等の操作は可能）こともあって、最終的には知り合いにあげてしまった。今回は、以前と状況が異なり、NetJukeで録音したATRAC系の音楽データを持ち出して聞いてみたいという目的があったので、それなりに使用頻度が上がることが予想できた。で、思い切って購入へ動くことにしたわけである。新製品発表直後ということで、タイミングも良かったし。

ウォークマンの新製品については、NW-S710シリーズとNW-S610シリーズ、NW-A910シリーズが登場した。NW-A910シリーズの主な特徴はワンセグチューナ搭載とノイズキャンセル機構、他のシリーズより大きめな液晶というところだったけれど、ワンセグチューナについてさほど興味が湧かなかったし、液晶が大きめな代わりにサイズ大きめで重めということもあって選択肢から外した。NW-S710シリーズとNW-S710シリーズは共にFMチューナ搭載で、S710シリーズのみノイズキャンセル機構を搭載。会社帰りの電車の中で使用することが多そうだったのでノイズキャンセル機構があると便利だろうということで、今回はNW-S710シリーズを購入することに決定。容量についてはかなり迷ったけれど、ビデオ再生対応なので容量が多い方がよさそうということで、シリーズで最大容量（8GB)なNW-S718Fを選択。ちなみに、色は黒である。持ち運びの際の傷つき防止のため、専用のクリアケースも購入し、装着。下の写真はクリアケース装着状態である。

購入後、PCにSonicStageをインストールし、手持ちのMP3ファイルを登録してNW-S718Fへ転送してみた。NW-S718Fで音楽データを再生するためにSonicStageでの転送が必須なのと、僕の音楽データ整理方法（アーティスト名→アルバム名→曲名、という階層）をそのままSonicStage上で再現できない気配なのが少し嫌ではあるけれど、とりあえずは我慢。プレイリストをうまく使えば何とかなるのではないかと思っているけれど。

動画データについては、携帯動画変換君で変換した動画データをNW-S718Fへ転送してみた。ちなみに、動画についてはSonicStageでの転送が必須というわけではなくエクスプローラ上からも転送が可能である。再生してみた感じでは、十分、綺麗に見える。ただし、液晶画面は1.8インチなので、常用するには少々小さすぎるかも。解像度（QVGA)は十分だと思うけれど。

実際にNW-S718Fを使ってみた感じだと、やはり、ノイズキャンセル機構付にして良かったと思う。電車に乗っている時に使用してみたら、周囲の騒音がかなり軽減され、ボリュームをさほど上げなくてもクリアに音楽が聞こえてくるのがかなり良い感じ。NW-S718Fの電源を落としてノイズキャンセル機構が停止したら急に周囲の騒音が流れ込んできて、こんなにも騒音があったのかと驚くことになった。NW-S710シリーズのノイズキャンセル機構は本体内蔵で、周囲の音を拾うためヘッドホン側にマイクが装備されている。ドライバユニットもやや大きめなので、カナルタイプではあるものの、耳への装着部分はそれなりに大きめ。ただ、実際に使ってみたところでは思っていたより気にならなかった。

全体的に言って、このNW-S718Fの満足度はかなり高い。あとは、SonicStageが改良されればさらに良し、というところか。